ワールドエンブリオ

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ワールドエンブリオ』 (World Embryo) は、森山大輔による日本漫画作品。『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)において、2005年6月号から連載されている。現代の日本を舞台とする学園SFアクション漫画で、高校生の主人公が「棺守」と呼ばれる怪物と戦う姿を描く。2012年1月現在、単行本は8巻まで刊行されている。表題にある「エンブリオ」とは、英語で「胚」や「胎児」、もしくは「萌芽」「始まり」等を意味する。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] あらすじ

2年前に失踪した叔母・天音(あまね)から「ワタシヲミツケテ」というメールを受け取った天海陸(あまみ りく)は、添付された写真の撮影場所と思しき廃病院「風間病院」へと駆け込む。しかし、病院はヤンキーの溜まり場となっており、そこへ踏み込んで込んでしまったことで、いきなりピンチを迎える。そんな時、幼い頃の顔馴染みである武部洋平(たけべ ようへい)と、ちょっと変わった美少女・有栖川レナ(ありすがわ レナ)が現れ、窮地を救ってくれる。これで難を逃れたと思われたが、携帯電話の着信に出たヤンキーたちが突如化け物に変貌する。驚愕する陸だったが、助けてくれた2人はその化け物を棺守(カンシュ)と呼び、刃旗(ジンキ)という武器で殲滅していく。棺守から逃げようとする陸であったが追い詰められ、殺されると思ったその時、謎の繭から発せられた光が棺守の体を滅ぼしていった……。

[編集] 登場人物

[編集] 天海家

天海 陸(あまみ りく)
私立八坂台高校に通う16歳の少年(冒頭では1年生)。養母の静流と2人暮らし。ウソを吐く[1]ことで人と一定の距離を保ちながら生活している。中学時代は剣道部に所属。小学生の頃、風間病院に入院していたことがある。棺守に襲われて窮地に陥った際にネーネによって自我のある棺守となり、後に右掌に洋平の刃旗核を受け継いで刃旗使いとなる。2年生に進級してからは学級副委員長を務めている。八坂台高校で棺守と戦っている姿を撮影されてしまい、それがネット上に掲載され“スラガ”という名で世間に大きく知られる[2]。刃旗はチェーンソーのような補助刃を周囲に持つ大剣型(名前は未定)。トリガーを引くことで補助刃が回転する。パワー、スピード共に申し分ないが、自身の技術が未熟なため、使いこなせていない。棺守化した影響が残っており、顕醒時は髪が白くなり、一部が赤くなる。また、この際に視力も向上する。
ネーネ
陸を助けた謎の繭から生まれた赤ん坊。天音の赤ん坊のころにそっくりで、陸を「パーパ」と呼び、親と思い込んでいる。また、レナを「マーマ」・静流を「バーバ」と呼んでいる。漢字での表記は「子音」で、命名は静流による。繭から出た時点で既に歯が生えていた(2歳児くらい)。通常の目・耳に加えて側頭部にも目・耳のように見える一対の器官を備えており、生物学的にはかなり謎な存在。棺守により陸の身に危険が及ぶたびに特殊能力を行使しており、その都度肉体が成長し、言葉の語彙も増えている。
天海 静流(あまみ しずる)
陸の継母にして天音の姉。獣医師として生計を立てている。おっとり天然系で、陸をいつも悩ませている。旧姓は笹森。
天海 大地(あまみ だいち)
陸の父親で静流の再婚相手。海外出張が多く、なかなか日本に帰って来れない。天音が失踪する一週間後に結婚式をする予定だった。厳格な性格で陸も苦手にしているが一番陸のことを想っている。ネーネの存在を知る数少ない人物。
笹森 天音(ささもり あまね)
2年前に失踪した陸の叔母。失踪当時は高校生で、現在は死亡扱いになっている。洋平には従姉妹と伝えていたことから、静流が陸の父と再婚する前は従姉妹だった可能性がある。静流の11歳違いの妹で、歳が近いこともあって陸とは姉弟のような関係だった。病院での失踪から死亡扱いに至るまでの経緯は不明。タカオ曰く、ネーネが彼女と同じ年齢に達した時「天音」になるらしい……。

[編集] NEFT / F・L・A・G

[編集] 特別調査分室

武部 洋平(たけべ ようへい)
作者曰く「前作の主人公」(そういった立場と役割を果たした人物という意)。小学校の頃によく遊んだ、陸の2コ上の幼馴染。崖から飛び降りて足を骨折、運び込まれた先の風間病院で盲腸で入院していた陸と知り合った。陸にとっては頼りになる兄貴的な存在で「洋兄ィ」と呼ばれている。対棺守戦闘集団F・L・A・G所属の刃旗使いで、刃旗核は左掌にある。陸を救うためにタカオの刃旗核を手に入れようとするも、タカオの攻撃から陸を庇い致命傷を受け、自身の刃旗核を陸に託して絶命した。洋平自身もかつて死に瀕した際、彼が「先生(センセ)」と呼ぶ刃旗使いの女性から核を受け継いでおり、その想いは更に陸に引き継がれた。
空断(カラダチ)
衝撃波のように斬撃を飛ばすことのできるナイフ型刃旗。神崎曰く「パワーはNo.1」。
有栖川 レナ(ありすがわ レナ)/ 本名・鳳 零那(おおとり レナ)
作者曰く「もう一人の主人公」。洋平のパートナーの刃旗使い。刃旗核は右掌にあり、「星(カガヤキ)」という特殊な表現を使う。真っ直ぐな性格であり、陸とは対照的に嘘が下手。陸と同学年で、同じ私立八坂台高校に通っていたが、お互い存在は知らなかった。洋平の死後、陸とパートナーを組むことになり、佐和子の指示で天海家の隣に引っ越してくる。丁寧な口調とは逆に攻撃的な性格をしているが根は優しく、洋平を心から信頼している。刃旗使いとして出動する時はいつも黒いボンテージ風ボディスーツの上に赤いコートを羽織るという独特の風体で、洋平に「カッコはヘン」と言い切られても改める気配はない。凄まじいまでのまな板で、陸からは無乳とさえ言われる(本人も気にしている様子)。校内では伊達眼鏡と三つ編みでキャラを作っており、愛想なく人付き合いを避ける様から「(1-Fの)アイス」と渾名されている。なおその容姿(眼鏡が理由)が2年で担任になった剣持の目に留まり、その場で学級委員長に指名された。ネーネの特殊能力を目の当たりにするが、ネーネの正体をF・L・A・Gに隠し通そうとする陸を咎めず、彼に協力する側に回る。
シンゲツ(漢字表記は不明)
両手にそれぞれ装備する、刃が回転する四方手裏剣状のダガー型刃旗。トリガーを引くことで刃を回転させることができる。主に二刀流で使用するが、片手のみに装備することもある。
月代 隼人(つきしろ はやと)
洋平とレナの上司。未成年の刃旗使いが配属されるF・L・A・G特別調査分室の室長を務める。19歳。かつて洋平のパートナーだったが負傷し歩行能力を喪失、前線を退いた。普段は車椅子で生活しており、分室メンバーのバックアップが主な任務となっているが、刃旗使いとしての能力は失っていない。洋平の死後、F・L・A・Gと契約させられた陸の身柄を預かっている。刃旗核は左掌にある。
鈴(すず)
移動の不自由な隼人に付き従う割烹着姿のお手伝いさん。隼人のことを「だんな様」もしくは「ぼっちゃん」と呼ぶ。小学校6年生の時に使用していたであろうスクール水着を着用することができるほど小柄な体格だが、年齢は26歳で普通免許も取得している。
霧島 譲(きりしま ジョー)
27話から登場。一時期F・L・A・Gを離れていたが、任務の為に再び呼び戻された青年。18歳。刃旗使いとしてはレナや陸の先輩に当たる。額辺りにV字に似た傷があり、黒いサングラスをかけている。クォーターで、「YOU」や「YO」等の胡散臭い外国人口調が特徴。終始テンションが高く、その場にいた陸を「ウゼェー…」と言わせるほど。生前の洋平とは何かと張り合っていて、ライバル意識していたらしい。刃旗核は右掌にある。
トライエッジ・バーニングアロー
小型のナイフのような3本の矢を発射する弓形刃旗。発射した矢は譲の意思で自由に動かすことができ、複雑な軌道を描くことも可能。1発の威力は低いが、3本の矢を頂点とした三角形の範囲の敵を消滅させる能力を持ち、鞍螺とのコンビネーションで多数の敵を一度に仕留める。ちなみに矢は打ち尽くしてもリロードできる。
霧島 鞍螺(きりしま クララ)
27話から登場。一時期F・L・A・Gを離れていたが、任務の為に再び呼び戻された少女。譲の妹。13歳。兄と同じくクォーターで、刃旗使いとしては陸やレナの先輩にあたる。ゴシック・パンク系の服を着ており、オッドアイである。「〜マスわ」、「〜デスわ」や「アラアラマアマア」等のお嬢様口調が特徴。譲を「兄様」、レナの事は「有栖川」から取って「アリスさん」と呼ぶ。刃旗核は右掌にある。
スターライト・グローリー
プロペラのように回転する刃を持った振り子のような形のフレイル型刃旗。鞍螺の右手のグローブ上の部分と繋がっている。現在登場している刃旗の中では最も大型であり、鞍螺は振り回すのではなく上に乗って戦う。敵を斬り刻みながら1ヶ所に寄せ集め、譲によって纏めて一掃するという兄妹コンビネーション技を得意とする。
風間 冬梧(かざま とうご)
陸の幼なじみ。兄は風間病院長の風間春樹。子供の頃に一緒に万引きをして陸だけが謝罪した時、偶々カメラに移っていた風間だけが責任を負わされたことに逆上し、陸のことを「裏切り者」として罵っていた。その後、風間病院火災事件で地元に居られなくなり転居。事件の影響で内気な性格となっていたのが災いしてか不良たちのパシリになっていた時に棺守に襲われ、陸に助けられる。再会も束の間、次はタカオに襲われ、目の前で陸が負傷。「突き破りたい」という思いから顕醒化したものの、右掌に宿した刃旗核を傷つけてしまい、本来の顕醒をしなくなった。F・L・A・Gに保護された後、武器化しなくなった刃旗核の代わる武器の研究に加わる一方でタカオの刃旗狩りのおかげで現場が人手不足となり立ち行かなくなったため、急遽、分室に配属されることになった。

[編集] 本社

時路 佐和子(ときじ さわこ)
8話から登場。F・L・A・Gの室長を務める女性。妙齢の美人。棺守を毛嫌いしている。自我を残したまま棺守となった陸を第78号被検体として確保、棺守の感染源の所在を探ろうとした。刃旗使いになった陸を強引にF・L・A・Gに引き入れて月代の元へ送り、レナに監視を命ずる。
神崎
F・L・A・G所属の刃旗使い。実戦部隊の現場指揮を担当している。室長と同じく、唐沢やかつての風間病院での出来事に関わりがあると思われる人物。刃旗核は右掌にある。
名称不明
持ち手が穂先に対して垂直になっているのが特徴的な槍型刃旗。顕醒時は右腕が鎧に覆われる。
永瀬 コウジ
長髪で軽い態度の刃旗使い。神崎のパートナー。彼女と飼い猫がいる。神崎曰く「スピードで永瀬にかなう者はいない」。脱走した陸を追い詰めた際にタカオと遭遇、戦闘し刃旗核を腕ごと奪われた後、死亡。刃旗核は右掌にある。
名称不明
鞭型刃旗。
里見 絵麻(さとみ えま)
刃旗使い。26歳。永瀬の死後、神崎とパートナーを組んでいることが多い。F・L・A・G本部所属の他の刃旗使いと同じく背広にネクタイという服装だが、女性である。刃旗核は左掌にある。年齢は7巻で判明。
竜の顎門
身の丈ほどもある大鎌型刃旗。
姫川 歌緒(ひめかわ うたお)
刃旗使い。23歳。おっとりとした性格の女性。名前、年齢は7巻で判明。
神楽舞
射出タイプの鉄扇型刃旗
塚本 龍馬(つかもと りょうま)
刃旗使い。25歳。細目の男性。姫川同様、名前、年齢は7巻で判明。
DUAL EDGE
カタール型刃旗

[編集] 学校 / 交友関係

真崎 小牧(まさき こまき)
1年生から引き続いての陸のクラスメイト。陸上部所属。陸より早生まれである。
夏休み明けに陸から結衣とのけんかのことを聞かれ、その時に小牧が結衣のことを忘れている事を知る。
そのことで陸から問いただされることになり、それがきっかけで結衣のことを思い出しロストリバウンドをおこして倒れる。その後意識は戻ったが、倒れて3ヶ月たった12月(65話)現在でも入院中である。
吾妻 結衣(あがつま ゆい)
小牧の幼馴染。2年生に進級してから新たに陸のクラスメイトになった、図書室の似合う面倒見の良い少女。文芸部所属。1年生でのクラスは1-E。昼食をファーストフードで済ませている割に胸の発育が良い。料理は下手。
八坂台高校校舎内でネーネとともに棺守に襲撃されたところを陸に救われるが、その際に陸の刃旗核を見てしまう。
陸とタカオとの最初の戦闘もテレビで見ていた。
実は、陸の過去のことを知っていた。
過去、血の終業式の少し前にタカオに助けられたことがあり、そのことから結衣の中でタカオはヒーローになり、棺守の忘却能力によってそのことを忘れた後もタカオの熱烈なファンになる。
夏休み、陸のついた嘘(宇宙人の基地と組織の裏切り者(タカオ)探し)からタカオと出会いそれから数日の間タカオの元を訪れることになる。
その時、タカオの見ていたマンションの中でタカオの殺人を目撃する。そしてそのときに見た人間の目と父親の目が似ていることから父親が死者だと察し、父親から逃げようとしてマンションの屋上に逃げる。その時に現れた棺殯の姿に驚き、そして棺殯から助けようとしてくれたタカオの顔を見て安心し、それが元で足を滑らせてしまいマンションから落ちてしまう。
その時タカオが刃旗で助けようとするが棺殯からの攻撃でそれた刃旗で傷を負ってしまい意識を失う。
その後タカオの運転する車の中で目を覚ましタカオから父親や虚のことを聞く。
タカオにたいして嘘をつかないことは本当のことを言わないことだといい、いつか重荷を一緒に持って背中を任せられる人が現れるといいと語る。その時にタカオから"本当"(本名)を聞き、その後死亡した。
刃旗で負った傷が元で死亡したことから小牧たちから忘れ去られる事になる。
木島 孝太(きじま こうた)
1年生から引き続いての陸のクラスメイト。結衣と同じく小牧とは幼馴染。
田代 純(たしろ じゅん)
1年生から引き続いての陸のクラスメイト。
剣持
1年生から引き続いての陸のクラスの担任教師(1-D→2-C)。通称ケンちゃん。普段からやる気が微塵も感じられず、生徒たちから呆れられている。
戸田
(20話~)保険医。学生時代の静流と面識がある。

[編集] 棺守 / 不明勢力

タカオ / 本名・鷹尾劉生(たかお りゅうせい)
「三島孝雄」と名乗り、2年前に起きた「血の終業式」を始め、いくつかの大量殺人事件を起こした青年。日本刀を武器として使う。定期的に携帯電話で共犯者と思われる人物と連絡を取っている。「怪物」と呼ばれ、若者の間では知らない者がいないほど有名。未成年にもかかわらず発砲許可が下り、実名報道される程、世間では危険視されている。非常に高い戦闘力を持っており、F・L・A・Gからは「刃旗狩り」と呼ばれる。感染源を追うためネーネの力を利用しようと陸に接触。陸のことを「宿主(おや)」と呼ぶ。全ての刃旗を奪い取ること(=全ての刃旗使いを抹殺し、刃旗核を入手すること)を行動目的に据えているが、そこにどのような理由があるのかは不明。その目的にはジュリという人物が大きく関わっているようである。陸との戦闘後に行方不明となっていたが、27話で新たな大量殺人事件を起こし、感染源の唐沢を追い詰めようとする。
何をおいても守るポリシーとして「絶対に嘘は吐かない」と決めている。
唐沢志郎(からさわ しろう)
棺守を伝染・発生させている源となる棺守で、感染後の陸の姿で陸に接触してきた。柩姫エンデの渡人。ネーネを狙い棺守を操る。陸を排除するため棺守に命じ殺害させた当人。第20号棺守と呼ばれている。NEFTの非公式報告によると、感染したにもかかわらず長時間自我を保ち続けた、初めての感染者と言われているが、過去にはレナをも巻き込んだ深い因縁があった。

[編集] 専門用語

棺守(カンシュ)
ウイルスのような「何か」に感染した人間のなれの果て。姿形はもはや人間のそれではなく、二足歩行するものや8本の足を持つものなど、多種多様。人間の面影(顔や手など)を一部に残しているものもある(人間の面影を大きく残した状態の棺守も確認されている)。至近距離の携帯電話にある波長を送り着信させ、その電話に出て音声を聞いた人間を感染させる。一度棺守化すると自我は失われ、人間に戻ることは不可能と言われている。夜行性で日没と共に現れ、感染者を増やすと共に人間を襲い、夜明け前になると活動をやめ姿を隠す。F・L・A・Gは姿を隠している状態の棺守を探知できない。特徴として忘却能力があり、棺守化した人間や棺守により殺された人間など、棺守に関わる一切の記憶が周囲の人間から失われてしまう。他に、接触した人間から必要な情報を検索し奪い取る能力(搾識)を行使する描写がある。棺守による記憶の強引な削除が人間に及ぼす影響をロストリバウンドと呼ぶ。棺守が無差別に感染波を撒くため、棺守の至近距離の携帯電話には一斉に着信が入る。洋平やレナは探知器代わりに携帯電話を複数(単体では通常の着信と区別がつかないため)持ち歩いている。
棺殯(カモガリ)
黒い棺守。
感染から7年たち非常に強力になった"ビンテージ棺守"
元は7年前に感染したレナの家族。
虚(うろ)
棺殯や感染源の傀儡
生きたままゆっくりと死にゆく屍。棺守と違って記憶が周囲の人間から失われてしまうことはない。
死の自覚がなく、また意識することもなくただ棺殯や感染源の命令を実行するだけの存在。
タカオいわく、哀れな隠されたもう一つの"人間の成れの果(はて)"
柩姫(キュウキ)
タカオがネーネを指して言った言葉。ネーネの他にもエンデジュリと言う柩姫が存在している。棺守が集めた記憶を使って成長する。柩姫の宿主(あるじ)は渡人(わたりと)と呼ばれている。
刃旗使い
棺守に対抗するための戦士。刃旗核を体内に保持することで刃旗と呼ばれる武器と意識圏(ケイジ)と呼ばれる防御壁を駆使して戦う。刃旗使いの能力を発現させることを顕醒(けんせい)と呼び、能力発現中は皮膚の各所にタトゥーのような模様が浮かび上がる。例外として陸の場合は棺守化の名残からか毛髪が白髪に赤のラインが入った状態に変わる。顕醒には時間制限があり、連続して顕醒していられる限界を顕醒限界(リミット)と呼ぶ。顕醒限界を迎えるとしばらくの間は顕醒できなくなる。また、意識圏は如何なる物理攻撃も受け付けないといわれているが、タカオは日本刀でそれを容易に切り裂いている。
刃旗核
棺守に感染したにも関わらず棺守にならなかった人間(=刃旗使い)が掌に宿す、直径3cm程の鋼球。棺守化の進行を食い止め刃旗や意識圏、高い治癒能力など特殊能力を引き出す機能を持つ。刃旗核を見た人間には棺守の忘却能力に対する耐性が付く。刃旗核は持ち主の刃旗使いの意思で他人に受け渡すことができ、それを受け継いだ人間は刃旗使いとなるが、刃旗核を失った刃旗使いは無条件で棺守になってしまう。F・L・A・Gでは刃旗使いを2人1組で運用し、一方が棺守化した場合はパートナーがその処分を行うことになっている。
NEFT(ネフト)
携帯電話業界第2位のシェアを持つ株式会社。作中に登場する携帯電話会社としては他にKDDDがある。
F・L・A・G(フラッグ)
NEFT第7事業部特務情報調査室。対棺守専門の実働部隊。戦闘要員である刃旗使いが数多く所属している。タカオの襲撃で本部施設に大きな被害を受け、現在はNEFT東日本初台支店に仮設本部を置いている。
風間病院
陸と洋平が以前入院していたことがある病院。2年前に唐沢に関係する事件の舞台となり、同じく2年前の天音の失踪とも何らかの関係があるらしい。現在は廃墟となっている。

[編集] その他

  • 単行本各巻の帯には以下の著名人が推薦文を提供している。
  1. 荒川弘
  2. 和月伸宏
  3. 黒田洋介
  4. 石浜真史
  5. みつみ美里
  6. 絶叫
  7. 三輪士郎
  8. いとうのいぢ

作者によれば推薦文の内容は前もって教えられていない為、「もしレナが眼鏡をかけたら…」という内容の推薦文が書かれている2巻が発売された数日後に出版された『ヤングキングアワーズ』2007年1月号掲載分に初めて眼鏡をかけたレナが登場したのは偶然であった。

  • 単行本巻末にて「夢の犬小屋生活Z」(漫画形式の後書き)、表紙(カバー下)にて「よりぬきネーネさん」(4コマ漫画)、同裏表紙にて設定資料が連載されている(「夢の犬小屋生活」という名称は筆者の前作にあたる「クロノクルセイド」や同時期の短編集における同形式のあとがき漫画で用いられていた)。また、「よりぬきネーネさん」はタイトルに「よりぬき」とあるものの単行本用の完全な描き下ろしである。カバー裏は今のところ白紙。
  • 単行本カバーの裏表紙に登場人物の諸元がゲームキャラクター風に記載されている。各キャラの名に始まり、年齢・血液型・刃旗の名・刃旗の武器としての種別・顕醒限界・意識圏の範囲やその他パラメータなどである。
  1. 1巻 Rena Arisugawa
  2. 2巻 Youhei Takebe
  3. 3巻 Riku Amami
  4. 4巻 Joe Kirishima,Clara Kirishima
  5. 5巻 Tougo Kazuma
  6. 6巻 Shirou Karasawa
  7. 7巻 Ende
  8. 8巻 Juli

[編集] 単行本

  1. 2006年03月27日発売 ISBN 978-4-7859-2629-8 (第01話 - 第08話)
  2. 2006年11月27日発売 ISBN 978-4-7859-2717-2 (第09話 - 第16話)
  3. 2007年08月09日発売 ISBN 978-4-7859-2830-8 (第17話 - 第24話)
  4. 2008年04月28日発売 ISBN 978-4-7859-2951-0 (第25話 - 第32話)
  5. 2009年02月12日発売 ISBN 978-4-7859-3099-8 (第33話 - 第40話)
  6. 2009年12月28日発売 ISBN 978-4-7859-3287-9 (第41話 - 第47話)
  7. 2010年09月03日発売 ISBN 978-4-7859-3460-6 (第48話 - 第55話)
  8. 2011年06月10日発売 ISBN 978-4-7859-3634-1 (第56話 - 第63話)

[編集] 脚注

  1. ^ ウソを吐いているときは、セリフに「」が付く。
  2. ^ “スラガ”という名は、「顕醒時に髪が白くなっている → 白髪 → スラガ」から。
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