みつみ美里

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みつみ 美里みつみ みさと 女性、1972年11月16日 - )はゲームクリエイター原画家・グラフィッカー)である。株式会社アクアプラスLeaf東京開発室所属。東京都生まれ、埼玉県育ち。立正大学経済学部卒業。

目次

[編集] 概要

1990年代から現在に至るまでアダルトゲーム界において人気のある原画家の一人であり、また漫画イラスト同人作家としても知られている。

[編集] 略歴

  • 1991年から『Cut a Dash!!』という名の同人サークルを主宰、大学3年生の時有限会社アイデス(後のF&C)にグラフィッカーのアルバイトとして従事する。1995年大学卒業後正社員として入社、カクテル・ソフト所属となる。
  • 公式記録上では1996年『きゃんきゃんバニー プルミエール2』で原画家デビュー。なお、1995年7月21日に発売された『DORADORAエモーション ~聖牌伝~』でサブ原画として1キャラ10カットほど原画を描いているが、F&Cの公式記録に記述がない。この当時はパソコン用は「CARROT」という別PNを名乗っていた[1]。ちなみに開発当初『Piaシャロットへようこそ!!』のタイトルだったものが『Piaキャロットへようこそ!!』に変更になったのはみつみのワガママというデマが流れた事があるが、実際は上層部の判断であり、またみつみは「1」の開発には従事していない。
  • 1997年『Pia♥キャロットへようこそ!!2』(以下『Piaキャロ2』と略)がヒットしその名を知られるようになる。
  • 1998年にアイデスを退社、同年株式会社アクアプラスに入社。甘露樹(以下「甘露」と略)ら『Piaキャロ2』のグラフィックを手がけたスタッフらと共にLeaf東京開発室を設立する。
  • 1999年『こみっくパーティー』の原画を担当する。
  • 2003年『天使のいない12月』でサブ原画を担当する。
  • 2004年『ToHeart2』の原画を担当し、翌2005年の同作の18禁版『ToHeart2 XRATED』の原画も担当する。
  • 2006年『フルアニ』で自身初のフル動画のキャラクターデザインを担当する。

[編集] 人物・エピソード

  • ペンネームの「みつみ美里」は高校時代に自分で付けた。由来は高校時代に好きだったいのまたむつみの名。「『むつみ』をもじって『みつみ』にした。今思うと『エヘッ、テレます』という感じ」だと雑誌PALETTAの2001年秋号にていのまたむつみに言っている。自称は「みつみ」、原画に付記する略式サインや対談の略は「3」。『こみっくパーティー』がヒットしていた時は登場キャラクター「大庭詠美」の愛称に由来して「ちゃん様」と呼ばれていた事もある。これは、大場詠美が大手同人サークルの主宰者という設定で、「大場詠美ちゃんさま」と自称する事から。2ちゃんねるではもっぱら当て字の「323」が用いられているが、本人主宰の同人サークルのスタッフが「323-3310」という当て字を使った事もある。AA(アスキーアート)の「(`□´)」「クワッ」「クワーッ」などという感嘆詞とともに使う事が多い。
  • 小さい頃から自筆漫画や自作紙人形製作などにいそしんでいた。中学生の時はイラストレーターいのまたむつみのファン、高校生の時は漫研と美術部をかけもちしており漫画調イラストから本格的水彩画油彩画まで描くお絵描き少女だった。ゲーム業界への道筋は大学進学時におぼろげながら描いており、経済学部進学の理由は「就職に有利そう&パソコン勉強できそうだったから」というものだった。アダルトゲーム業界に入る際、大手ゲーム会社は自分の実力と新卒という立場だと無理だがアダルトゲーム会社であれば可能性がある、と冷静な分析の上で就業している。
  • デビュー作の『きゃんきゃんバニー プルミエール2』は、きゃんきゃんバニーシリーズが当時のカクテル・ソフトの看板作品で、それまでシリーズの原画を担当していた(矢野尾雅俊)も人気があったことや、シリーズの人気キャラ「スワティ」をリニューアルして登場させなければならないという制約があったため、ユーザーからは突然の原画家交代に対する驚きで迎えられ、評価も賛否両論があり必ずしも順調な出足とはいえないものだった。カクテル・ソフトもみつみには全幅の信頼は置いていなかったようで、プロモーションの際ファンクラブ向けのグッズにはの描いたイラストも混ぜて使っていた。ちなみにスワティ役の声優吉野茜はみつみの書いたプルミエール2のスワティを「大人しいというか、大人っぽい」、の描いたスワティを「ぽちゃっとしたかわいい感じ」と評した。
  • 『Piaキャロ2』で甘露樹・CHARM(鷲見努)と手がけたキャラクターは、男性のみならず女性のファンも魅了した。
  • Leaf東京開発室が設立された1998年当時はまだアダルトゲーム会社スタッフの集団退職・新ブランド結成は珍しい時代だったから、この理由については様々な憶測が流れた。多かったのはカクテル・ソフトがみつみらを月給18万円で酷使したという金銭不満説とカクテル・ソフトがみつみの同人活動を規制したことに反発したという同人説で、特に前者は具体的な金額が出た事と当時の人気日記系サイト『バーチャルネットアイドル ちゆ12歳』がこの説を遠まわしに支持したことで根強く唱えられていた。 本人は当時の同人誌[2]で、「転職の理由はみなさんが転職する時とそんな変わらない、金と同人が理由ではないのは確か」と、語っている。特にLeafによるヘッドハンティングの可能性についても「ゲーム業界そんなに甘くはない、どこもそんなに給料いい訳ないじゃん!」とこれについても否定している後にブログ[3]で、「(F&Cの)ゲーム作りの体制が自分に合わない」「絵だけじゃなくゲームを作りたくなった」と、当時の不満の内容を語っている。
  • 彼女自身は自らの職業について「自分は原画・CG以外にも企画会議からデバッグまでゲーム開発の全工程に関わっており、絵以外にもたくさんの仕事がある。その意味では『原画家』という職業とは微妙に異なる」と語っている。その意思の表れか、彼女のブログの職業欄は「ゲーム屋さん」となっており、「絵描き」・「原画家」とはなっていない。実際に東京開発室発足後初の開発ソフト「こみっくパーティー」の企画段階では同人作家である自身や甘露などのアイデアも多く取り入れられ、その他の作品でも中心メンバーとして企画に携わっている。
  • 趣味にも同人(読むのも描くのも)、ゲームと書くほどの入れ込みよう。他の趣味としてはスキーバイク、音楽鑑賞など。好きなアーティストは年代によって多少のブレがあるがL'Arc〜en〜Cielはしばしば挙げている。
  • 鳥類、特に大のペンギン好きで、サークルのトレードマークはペンギン。他にぽー、ここっち、るー、という名のインコを飼っており、飼育の様子を描いたほのぼの4コマ漫画同人誌を発行するほど可愛がっている。

[編集] 同人活動

Cut a Dash!!』という同人サークルを主宰しており、コミックマーケットではシャッターサークル(超大手)となっている。晴海時代から有明初期に「女帝」と冠された七瀬葵が同人活動を休止して以降「(同人)女王」等の称号が付いた事もある。コミックマーケット以外ではコミックレヴォリューションと、その後継イベントCOMIC1などに参加実績がある。

彼女の同人誌は現在高い人気を誇っており、彼女の同人誌を求める参加者により数千人規模の行列が発生するが、これは所属するアクアプラスが同人誌を同人ショップに卸す事は同人活動や趣味の範囲と看做さないという規定があり、即売会以外で正規入手が出来ないことも影響している(旧所属先のF&Cにはそのような明文規定は無い。この事も前述の転職理由が同人でない事の証左と言える)。2005年12月のコミックマーケット69ではカタログ表紙の絵も描いており、かつてはコスプレ参加や、同人CDで自身の歌を披露していたこともある。

しかし、それ故に彼女の作品は他の作家から手本として用いられることも多く、よく似た二次創作作品も散見されるようになったため、ホームページや即売会の場等で盗作が抱える課題についてさまざまな方法で興味を持ってもらうための活動も行っている。なお、盗作の事を「トレス」と呼んでおり、みつみが頻繁にこの語句を用いる為2ちゃんねるやインターネットスラングではトレス=盗作行為という意味合いで定着している。(トレスは製図技法のトレースが訛った物であろうが、トレースという言葉に「盗作行為」という意味合いは無い。また、音楽や映像のダビングが個人で楽しむ範囲であれば違法でないのと同様、絵をトレースしただけでは違法ではない)。

なお、元々のサークル名表記は『Cut a Dash!』だったが、イベントの主催者側の不手際により『Cut a Dash!!』と誤った記載されて以後かわってしまったと彼女自身語っている。読みは「カッタダッシュ」、「カッタ」「カット」等と省略して呼ばれる事が多い。意味は英語で「颯爽と異彩を放つ」。

[編集] 主な参加作品

18禁ゲーム
一般ゲーム
  • カクテル・ソフト(IDES→F&C)在籍時
    • きゃんきゃんバニー プルミエール2
  • Leaf(アクアプラス)在籍時
その他
*開発には関わっていないが、カクテル・ソフト在籍時の書き下ろしイラスト等が収録されている。

[編集] 家族・交友関係など

  • 同じLeaf東京開発室所属のスクリプター藤原竜は実弟。かつてはコナミのゲームを題材にした同人サークル『コナミズム』を主宰していた。また、姉弟でお互いの同人活動を手伝っていた事もある。その他の家族については不明。
  • なかむらたけしは師匠にあたるとされている。Leaf主催の同人誌即売会『こみっくパーティー』カタログ内の武内よしみによる事典のなかむらたけしの項には「みつみ・甘露の師匠」と記載されている。しかし、みつみがこれについて詳しく語った事が無いので実際どの位師事していたかは不明。
  • 原画家・イラストレーターの水城たくやは大学時代の先輩。
  • 西又葵とは1995年ごろから付き合いがあり、互いの同人誌に寄稿したり、二人の同人コスプレ写真集を出した事もある。しかし、共にプロとして大成した為か現在はそういう動きは無い。
  • プロの漫画家イラストレーター、同業者の中でもみつみの作風に影響を受けたという人物は多い。漫画家赤松健は同人作家時代みつみや甘露の絵をパラメーター化して研究していたと語っている。平木直利は『Piaキャロ2』のユーザーアンケートハガキで「みつみさんのファン」とコメントした。原画家・イラストレーターの駒都えーじみけおうは画風の影響を受けた人物の一人にみつみの名を挙げている。みつみの後に『Pia♥キャロットへようこそ!!3』の原画を描いた橋本タカシや、『Pia♥キャロットへようこそ!!G.O. 〜グランド・オープン〜』の原画を描いたひなた睦月はみつみや甘露の絵に魅せられてF&Cに入社したほど敬愛していた。

[編集] Discography

  • そばにいてあげるよ
    • 歌:みつみ美里
    • 作曲:Ben
    • 作詞:不明
    • Charming Software(鷲見努による同人ソフトのブランド)の『VoiceMix2』(1997年)に収録
  • Midnight Love call
    • 歌:みつみ美里
    • 作曲:Ben
    • 作詞:不明
    • Charming Softwareの『VoiceMix4』(1999年)に収録

[編集] 脚注

  1. ^ 参考資料:1995年8月の同人誌『ONE CLASSMATE2』より
  2. ^ 1998年12月30日発行のコピー誌『EXTRA』
  3. ^ 2006年3月9日のブログ「進路相談」

[編集] 関連サイト

先代:
米倉けんご
(C68・(2005年夏))
コミックマーケットカタログ表紙
(C69・(2005年冬))
次代:
七尾奈留
(C70・(2006年夏))
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