上部構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

上部構造とは

  1. 建築における建築用語
  2. カール・マルクスの著作(有名なものに: Zur Kritik der Politischen Ökonomie(『経済学批判』)のVorwort[1](序[2])がある。)に記述された概念である[3]。それによると時代の生産総体と経済(下部構造)に規定される法律的・政治的上部構造であるとされた。

日本における文学論争[編集]

1955年(昭和30年)、高橋義孝は、「文学は上部構造か」という論考を発表し、文学は普遍的な人間性を描くもので、上部構造とはいえないのではないかという問題提起をおこなった。これは、ハンガリーの美学者、ルカーチ・ジェルジ1954年の論考、『上部構造としての文学』に触発されてかかれたものであった。それに対して、本多秋五小田切秀雄たちが反論した。このとき、マルクスが『経済学批判への序言』で書いたとされる、ギリシア文学に対する言及が焦点のひとつとなった。

[編集]

  1. ^ Marx, Karl. “Zur Kritik der Politischen Ökonomie Vorwort” (ドイツ語). pp. Vorwort. 2009年8月10日閲覧。
  2. ^ 『経済学批判』序 岩波文庫版 昭和31年
  3. ^ 徳本正彦 マルクス、エンゲルスにおける「上部構造」と「イデオロギー」について On the Theory of Marx/Engels about "Superstructure" and "Ideologie"