今別 (今別町)

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今別
今別の位置(青森県内)
今別
今別
北緯41度8分40.315秒 東経140度28分6.772秒 / 北緯41.14453194度 東経140.46854778度 / 41.14453194; 140.46854778
日本の旗 日本
都道府県 青森県旗 青森県
市町村 今別町の旗東津軽郡今別町
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
030-1502 [1]
市外局番 0174[2]
ナンバープレート 青森

今別(いまべつ)は、青森県東津軽郡今別町にある大字。旧田舎郡今別村、旧津軽郡今別村[注 1]に相当する[3]。郵便番号は030-1502[1]。古くは今淵と呼称された[3]

地理[編集]

町の北西部に位置し、東は大川平や山崎に続いて、西は外ヶ浜町三厩東町、南は五所川原市太田と接する。

北部は住宅地や商店が展開され、町役場や町内唯一の小学校である今別町立今別小学校が所在するなど今別町の経済的・政治的中心となっている。南部は山地や森林が発達している。

海洋・河川[編集]

  • 津軽海峡
  • 三厩湾
  • 今別川:二級河川で流路14kmで流域面積は71.6km2[4]。小国峠付近を水源とし、北流して当地より三厩湾に注ぐ[4]。支流に、品川沢、上股川、佐六助川、関口川などがある[4]
  • 上股川:今別川の支流の一つ[4]

小字[編集]

今別は以下のような小字を擁する[5]

歴史[編集]

江戸時代弘前藩に属しており、津軽郡田舎庄のもと、今別村が置かれた[4]。今別港は藩政期には木材の積出港として重視されており、町奉行が設置されたため、今別町と称されることもあった[3]。今別港は津軽半島東岸の蟹田とともに二浦と称されたほか[4]、藩により、領内九浦の一にも指定された[4]

名称の由来[編集]

伝説によると、源義経一行が北上する途中、当地付近の川に行き、大雨の後、川を見に行ったところ、大幅に水量が増加していたので、浅瀬が淵になったと驚き、この地を「今淵」と命名し、これがのちに訛って「今別」になったとされる[3]

アイヌ語のイマ・ペッ(焼く川)を由来とするという異説も存在する。

施設[編集]

交通[編集]

鉄道[編集]

また、域内に新幹線の駅はないが、集落の南をJR北海道新幹線が通過している。

道路[編集]

バス[編集]

  • 今別町巡回バス[7]

学区[編集]

公立なのであれば、今別町立今別小学校および今別町立今別中学校に進学する。

今別荒馬[編集]

今別では今別荒馬(いまべつあらま)と呼ばれる伝統芸能が盛んである。田植えが終わり、田の神が天に昇るとき、農民が神送り、早苗饗さなぶりの行事として伝わってきた行事であり、現在では荒馬(馬役)と手綱(手綱取り役)がペアとなり、複数の組が隊列をなし、笛や太鼓のはやしに合わせて舞い、そのまわりを囲むように跳人(はねと)が跳ね回る形態となっている[8]

また、荒馬は隣接する大川平でも大川平荒馬二股荒馬という形で盛んになっている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 町奉行が設置されていたため、今別町とも。
  2. ^ 貞享4年検地水帳には宮元ともある。

出典[編集]

  1. ^ a b 青森県の郵便番号”. 日本郵便. 2021年7月15日閲覧。
  2. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2021年7月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1985, p. 140.
  4. ^ a b c d e f g 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1985, p. 141.
  5. ^ 青森県東津軽郡今別町今別”. NAVITIME. 2021年7月14日閲覧。
  6. ^ 店舗・ATM詳細”. 青森銀行. 2021年7月14日閲覧。
  7. ^ 巡回バス運行時刻表” (PDF). 今別町. 2023年8月7日閲覧。
  8. ^ 団体紹介”. 今別町役場企画財政課. 2021年7月14日閲覧。

参考文献[編集]

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 2 青森県』角川書店〈1版〉、1985年12月1日。ISBN 4040010205 
  • 虎尾俊哉『日本歴史地名体系 2 青森県の地名』平凡社、1982年7月10日。ISBN 4582490026