巌立

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巌立

巌立(がんだて)は、岐阜県下呂市小坂町落合の濁河川と椹谷の合流点にある絶壁。付近一帯は、巌立峡と呼ばれている。

概要[編集]

岐阜県指定の天然記念物で、高さ72m、幅120mの大岩壁。溶岩が冷えて固まったときに柱状節理が出来、太さ数十cmの柱が並んでいるように見える。

今から約5万4千年前に、御嶽山噴火によって流れ出した溶岩流の末端部分で、御嶽山から約17km下流になる。この溶岩流全体は、摩利支天山第六溶岩流と呼ばれている。岩石は両輝石安山岩である。

2007年、御嶽山が日本の地質百選に選定されたとき、巌立は御嶽山を構成する一連のものとして扱われている[1]

なお、周辺は紅葉の名所として知られており、巌立峡は、飛騨・美濃紅葉三十三選に選定されている。

交通アクセス[編集]

鉄道[編集]

道路[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 全国地質調査業協会連合会・地質情報整備・活用機構編『日本列島ジオサイト地質百選』オーム社、2007年、91頁頁。ISBN 978-4-274-20460-9 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度54分50.4秒 東経137度19分49.2秒 / 北緯35.914000度 東経137.330333度 / 35.914000; 137.330333