山田眞次郎

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やまだ しんじろう

山田 眞次郎
生誕 (1949-12-03) 1949年12月3日(74歳)
日本の旗 日本広島県
出身校 青山学院大学学士
日本工業大学博士
職業 実業家
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山田 眞次郎(やまだ しんじろう、1949年12月3日 - )は日本の企業家、インクス(現SOLIZE)の創業者。

経歴[編集]

広島県出身。広島県立呉三津田高等学校を経て、1974年に青山学院大学理工学部機械工学科を卒業。同年、三井金属鉱業株式会社に入社し、自動車用ドアロックの設計に従事。1990年三井金属鉱業株式会社退社、同年株式会社インクスを設立。2008年、インクスは受注が決まっていた2社40億円のコンサルティングがリーマンショックの影響で取り消されたことにより、入居していた新丸の内ビルディング[1]の年間家賃15億円が払えなくなり、三菱地所にビルからの退去を通告したが、定期借款契約だったため、契約期間の残りの家賃として約200億円を要求され退去もできず[2]、2009年5月までには資金繰りに窮する状況に追い込まれた[3][4]。2009年2月、45億円の現金を保有していたにもかかわらず[2]、株式会社インクスの民事再生法適用申請(同年10月認可)[5]、2010年1月、インクス退社[6]。その後、芝浦工業大学MOT客員教授、高知工科大学客員教授を経て、県立広島大学大学院経営管理研究科客員教授[7]。株式会社プランテックス会長。日本工業大学大学院工学研究科博士後期課程機械工学専攻修了、博士(工学)(日本工業大学)[7]

著書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2006年に東京オペラシティから移転してきたばかりで、最上階を含む3フロアを借りていた。
  2. ^ a b 【民事再生】山田眞次郎(インクス創設者)」”. オルタナティブ・ブログ (2019年11月2日). 2021年1月16日閲覧。
  3. ^ “試作金型のインクスが民事再生手続き,単能化で実現する「自動化」に落とし穴”. 日経ものづくり. (2009年4月1日). https://xtech.nikkei.com/dm/article/HONSHI/20090401/168160/ 
  4. ^ 2007年12月期の売上高は約104億9300万円、同期末の負債総額は約169億300万円。
  5. ^ “金型の革命児は再生できるか”. 日本経済新聞. (2010年6月29日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2107A_Y0A620C1000000/ 
  6. ^ 3人の子供がおり、長女の夫である義理の息子、次女、長男がインクスに勤めていたが、再生終了の時点で全員退職していた。
  7. ^ a b 教員紹介”. 県立広島大学 HBMSマネジメント課. 2021年1月16日閲覧。