ロバート・トランプラー

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ロバート・トランプラー(Robert Julius Trumpler、1886年10月2日 - 1956年9月10日)は主にアメリカ合衆国で活躍した天文学者スイス生まれ。

スイスのチューリッヒで生まれた。スイスで学んだ後、1910年、ドイツのゲッティンゲン大学で博士号を得た。1915年、第1次世界大戦の間にアメリカ合衆国に移り、アレゲニー天文台の助手に招かれた。1920年からリック天文台の助手となり、1921年にアメリカ合衆国の市民権を得た。1938年からカリフォルニア大学バークレー校の教授を務めた。

トランプラーは遠距離にある球状星団の明るさが星間物質に散乱されることにより低くなり、赤色側に偏移することを観測した。球状星団の分布は銀河系の大きさを見積もるのに使われていたので、星間物質による光の吸収は銀河系の大きさを約40%まで小さく見積もらせ、かつ銀河系における太陽の位置を中心近くにあると考えられた原因となっていた(星間物質による光の吸収はポロンソフ・ベルヤミノフも独立して発見した)。

トランプラーはまた散開星団の研究を行い、銀河系の径が10,000パーセク以下だと推定し、初め太陽は銀河系の中心近くにあると考えたが後にこれは撤回した。散開星団の一覧を作成し、散開星団を分類するのに星の集中度、恒星の明るさの巾、恒星の数で分類するという現在も使われている分類法を始めた。