家へ帰ろう (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
家へ帰ろう
El último traje
監督 パブロ・ソラルススペイン語版
脚本 パブロ・ソラルス
製作 ヘラルド・エレーロ
アントニオ・サウラ
マリエラ・ベスイェフシ
製作総指揮 ハビエル・ロペス・ブランコ
出演者 ミゲル・アンヘル・ソラ英語版
アンヘラ・モリーナ
音楽 フェデリコ・フシド英語版
撮影 フアン・カルロス・ゴメス
編集 アントニオ・フルトス
製作会社 Zampa Audiovisual
Tornasol Films
Hernández y Fernández PC
Rescate Producciones AIE
Haddock Films
Patagonikスペイン語版
配給 スペインの旗 Syldavia Cinema
アルゼンチンの旗 ブエナビスタ・インターナショナル
日本の旗 彩プロ
公開 スペインの旗 2017年10月6日(限定)
アルゼンチンの旗 2018年1月25日
日本の旗 2018年12月22日
上映時間 93分
製作国 スペインの旗 スペイン
アルゼンチンの旗 アルゼンチン
言語 スペイン語
テンプレートを表示

家へ帰ろう』(うちへかえろう、スペイン語原題: El último traje)は、2017年スペインアルゼンチンのドラマ映画。 監督はパブロ・ソラルススペイン語版、出演はミゲル・アンヘル・ソラ英語版アンヘラ・モリーナなど。 第二次世界大戦中に自分を救ってくれた命の恩人に再会するためにアルゼンチンからポーランドまでの旅に出た88歳のユダヤ人の老人を描いたロードムービー[1]

ストーリー[編集]

アルゼンチンブエノスアイレスに住む仕立て屋のアブラハムは足を悪くし、娘達に老人ホームに入れられることになる。しかし、アブラハムはそれを嫌い、最後のスーツを70年以上会っていないポーランドの親友に渡す旅に出る。ユダヤ人であるアブラハムは、ホロコーストの際に親友に命を助けられていた。途中、飛行機の機内の青年やマドリードのホテルの女主人、ドイツ人の人類学者と出会い、助けられながら旅を続けるが、アブラハムの病状は悪化していく。

キャスト[編集]

ブルスティン・アブラハム
演 - ミゲル・アンヘル・ソラスペイン語版
アルゼンチン・ブエノスアイレスで仕立て屋を営むユダヤ人の老人。88歳。
右足を悪くし、住み慣れた家を手放して老人ホームに入れられそうになるが、最後に自身が仕立てたスーツを見て、親友に渡す旅に出る決心をする。
レオナルド
演 - マルティン・ピロヤンスキースペイン語版
アブラハムが機内で出会った青年。
マリア
演 - アンヘラ・モリーナ
マドリードのホテルの女主人。
客として訪れたアブラハムと交流し、娘との仲直りを後押しする。
イングリッド
演 - ユリア・ベアホルトドイツ語版
ドイツ人の人類学者。ドイツの地を踏みたくないというアブラハムに協力する。
ゴーシャ
演 - オルガ・ボウォンジポーランド語版
ワルシャワで働く看護師。
電車で体調を崩したアブラハムの対処をし、旅の目的地であるウッチまで同行する。

製作[編集]

パブロ・ソラルススペイン語版監督のポーランドからの移民だった祖父が家の中で「ポーランド」という言葉を禁句としていたことやカフェで偶然に耳にしたナチスから匿ってくれた友人に会うために70年ぶりに祖国へ帰ったユダヤ人男性の実話などから着想を得ている[2][3]

作品の評価[編集]

Rotten Tomatoesによれば、23件の評論のうち78%にあたる18件が高く評価しており、平均して10点満点中7.14点を得ている[4]

出典[編集]

  1. ^ 家へ帰ろう”. WOWOW. 2019年12月31日閲覧。
  2. ^ 杉谷伸子 (2019年1月6日). “ホロコーストから生還した男の「終活」の旅。邦題が余韻をさらに深める『家へ帰ろう』”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/621c46adbf122e7a93944cf96dab2a96784371af 2020年1月7日閲覧。 
  3. ^ About The Movie”. 映画「家へ帰ろう」公式サイト. 2020年1月7日閲覧。
  4. ^ The Last Suit (El último traje) (2018)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年1月7日閲覧。

外部リンク[編集]