ラルフ・ベア

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ラルフ・H・ベア
当時の大統領ジョージ・W・ブッシュ(右)からアメリカ国家技術賞を授与されたベア(左)
生誕 1922年3月8日(92歳)
ドイツの旗 ドイツ国 プファルツ地方ローダルベン
職業 発明家
配偶者 Dena Whinston (1952-2006)
子供 James, Mark, Nancy
James L. Baer, Lucy K. Linard
公式サイト
http://www.ralphbaer.com/
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ラルフ・H・ベア(Ralph H. Baer、1922年3月8日 - )は、ドイツ生まれのアメリカ人発明家であり、ゲーム、特にテレビゲームへの貢献で知られている[1]。2006年、家庭用ゲーム機を発明しテレビゲーム業界を生み出したとしてアメリカ国家技術賞を受賞した。

人生[編集]

ドイツ南西部で生まれる。ユダヤ人だったため、11歳のときナチスのユダヤ人迫害が激しくなった為、通常の学校でなくユダヤ人学校に行かなければならなくなった。父はピルマゼンスの靴工場で働いていた。水晶の夜の2ヵ月前、家族と共にドイツを脱出。

アメリカでは独学で勉強しつつ、週給12ドルで工員として働いた。ニューヨークNational Radio Institute で勉強、1940年に卒業してラジオ修理工となった。1943年には第二次世界大戦のために軍に召集され、ロンドンの米陸軍本部の情報部門で働いた。

1949年、シカゴの American Television Institute of Technology で、テレビ工学の学士号を得た[2][3]。小さな電気医療機器会社 Wappler, Inc. に技師として就職し、手術用切断機、脱毛器、低周波筋肉増強装置などを設計製作した。1951年、ニューヨークのブロンクスにある Loral Electronics に転職し、IBM向けの送電検知装置などを設計。1952年から1956年まで Transitron, Inc. で働き、最終的に副社長にまで上りつめた。その後自らの会社を創業したが、間もなく軍需企業の Sanders Associates(現在はBAEシステムズの一部)に入社し、飛行機のレーダーに関する仕事をするようになった。引退する1987年まで同社に留まった[4]

世界初のゲーム機「ブラウンボックス」および「オデッセイ 」の発明者としてよく知られており、それによってビデオゲーム産業が誕生した[5]。1983年以降 Bob Pelovitz の Acsiom, LLC[6] と組み、おもちゃやゲームのアイデアを発明してはマーケティングしている[7]。2006年、手元に保管していたハードウェアの試作品と関連文書をスミソニアンに寄贈した[4]

IEEEの生涯名誉会員でもある[8]

発明[編集]

ゲーム機「ブラウンボックス」をはじめとする試作機を作り始めたのは Sanders Associates にいた1966年のことである。1971年、マグナボックスがライセンスを取得し、1972年にオデッセイとして発売した。当時 Sanders で最も高収益な事業だったが、軍需企業だった Sanders の中では低く見られていた。

世界初の家庭用テレビ向けライトガン(光線銃)とゲームも開発し、オデッセイ用拡張パック Shooting Gallery として販売した[7]。このライトガンは家庭用ゲーム機初の周辺機器でもある。

1978年から79年にかけて、3つの人気ゲームを生み出している[9]。1978年発売の「サイモン」は電子的パターンマッチングゲームで、1970年代終盤から1980年代にかけて大人気となった[10]。翌1979年には、"Super Simon" と "Maniac"[9] を発売した。

[編集]

2005年、アメリカのゲーム専門チャンネル G4 のビデオゲーム賞 Legend Award を受賞した[11]

2006年2月20日、Game Developers Conference (GDC) にて Pioneer award を受賞。2006年2月13日、「対話型ビデオゲームの創造と先駆的な開発および商業化にたいして」アメリカ国家技術賞を受賞[12]

2008年、IEEE Masaru Ibuka Consumer Electronics Award を受賞[13]。2008年2月27日、2008 Developers Choice Awards の "Pioneer" award を受賞[1]。2010年4月1日、「発明家の殿堂」入りを果たした[14]

2014年IEEEエジソンメダルを受賞。

脚注[編集]

  1. ^ a b Hatfield, Daemon (2007年12月20日). “GDC 2008: Ralph Baer Receiving Pioneer Award - The "father of videogames" is getting props.”. 2009年8月7日閲覧。
  2. ^ Cf. Wolverton, Mark, "The Father of Video Games", American Heritage Invention and Technology magazine, Fall 2009 issue.
  3. ^ American Television Institute - article from the Early Television Museum.
  4. ^ a b Smithsonian Institution, "Administrative/biographical history", Ralph H. Baer Papers, The Jerome and Dorothy Lemelson Center for the Study of Invention and Innovation
  5. ^ Stephen Kline, Nick Dyer-Witheford, Greig De Peuter (2003). Digital Play: The Interaction of Technology, Culture, and Marketing. McGill–Queen's University Press. ISBN 0-7735-2591-2. http://books.google.co.jp/books/about/Digital_Play.html?id=gw5V10iLEsUC&redir_esc=y. 
  6. ^ [www.acsiom.com Asciom Technology]
  7. ^ a b Ralph Baer's personal website
  8. ^ Ralph H. Baer”. IEEE Global History Network. 2013年3月16日閲覧。
  9. ^ a b Ralph Baer game designs”. 2012年10月12日閲覧。
  10. ^ Tim Walsh (2005). Timeless Toys: Classic Toys and the Playmakers Who Created Them. Andrews McMeel Publishing. ISBN 0-7407-5571-4. http://books.google.com/?id=jftapGDTmYUC&pg=PA173&lpg=PA173&dq=ralph+baer+simon. 
  11. ^ Wrap-Up: G4's G-Phoria Video Game Awards”. Gamasutra (July 28, 2005.). 2007年4月18日閲覧。
  12. ^ President George W. Bush Presents....
  13. ^ IEEE Masaru Ibuka Consumer Electronics Award Recipients”. IEEE. 2008年5月2日閲覧。
  14. ^ http://www.invent.org/hall_of_fame/406.html

参考文献[編集]

  • Wolverton, Mark, "The Father of Video Games: From a few notes scribbled on a notepad, Ralph Baer invented a new industry", American Heritage Invention and Technology magazine, Fall 2009.

外部リンク[編集]