宮田一郎

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宮田 一郎(みやた いちろう)は、森川ジョージの漫画作品およびそれを原作とするアニメ『はじめの一歩』に登場する架空の人物。アニメ版での声優は関智一、少年時代は田野恵。ドラマCD版では檜山修之、少年時代はくまいもとこ

目次

[編集] 人物

本作の主人公幕之内一歩の目指す最大の目標でありライバル。現東洋太平洋フェザー級チャンピオン、WBC同級7位(単行本86巻現在)。川原ボクシングジム所属。生年月日は1973年8月27日。身長172cm。血液型はA型。世界ランクはランディー・ボーイJr.との王座統一戦前で7位となっている。

骨格的にいえばライト級がベストなのだが、一歩と戦うことにこだわりフェザー級に留まり毎試合「魂を切り売りするような」とまで言われる無茶な減量を行っていた。

[編集] 経歴

元は鴨川ジム所属であったが、一歩とのスパーリングで敗北したのを機に彼をライバルとして認め、川原ジムに移籍(同門では試合が出来ないため)。その後、順当に勝ち進むが、東日本新人王トーナメント準決勝の間柴戦で内容的には圧勝していたにも関わらず間柴の故意の反則から形勢を覆され敗退。武者修行のためアジア各地を渡り歩く。一歩を強烈に意識しながら練習を積み、ほぼアウェー状態の中、1年間で11戦10勝8KO1分という記録を手みやげに帰国。東洋太平洋タイトルマッチで王者のアーニー・グレゴリーを倒し、東洋太平洋フェザー級チャンピオンとなる。

[編集] ファイトスタイル

生粋のアウトボクサー。「目の前から身体ごといなくなる」と言われる程のスピードと、絶妙のタイミングで繰り出される芸術的なカウンターを武器にし、電光石火のスタイルから一歩の「風神」に対して「雷神」としばしば称される。鷹村をして「ディフェンス・テクニックだけなら俺より上」と言わせたステップワークは見る者全てを魅了する。カウンターは日本刀のような一撃必殺の鋭さを誇るが、基本的にパンチの質は軽く、打たれ強いほうでもない。

冷静に試合展開を読む戦術眼も優秀だが、その一方、たとえ打ち合うことになっても一歩も引かずに同じ土俵で勝負しようとする程、気が強く負けず嫌い。パンチの軽さを克服すべく東南アジア遠征時に体を投げ出すように放つ捨て身のジョルトカウンターを身につけるが、帰国後に鷹村からインパクトの瞬間体が開くジョルトの欠点を指摘され、背筋力を内側に集約しコンパクトに鋭く打ち抜くカウンターのアドバイスを受けた。これは本来、一歩戦を想定して開発していたものだったが、父を引退に追い込んだ男の息子でスイッチヒッターのランディー・ボーイJr.との王座統一戦を優先したことで、一歩と距離をおく決意を固めたことを伝えるため、あえて骨折明けの復帰戦で手の内を披露した。

[編集] 性格

普段のそっけないほどの冷静さや華麗なボクシングスタイルからはクールな印象を受けるが、実際にはかなり短気かつ不器用な所があり、宮田の父親も「クレバーに見えるがその実誰よりも気が強い」と息子を評している。釣りをしたときもなかなかうまく釣れずにムキになり、脇で「貴様もボクシング以外はまるでダメな口だな」とバカにする鷹村にパンチを放ったことがある。勝利の際に軽く微笑むことはあったが普段は大抵厳しい表情である。整った顔立ちでファッションの着こなしも抜群であることから女性人気も非常に高い(キャラクター人気投票では常に上位にランクされる)。しかし今まで作中で女性とのロマンスが描かれたことは一度もない。

幼少の頃に鴨川ジムの門を叩いたため、学生時代に鴨川にスカウトされた鷹村より入門は先であり、新人時代の鷹村が問題を起こさないよう見張り役をしていたこともある。年齢的なことでプロライセンス取得が鷹村よりも遅かったために鷹村には後輩扱いされているが「ジムでは俺の方が先輩なんだけどな」と内心思うことはあっても特に口に出すことはなく、後輩扱いを嫌がっている様子もない。

ジム移籍後もかつての同門・木村の間柴との日本タイトル挑戦時にはスパーリング・パートナーを務めたり、鷹村に眼の疾患の疑いがかかったときも本気で心配していたように、鴨川ジムのメンバーなど1度深い関わりを持った者には情に厚く接する。特に鷹村に対しては先輩としても兄貴分としても強い敬意を抱いており、宮田の父の「鷹村だけには心を開いていた」というほど深く慕っている。網膜剥離疑惑の件では、干渉を控え一歩に後を託しているが、しかし一歩が簡単な確認だけで医師の診察に行かせなかったことを取り乱し責めるほど鷹村を心配していた。

宮田の勝利によりタイトルを失ったことで関係者に見放された元王者アーニー・グレゴリーを気遣って控え室を訪ねるなど、表のイメージとは裏腹に他者に対して感傷的な顔も持っている。間柴からお坊ちゃん扱いされるなど、華やかな雰囲気から苦労知らずのエリート的なイメージがあるが、私生活では父親の元から離れ一人暮らしをしていてコンビニエンスストアのバイトをしているという苦労人な面もある。

東洋太平洋タイトルに挑戦した時から「ビジネスを邪魔された」と、金に盲信するプロモーターMr.サカグチと因縁が生まれる。その執念の前に、結果的には一歩との約束の試合を諦めざるを得なくなった。別の意味で宮田親子の宿敵ともいえる。

オーストラリア人であるアーニー・グレゴリーと通訳無しで会話したことから、かなりのレベルの英会話を身につけているようである。海外遠征でフィリピン、タイ、韓国に滞在しており、ランディー・ボーイ・ジュニアの言葉がすぐにタガログ語であると分かったり、メッガン・ダッチボーイからの言葉を聞き取るなど複数の外国語を理解している。武者修業時代タイにいた頃は、タイ語が出来なかったので、その後覚えたようである。

[編集] 父親

父は元鴨川ジム所属のボクサーであり、世界を嘱望され東洋太平洋チャンピオンまで上り詰めた有望なアウトボクサーだったが、7度目の東洋太平洋タイトル防衛戦で相手に顎を砕かれ、敗戦のショックと自分の非力さに限界を感じてそのまま引退。以後は自堕落な生活に陥り幼い息子にまで辛くあたっていたが、ある時息子の中に自分以上の才能を見出し立ち直る。宮田は憧れていた父が負けた途端に母をはじめ多くの人が去っていったことへの悔しさから、父のボクシングスタイルが間違っていないことを証明するためボクサーを目指すようになる。引退後、父は専属トレーナーとして毎試合セコンドについており、全幅の信頼を寄せている。

[編集] 得意技

  • カウンター(相手のパンチに向かって飛び込んでゆくような、攻撃的なカウンターを好む傾向にある)
    • JOLT(ジョルトブローを利用した、全身を叩き付けるカウンター)
    • クロスカウンター(相手のパンチを紙一重で避け、カウンターの一撃を入れる。相手の左に右を被せる形のクロスカウンターが多く見られる)
    • コークスクリューブローのカウンター(ランディ戦で咄嗟に放ったカウンター。沢村曰く、大きく捻り込むことで拳を加速させたらしい)

[編集] その他

ファイトスタイルのモデルは実在するプロボクサーのシュガー・レイ・レナード[1]。作中でも尊敬するボクサーとして名前を挙げている。初期のころの性格設定は吉田栄作をイメージしたという。

[編集] 脚注

  1. ^ 別冊宝島四〇九号「ザ・マンガ家」212-215ページ。
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