ヨセフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ヨセフは、ヘブライ語起源の人名 (יוֹסֵף‎ - Yôsēp̄) の日本語表記。ヨゼフとも書かれる。初出は旧約聖書創世記。ヨセフの名の由来は、ユダヤ教ヘブライ語モーセ五書キリスト教欽定訳聖書口語訳聖書においては、ヤコブの妻ラケルが初めてみごもって男の子を産み、神が彼女の恥をすすいでくださった(אסף)ことにあやかってヨセフ(יוסף)と名づけたとされる。しかし、キリスト教新共同訳聖書では、ラケルが自分にもう一人男の子を加えて(יסף)くださいますようにと願っていたので、その子をヨセフと名付けたとしている。クルアーンにおいてはユースフ (アラビア語: يوسف‎ - Yūsuf)。

各言語の表記[編集]

  • 日本正教会では現代ギリシャ語・教会スラヴ語に則り「イオシフ」と転写される。一般に男性名だが、女性形にして女性名として用いられることもある(ジョゼファ、ジョゼフィンなど)。

聖書[編集]

聖書に登場する人物だけでも、以下のように4人のヨセフがいる。

ヨセフの名の由来[編集]

ヨセフ(יוסף:Joseph[1])の名は、ユダヤ教モーセ五書に記されたヘブライ語の名である。ユダヤ教モーセ五書におけるヨセフの名の由来は、神が初産のラケルの恥を「すすいでくださった(אסף:has taken[2])」ことにあやかったもの。ラケルは、すでに女奴隷ビルハに産ませた二児を自分の息子と主張していたため、他の息子(בן אחר:another son[3])ヨセフも自分の息子として加える(יסף:give[4])よう、ヨセフの発音に掛けて神に願ったとされる。

しかし、キリスト教新共同訳聖書では、ヨセフの名の由来が、ユダヤ教経典とは異なる解釈で翻訳されている。

  • キリスト教口語訳聖書創世記【30章23節】―彼女は、みごもって男の子を産み、「神はわたしの恥をすすいでくださった」と言って、【30章24節】名をヨセフと名づけ、「主がわたしに、なおひとりの子を加えられるように」と言った。
  • キリスト教新共同訳聖書創世記【30章23節】―ラケルは身ごもって男の子を産んだ。そのときラケルは、「神がわたしの恥をすすいでくださった」と言った。【30章24節】彼女は、「主がわたしにもう一人男の子を加えてくださいますように(ヨセフ)」と願っていたので、その子をヨセフと名付けた。
  • キリスト教欽定訳聖書創世記【30章23節】―And she conceived, and bare a son; and said, God hath taken away my reproach:【30章24節】And she called his name Joseph; and said, The LORD shall add to me another son.

脚注[編集]