ヴイーヴル

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ヴイーヴル(1448年画)

ヴイーヴルフランス語 : Vouivre)は、主にフランスに伝わるドラゴンの一種。イングランドで伝えられるワイヴァーン(Wyvern)のフランス版であるといわれる。名前ラテン語クサリヘビを意味する vipera から派生。ニヴェルネー地方では、ウィーヴル(Wivre)または、ギーヴル(Guivre)と呼ばれ、ヌヴェール(フランス中部の都市)周辺の地方ではウイヴルとして知られている。

蝙蝠を持った巨大なの姿で、宝石ダイヤモンド、あるいはガーネット)のを持つとされる。普段は地底に棲んでおり、宝石の瞳を明かりにしていると言う。 また、ヴイーヴルにはしかいないとも言われる。

フランスのフランシュ・コンテ地方においては無人のを棲家としていた。動き回るにはの真ん中にあるダイヤモンドを目の代わりにしていたという。水を飲むときにダイヤモンドを置く。そのお守りであるダイヤを盗めば世界一の権力者になれる魔のダイヤであるというが額につけていないヴイーヴルを見たものはいないという。この伝承はギリシャのラドン伝承である宝を守るドラゴン伝承の類型であり、キリスト教の竜退治伝承から来たものではない。

後世では、蝙蝠の翼と鷲の足と毒蛇の尾を持ち、額にガーネットをはめ込まれた美女の精霊とされた。姿についてはメリュジーヌ伝承を強く受けているものと思われる。

参考文献[編集]

  • 竹原威滋、丸山顯徳編 『世界の龍の話』 三弥井書店、2002年
  • キャロル・ローズ 『世界の怪物・神獣事典』 松村一男監訳、原書房2004年、58ページ。
  • 蔵持不三也監修、松平俊久著 『図説 ヨーロッパ怪物文化誌事典』 原書房2005年、203 - 204ページ。

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