千堂武士

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千堂 武士(せんどう たけし)は、森川ジョージの漫画作品及びそれを原作とするアニメ『はじめの一歩』に登場する架空の人物。アニメ版・ドラマCD版共に声優は小野坂昌也。幼少期の声優は氷上恭子

目次

[編集] 人物

前日本フェザー級チャンピオン。なにわ拳闘会所属。「浪速の虎」「浪速のロッキー」の異名を持ち、一歩に匹敵するほどの豪腕を誇るインファイターだが、お手本に忠実な一歩とは異なり、より攻撃に特化している野性的なタイプ。今のところ幕之内一歩が公式戦において二度戦った唯一の相手である。生年月日は1972年5月5日。身長168cm。血液型はB型。

[編集] 来歴

生まれてすぐ母を、5歳の時に消防士だった父は千堂と同じ年だった子供を救助した際に殉職している。それから、駄菓子屋を営む祖母と暮らすようになり、祖母から「父親のように人を守れる男になれ」といわれて育つ。そのため幼い頃から同級生をイジメやカツアゲから守るため上級生の集団にも単身向かっていくなど大喧嘩に明け暮れ続け、高校時代には近隣を牛耳る番長だった(この頃に沢村竜平と知り合っている)。「強さとは何か」を求め続け、その最中になにわ拳闘会の練習生を一方的に叩きのめした際に柳岡トレーナーに出会いボクシングを始め日本一強い男を目指す。

全日本新人王決定戦で対戦が決まった一歩の偵察に来た際に6階級も違う鷹村にスパーリングを挑み、舐めてかかる鷹村を挑発して顔面にスマッシュを決めて見せる。これで鷹村を本気にさせ一撃で失神させられたが、この時の威勢の良さを気に入られ、鴨川ジムの面々とも打ち解けた。

一歩が拳を骨折したまま臨んだ全日本新人王決定戦で最初に拳を交え、KO寸前まで圧倒するも最後は一歩が放ったテンプルへの一撃で意識を失いながら戦い、結果コーナーから立ち上がることが出来ず3R棄権試合(TKO)で敗北。

伊達英二が返上した日本フェザー級王座決定戦でヴォルグ・ザンギエフと戦い、一進一退の攻防を繰り広げ若干劣勢になるも、ホームタウンディシジョンとも思われる判定で辛勝した。

タイトル初防衛戦では「スピードスター」の異名を取る冴木卓麻と対戦、圧倒的な力を見せつけ1R67秒でKO勝ちした。2度目のタイトル防衛戦では茂田晃と対戦。サウスポーの茂田にペースを完全に封じ込まれるも、一歩に敗戦した後に徹底的に強化した下半身を使いこなせるようになり、殺人的なラッシュの反撃を浴びせ、レフェリーストップで3RKO勝ち。茂田を恐怖から拳そのものに恐怖を覚えるパンチ・アイにまで陥いらせる怪物ぶりを見せた。

3度目のタイトル防衛戦で一歩との宿命の再戦を迎える。「LALLAPALLOOZA(ララパルーザ、“地鳴り”の意)」と冠した試合名通りの凄まじい攻防の末、一歩の完成版デンプシーロールの前に轟沈。しかし今度は最後まで意識を失うことなくテンカウントを聞いた。この試合は作者は「最終回のつもりで描いた」と述べており、実際にベストバウト人気投票では最も一位に選出されている回数が多く、またアニメ一期のクライマックスになるなど作中屈指の盛り上がりを見せた。

その後は鷹村の世界戦や沢村や星の試合に顔を出す。世界王者リカルド・マルチネスを倒し世界タイトルマッチで一歩と三度目の対決を迎えることを目指し、世界挑戦権獲得と武者修行のため「どつくリスト」をひっさげて各地のジムに道場破りを行い、宮田一郎とスパーしたことも。

[編集] 性格

いつも群がってくる近所の子供たちにファイトマネーで褒美を買ってやったり、後輩の星や入院した沢村の面倒をみたりしている。

大の好きで、自身の飼い猫のみならず出会った猫と片っ端から友達になるのが特技であり趣味。尊敬するボクサーはロッキー・マルシアノ(「映画のロッキーとは違う」と自ら注釈をつけている)[1]。また、鷹村のファンでもある。勉強は苦手で、高校進学も危ぶまれた程で、「どつくリスト」の名前がひらがなだらけだった(例:鷹村守→たか村まもる、西本英雄→にし本ひでお)。対戦相手の弱点を冷静に分析し、巧みな駆け引きを行うなど宮田父に「したたか」と評される。

現在は一歩との三度目の対決にむけて闘志を燃やしている一方で、一歩の家に上がり込んで宿泊するなどしている。宮田一郎には避けられる事が多く、声をかけてもよく無視されていた。しかし生意気な態度に文句を言いながら彼のスパーにずっと付き合ってやったり、宮田のピンチに静まり返る試合会場で一人だけ熱心に応援してしまうなどしている。同じタイプの人種の沢村竜平とは不良時代に殺し合いになりかけた因縁絡みで面識があり、お互いの力量を心の内で認め合った仲。ボクサーとなってからもお互いを意識して付かず離れずの関係にある。沢村が一歩と戦った後に病院送りされた時もいち早く見舞いに訪れたり、間柴戦の直後に交通事故を起こし事実上選手生命を断たれた沢村のボクサーとしての最期の姿を見届け、その後も交友がある。後輩の星洋行からは兄貴分と慕われている。

得意パンチのスマッシュは柳岡トレーナーから伝授されたものではなく、中学時代に「大勢の人数を相手にすると不利」という状況を打破するべく一撃で確実に相手の息の根を止めるためにと自身で研究し考案した『必殺パンチ』。

[編集] その他

  • 一歩に負けず劣らずな巨根の持ち主で鷹村をして「タダゴトじゃないサイズ」と言わしめた[2]

[編集] 得意技

スマッシュ
千堂の必殺技。フックとアッパーの中間の、斜め下から突き上げる強打。元ヘビー級統一チャンピオンマイク・タイソンと2度死闘を繰り広げたドノバン・”レーザー”・ラドックの得意パンチとして広く知られる)
低空スマッシュ
防御を捨て、攻撃に特化した低空から突き上げるブロー。漫画版では体ごと沈ませて突き上げるが、アニメでは拳を低空から突き上げる。
利き腕のスマッシュ
サウスポースタイルにスイッチした際の右腕からのスマッシュ。なお鷹村とのスパーリングにて初披露したスマッシュは右であった。
デンプシー・ロール破り
ステップ・インで強引にデンプシー・ロールを出す際のウィービングを止める。なおこの破り方は真田一機と武恵一も実行している(武は無意識の状態で行った)。

[編集] 備考

モデルは実際に「浪速のロッキー」の名で知られ、引退後はタレント・俳優として活躍している赤井英和

特別読み切り『はじめの一歩外伝 浪速の虎』では主人公として中学の頃の不良時代が描かれた(単行本84巻収録)。

[編集] 脚注

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  1. ^ 森川ジョージ「一歩の恋人」『はじめの一歩 11』講談社、1991年12月13日、ISBN 4-06-311730-8、21頁。
  2. ^ 森川ジョージ「どつき合いが好き!!」『はじめの一歩 11』37頁。
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