レイジングスピリッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

レイジングスピリッツRaging Spirits)は、東京ディズニーシーにある、ローラーコースタータイプのアトラクションである。ここでは、ディズニーランド・パリにある、本アトラクションの原型となったインディ・ジョーンズと危難の魔宮(Indiana Jones and the Temple of peril)についても述べる。

存在するパーク[編集]

概要[編集]

ディズニーランド・パリでは、ディズニーランド(アナハイム)のインディ・ジョーンズ・アドベンチャーと同レベルのオーディオアニマトロニクスを駆使したコースタータイプのアトラクションの導入を検討していたが、資金面での問題から予算を大幅に削減し、屋外型コースターに計画を変更、最終的にオープンにこぎつけたのがインディ・ジョーンズと危難の魔宮(Indiana Jones and the Temple of peril)である。コスト削減と納期短縮のために、コースターの設計・製造を手がけるスイスのインタミン社の持つ既存のコースターデザインをそのまま適用する形で導入した。また、東京での導入に当たっては、パリと同様にインタミン社が設計を担当し、製造は日本の三精輸送機株式会社に依頼された。

360度ループや高速旋回がある。

東京ディズニーシー[編集]

レイジングスピリッツ
オープン日 2005年7月21日
スポンサー なし
所要時間 約1分30秒
定員 12名/1編成
利用制限 Hight Requirement.svg 身長117cm以上、身長195cm未満

その他の制限=Corazón.svg心臓の弱い方、高血圧の方利用不可

ファストパス Fastpass availability icon.svg
シングルライダー Single rider line availability icon.svg

2005年7月21日東京ディズニーシー内のロストリバーデルタに開業した、TDS開業以来初めての追加アトラクションである。当初は9月に開業予定だったが、2ヶ月早まった。通称「怒りのループコースター」とあるように、TDRで初めて垂直方向に360度回転するループが設置された。

すでにTDSにはインディ・ジョーンズの名を冠した全く別のアトラクション「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」があり、パリ版からインディ・ジョーンズの名称と内容を除去し、独自の物語が付与された。ただし、マヤやインカの遺跡とトロッコをモチーフにした外観やアトラクション内容は同じである。総工費は約80億円。

開業当初、TDRでは一番身長制限が厳しいアトラクションだった。当初の予定では、TDRにあるアトラクションの身長制限の基準でもある「104cm以下は乗車できない」と発表されていたが、開業前に試験走行を重ねた結果、当初の想定よりも横揺れが激しいことが判明し、安全性の確保の為に最低身長制限が引き上げられ、より厳しい制限(身長140cm以上195cm未満で、かつショルダーバーを下げた時に背もたれまでの間隔が15cm以内)になった。2006年9月にはレールの総張り替え工事が行われ、以前よりも横揺れは軽減された(首を痛めるゲストが続出した為とみられる)。

2009年7月1日には「身長117cm以上」という条件に引き下げられ、より小さな子供でも乗車できるようになった。身体条件を満たすか不明な場合は、列に並ぶ前にキャストに申し出れば、乗り場下に用意された特別な座席で確認できる。

アトラクション導入当初からシングルライダーを実施している。他のアトラクションと違い、シングルライダー専用通路があるため常時シングルライダーの実施を行っているが、スタンバイ列が短いとキャストが勧めない場合もある。シングルライダーを利用する際には、ファストパス・エントランス(通常入場口)に立っているキャストにシングルライダーであること伝えるとシングルライダー専用通路に通してもらえる。

荷物は全て持ち込んで乗車となるが、大きな荷物を持っていたり、乗車中に落ちてしまうのが心配な人の為に、アトラクション専用のコインロッカーが設置されている。場所はアトラクションの出口を乗り場方面へしばらく進んで左側にある。鍵を掛ける際に100円玉が1枚必要となるが、3時間以内であれば返却される仕組みとなっている。ロッカーに預けて鍵を掛けたらそのままエントランスへ向かえばよい。特に乗車中破損の恐れのある物は、ロッカーに預けてから乗車した方が無難である。

物語[編集]

中央アメリカの未開のジャングルで、遺跡が発掘された。そこには火の神の石像「イクチュラコアトル」と水の神の石像「アクトゥリクトゥリ」が祀られていた。発掘当初、発掘物復元チームは2つの神の像が向かい合わせに立っていたという推測の下、復元を開始する。しかし、古文書解読チームはそれが誤りであることを発見し、急いで発掘チームに連絡をしようと現場に向かうが、到着した時には怒り狂った神々の力で現場は超常現象に包まれていた。水が噴き出し炎が上がり、遂にはホッパーカー貨車)のレールまで360度ねじ曲げられてしまった。その為、遺跡の発掘調査は中断を余儀なくされてしまう。

再調査の目途が経たない中、遺跡が一般公開される事となった。訪れたゲストはホッパーカーに乗り込み、遺跡内で発生している様々な超常現象を目の当たりにする事となる。

スペック[編集]

  • 全長:600m
  • 最高速度:60km/h
  • 所要時間:1分30秒
  • 乗車定員:12名(2名×3列×2両)
  • 総工費:約80億円
  • ライド数:8台

その他[編集]

  • 開業初日にはスタンバイ・ファストパス共に長蛇の列となった。スタンバイの列は最高4時間待ちを記録し、ファストパスの列はアラビアンコーストマーメイドラグーンロストリバーデルタを経由してポートディスカバリー近くにまで達した。また、当日午後にシステム調整を行うとして運営を一時中止し、再開が同日夕方となり、最終的に運営が終了したのは23時30分近くとなった。
  • 火の神の石像「イクチュラコアトル」と、水の神の石像「アクトゥリクトゥリ」は、設定の通り遺跡内で向かい合わせになっている。イクチュラコアトルは水平旋回部分の近くにある祭壇に吊されており、アクトゥリクトゥリはループ部分の傍らで常に口から水を吐き出している。
  • ファストパス用入場口の傍にある木箱の送付先は、「USA NEWYORK PARK AVE HIGH TOWER TRUST」となっている。ホテルハイタワー内には、ハリソン・ハイタワー三世がこの場所を訪れたと思われる写真や、レイジングスピリッツの遺跡から神像を持ち帰っている絵画が展示されている。待ち列には何匹かコウモリがいる。
  • 待ち列のコースター側にある関係者専用口には、「ここから先は現場監督の許可が必要です」と書かれた看板がある。
  • 巻き上げ中に流れる「必ず頭を後ろにつけて下さい」というアナウンスは、スタンバイ列に設置されているモニターから流れる注意事項と同じものが使用されている。
  • 巻き上げに使われているチェーンは、レールの両サイドに計2本ある。ちなみにパリ版は1本のみである。

事故[編集]

2012年5月28日、東京ディズニーシーのレイジングスピリッツにおいて、アトラクションの座席1つの安全バーが上がった状態のまま発車し、この席に座っていた男性1名が身の危険を感じて降りようとした際、右足を捻挫するなどの軽傷を負った。パーク内のアトラクションによってゲストが負傷する事故は、東京ディズニーリゾートでは開業して初めての事である。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは同アトラクションを当面の間休止するとした。

6月4日、オリエンタルランドは事故の原因を従業員の操作手順ミスと発表した。また同社はマニュアルの見直しを進めるとともに役員報酬について、1ヶ月10~30%減額する事を決定した[1]

6月12日、安全が確認された為6月14日に運営再開する事を発表した[2]

ディズニーランド・パリ[編集]

インディ・ジョーンズと危難の魔宮
Indiana Jones and the Temple of Peril
Indiana Jones et le Temple du Péril
インディ・ジョーンズと危難の魔宮
オープン日 1993年7月30日
スポンサー なし
所要時間 約1分30秒
定員 12人/1編成
利用制限 Hight Requirement.JPG 身長140cm以上、8歳以上、Corazón.svg 心臓の弱い方不可
ファストパス Fastpass availability icon.svg
シングルライダー Single rider line availability icon.svg 対象外

インディ・ジョーンズと危難の魔宮(Indiana Jones et le Temple du Péril, 英名:Indiana Jones and the Temple of Peril)は、古代遺跡を暴走するトロッコをモチーフにしたローラーコースタータイプのアトラクションである。東京ディズニーシーのレイジングスピリッツの原型アトラクションとなっている。

2000年にコースを後ろ向きの車両で走行する「Indiana Jones et le Temple du Péril : à l'envers, 英名:Indiana Jones and the Temple of Peril : In Reverse」としてリニューアルされたが、2004年12月に前向きの車両に戻っている。

注釈[編集]

  1. ^ http://www.olc.co.jp/wpmu/wp-content/blogs.dir/2/files/2012/06/20120604_01.pdf
  2. ^ http://www.olc.co.jp/wpmu/wp-content/blogs.dir/2/files/2012/06/20120612_01.pdf

 

外部リンク[編集]