二正面作戦

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二正面作戦(にしょうめんさくせん、two-front war)とは、戦線を構築する段階において戦場の異なる複数の敵を相手にしなければならない状態をさす。

概要[編集]

過去の例としてはドイツ帝国ナチス・ドイツにおける東西両戦線や大日本帝国における中国戦線(日中戦争)と太平洋戦線(太平洋戦争)の並行などである。

戦争の要諦が戦力の集中という面からいえばこの二正面作戦は愚策であるといえる。しかしながら状況がそれを許さない場合もある。ナチス・ドイツにおいては対イギリス上陸作戦の前哨戦の失敗であり(バトル・オブ・ブリテン)、日本では中国戦線の泥沼化である。

これらの状況、持久戦化が喜ばしい状況でないことは事実であったが、それを打開できるだけの軍事力がなかったことも事実である。逆にこれらの状況が打開できないからこそ次の戦火を開いていったともいえるところに両国の悲劇があったともいえる。

逆にそれを誘発させることによって利益を得る国があったことも否定できない事実である。それは東部戦線に戦火を開いた段階でイギリスロシアに援助をしはじめたことでも理解できることである(ロシアの場合、焦土作戦と言う戦術も用いられた)。

他国と戦争させることにより利益を得るということは20世紀後半から21世紀にも見られたことであるが、第二次世界大戦時においてはソビエト連邦中華民国においてはいかにしてアメリカ合衆国から援助を引き出せるかといった駆け引きの道具に使われていた。

関連項目[編集]