山形蔵王温泉スキー場

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山形蔵王温泉スキー場
樹氷原コース
所在地 〒990-2301
山形県山形市蔵王温泉川原708-1
標高 1,661 m / 780 m
(標高差) (881m)
コース数 26本
コース面積 186ha
最長滑走距離 9,000m
最大傾斜 38
索道数 41 本
公式サイト zao-ski.or.jp/

山形蔵王温泉スキー場(やまがたざおうおんせんスキーじょう)は、山形県山形市蔵王温泉に位置するスキー場蔵王温泉温泉街と共に発展してきた。単独のスキー場としては日本で最大の面積を誇り、変化に富むコースが数多くあり、日本スキーのメッカである。安比高原と共に東北を代表するスキー場でもある。1925年(大正14年)開場(ただし、最初のリフト架設は1951年)。12月の第1/第2土曜日にスキー場開きが行われる。

最上部の樹氷原コースでは樹氷が見られることで世界的に有名である。

営業期間[編集]

  • 12月上旬〜3月下旬
※ゲレンデ下部は3月31日まで営業。上部は5月上旬まで営業。
営業時間
  • AM8:30~PM5:00
ナイター
  • PM5:00~PM9:00
(横倉ゲレンデ·上の台ゲレンデのみ)

ゲレンデとリフト・ロープウェイ[編集]

横倉の壁
山頂駅屋上からの景色
ゲレンデ リフト・ロープウェイ 景観
樹氷原コース 蔵王ロープウェイ山頂線 当スキー場を象徴するコースで1~3月の最盛期には見事な樹氷が見られる。コースは比較的平坦で初級者でも滑走できる。ロープウェイ蔵王山頂駅から百万人ゲレンデを経由して横倉ゲレンデに至る場内最長コースと、
ロープウェイ山頂駅から下る樹氷原コースの一部。コース幅が狭い上、アイスバーンになりやすいため、滑りにくい。このため上級コースに指定されている。
ザンゲ坂コース
大平コース - 南側の各ゲレンデ(中央ゲレンデやパラダイスゲレンデなど)から上の台方面へ下山するコース。
高鳥コース - 蔵王スカイケーブル終着駅付近から下り、ハーネンカムコースへ合流するコース。
ハーネンカムコース 温泉第4クワッド 中・上級者向けコース。上の台ゲレンデ上部に位置する国際スキー連盟公認の競技コースで、各種競技会が行われる。
蔵王国体ペア
上の台ゲレンデ 蔵王スカイケーブル 「ジュピア」からゲレンデに入場したときに、ちょうど真正面に広がる位置にある。下部は幅広の緩斜面で、初級者の練習場所になりやすい。また周囲には宿泊施設併設のレストランなども充実しており、混雑し易い。
蔵王温泉第1ペア
蔵王温泉第2クワッド
蔵王温泉第3AB線
山交高速ペア
※(現在は廃止になっている)
竜山ゲレンデ 竜山ペアAB線 駐車場との連絡のために作られたゲレンデ。上の台ゲレンデ北側に独立した形で広がり、あまり混雑しない。適度な中斜面でレッスンや中級クラスには快適なバーンである。また、コインチャレンジャーを常設しており、タイムレースも楽しめる
サンライズゲレンデ サンライズペアAB線 中森ゲレンデと上の台方面のアクセスに使われるゲレンデ。斜面は全体的に片側へ偏っており、またゲレンデの幅が広く距離もあるため、初級者から上級者まで幅広く楽しめる。リフトの反対側のゲレンデは前半から中盤にかけて急勾配になっているため、中~上級者向けとなっている。
中森ゲレンデ 中森第1トリプル 中森第2リフトの中間駅に相当する当たりまでは緩~中斜面だが、中間駅より上は勾配がきつくなっており、中~上級者向けになっている。他のゲレンデから中森ゲレンデへ移動するには、サンライズゲレンデを経由して「かもしか大橋」を渡る、平坦な道筋しかない。
音楽が有線放送で流されている。
中森第2ペア
蔵王中央ロープウェイ
ダイヤモンドバレー ダイヤモンド第1ペア 当スキー場の中では比較的新しいコースで、ケーブルカー終点・中央高原駅北側にある。緩斜面主体で行き止まりのコースであり、初級者も安心して滑走できる。混雑もほとんどない。
ダイヤモンド第2ペア
中央ゲレンデ 中央第1ペアAB線 北斜面で雪質が良い。400~500mの短い中~急斜面数本で構成されている。鳥兜山、三郎岳、五郎岳の尾根に囲まれ、全体的に扇形を描く斜面となっている。音楽が有線放送で流されている。
中央第2ペアAB線
片貝トリプル
パラダイスゲレンデ パラダイスペアAB線 距離は短いが急斜面が連続する上級者向けゲレンデ。
音楽が有線放送で流されている。
コタンゲレンデ パラダイス第3ペア パラダイスゲレンデの北側に隣接するゲレンデ。緩~中斜面だが、強風が吹くことが多い。
音楽が有線放送で流されている。
菖蒲沼ゲレンデ 菖蒲沼第1トリプル 距離は短いが幅は広く、また斜度は緩く一定であるため、修学旅行生や初心者に広く利用されている。
音楽が有線放送で流されている。
菖蒲沼第2ペア
連絡コース ユートピア第2ペア
ユートピア第1ペア
ユートピアゲレンデ方面から菖蒲沼ゲレンデへ至るコース。
ユートピアゲレンデ 樹氷原コースの中間部に位置し、蔵王ロープウェイの中間駅に隣接する。
百万人ゲレンデ アストリア第3ペア 最大幅200mで広く開放的な中~急斜面のコース。
横倉ゲレンデ 蔵王ロープウェイ山麓線 最上部には平均斜度30度(最大38度)の横倉の壁がある。壁以外のゲレンデは初~中級者向け。
アストリア第2ペア
アストリア第1ペア
横倉第1ペアAB線
横倉第2ペア
黒姫ゲレンデ 黒姫第1クワトロ 高速リフトが2本架かり、延長1.7km、標高差420mの高速クルージング向けのゲレンデである。
黒姫第2クワトロ
大森ゲレンデ 大森クワトロ 当スキー場で一番標高の低い場所に位置し、黒姫と共にできた新しいゲレンデ。下部には大森のカベと呼ばれる急斜面があり、迂回コース以外は初級者には厳しい。斜面が山の南側に位置しているため、シーズンの終わりごろには雪が他の場所より早めに柔らかくなってしまう。ゲレンデ中には、山形県道53号山形永野線の横倉トンネルの上を跨ぐ箇所があり、宮城県のセントメリースキー場山形自動車道の上を跨いでいるのと同様のゲレンデ構成になっている。

山形蔵王温泉スキー場の代表的な上級コース[編集]

  • 横倉のカベ(斜度38°)
横倉ゲレンデ
  • 大森のカベ(斜度32°)
大森ゲレンデ
  • 涸沢のカベ(斜度25°)
パラダイスゲレンデ
  • 中央のカベ (斜度35°)
中央ゲレンデ

蔵王ジャンプ台[編集]

山形蔵王シャンツェ

FIS(国際スキー連盟)公認のスキージャンプ競技場。上の台ゲレンデと竜山ゲレンデに挟まれた場所に位置する。K=90m、HS=100m。

1979年のインタースキ蔵王大会に合わせて建設された。1989年より毎年FIS公認の大会(国際蔵王ジャンプ大会NHK杯国際蔵王ジャンプ大会山形市長杯)が開催されている。2012年3月には女子スキージャンプ・ワールドカップが日本国内で初めて開催された。

イベント[編集]

  • 蔵王温泉大露天風呂大解放!(2月上旬)
  • 雪と炎の響宴(2月上旬)
  • 雪の坊祭り(2月上旬)

施設[編集]

  • 蔵王ベースセンタージュピア 蔵王センタープラザ 他レストハウス多数
  • 駐車場(合計7000台)

樹氷原[編集]

樹氷

1~2月に最上部で見られる広大な樹氷原が有名で、山頂駅の屋上から樹氷原を見わたすことや樹氷原の中を滑ることができる。また、2月の全日と1、3月の週末の夜間に樹氷のライトアップが行われている。様々なカラーで行われる樹氷のライトアップは2008-2009シーズンで20周年を迎えた。観光オペレーション用の写真ではしばしば快晴の樹氷原が写されるが、1~2月の樹氷最盛期に快晴になるのは週1~2日程度であり、通常は悪天候が多い。樹氷シーズンに上部エリアに行く場合は万全の防寒対策(できればフェイスマスクも携行するのが望ましい)が必要である。バリエーション豊富なコース、上部エリアの軽い雪、情緒溢れ薬効高い温泉など、日本屈指のスキー場である。

  • 蔵王ロープウェイの山麓線と山頂線を乗り継いで向かう
  • スキー等の滑走用具を持たない観光客も上記ロープウェイで向かうことができる(往復券発売)
  • 滑走用具を持っている場合は、他のゴンドラ・リフトを乗り継いで中間地点まで行くことができる

その他[編集]

山頂駅の地蔵
大部分が埋まった地蔵
  • ロープウェイ山頂駅の前には1775年に建立とされたとされる安全祈願の地蔵と賽銭箱が置かれている。地蔵の高さは2m以上にも及ぶが、真冬は積雪により大部分が隠れてしまい頭部のみが露出した状態になることもある。
  • 中央→パラダイス、パラダイス→大平コースなど、ゲレンデ間の移動に長い歩き(スケーティング)を強いられることで有名。特にスノーボードの場合は歩きの時の負担が大きい。
  • リフト券はICチップ化された共通のものであるが、複数の索道会社によって運営されているため、会社間の利害対立が存在し、リフトの架かり方も非常に複雑である。そのため、移動のためにリフトを何本も乗り継がなければならない箇所が多い。例えば上の台のベースから樹氷原に行くには最低4本のリフトを乗り継がなければならない。
  • かつてスケーティングと並ぶ蔵王名物だったのが横倉ゲレンデにあるロープウェイ整理券を巡る争奪戦であった。特に蔵王ロープウェイ山頂線はかつて56人乗りの交走式で輸送能力が非常に低かった。にもかかわらず、スキー場の山頂に行く交通手段がこれ以外存在しないため、少ない整理券の枠に多くのスキーヤー、スノーボーダーが殺到し、ハイシーズンの土日には朝9時で整理券が無くなるという事も常態化していた(会社の樹氷見物のツアー客優先の姿勢がスキー、スノーボード目的の客の不満を助長させた側面も否定できない)。この状態を解消するため、山頂線が2003年12月に循環式のロープウェイ(「フニテル」式)にリニューアルされ、輸送能力が大幅にアップしたため、整理券の発行は連休などの最混雑期を除いてほぼなくなった。しかし、山麓線では現在でも整理券を発行している(が、スキー客は横倉ゲレンデのリフト乗り継ぎや、大森・黒姫の高速リフトを使えば問題ない)。このことについては蔵王ロープウェイの項目も参照のこと。


アクセス[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]