マルコ・ヴェイノヴィッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
マルコ・ヴェイノヴィッチ
名前
ラテン文字 Marko Vejinović
セルビア語 Марко Вејиновић
基本情報
国籍 オランダの旗 オランダ
セルビアの旗 セルビア
ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ
生年月日 (1990-02-03) 1990年2月3日（34歳）
出身地 アムステルダム
身長 186cm
選手情報
在籍チーム オランダの旗 ヘラクレス・アルメロ
ポジション MF (CMF)
利き足 右足
ユース
オランダの旗 ゼーブルヒア（オランダ語版）
オランダの旗 アヤックス
オランダの旗 ユトレヒト
オランダの旗 AZ
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2008-2009 オランダの旗 AZ 3 (0)
2009-2013 オランダの旗 ヘラクレス 98 (11)
2013-2015 オランダの旗 フィテッセ 61 (12)
2015-2017 オランダの旗 フェイエノールト 25 (0)
2017-2018 →オランダの旗 AZ(loan) 7 (0)
2018-2019 オランダの旗 AZ 4 (0)
2019 →ポーランドの旗 アルカ・グディニャ (loan) 14 (5)
2019-2020 ポーランドの旗 アルカ・グディニャ 24 (8)
2021 オランダの旗 ADO 17 (0)
2021-2022 中華人民共和国の旗 天津津門虎 8 (1)
2022- オランダの旗 ヘラクレス
代表歴2
2006-2007 オランダの旗 オランダ U-17 8 (2)
2007-2009 オランダの旗 オランダ U-19 1 (6)
2011 オランダの旗 オランダ U-21 2 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2021年7月3日現在。
2. 2014年6月10日現在。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

マルコ・ヴェイノヴィッチ（Marko Vejinović, セルビア語: Марко Вејиновић, 1990年2月3日 - ）は、オランダ・アムステルダム出身の、同国代表サッカー選手。ヘラクレス・アルメロ所属。ポジションはMF（セントラルミッドフィールダー）。

セルビア人の両親（母親はボスニア・ヘルツェゴビナのスルプスカ共和国出身）の下に生まれ、当初は母親の姓であるマティッチ (Matić) を名乗っていたが、18歳の誕生日を機に絶滅の危機に瀕していた父親の姓に兄と同じく改姓している[1]。

経歴[編集]

AZ[編集]

AVVゼーブルヒアのユースでサッカーを始め、アヤックスとFCユトレヒトを経て、AZに加入。この世代オランダ最高のタレントと見なされていた彼はユースで数年間プレーした後、2007-08シーズンにルイ・ファン・ハール率いるトップチームに昇格した。2009年1月21日、KNVBカップのアヒレス'29戦でトップチームデビューを果たした。3月22日、フェイエノールト戦でエールディヴィジデビューを果たした。このシーズンはリーグ戦3試合に出場した。2009年7月25日にはAZでヨハン・クライフ・スハールを獲得している。

ヘラクレス[編集]

2009年8月、ヘラクレス・アルメロと3年契約を結んだ。ヘラクレスで計4シーズンプレーし、2012年にはカップ戦決勝に進んでいる。ヘラクレスでは監督ピーター・ボスの下で右のフォワード、守備的MF、3バックの中央などポジションを固定されず、最後まで周囲を納得させるパフォーマンスではなかった。

フィテッセ[編集]

2013年6月28日、フィテッセと4年契約を結んだ[2]。共にフィテッセに移った監督ピーター・ボスのもとでMFとして即座にスタメン起用され、2013年8月1日にUEFAヨーロッパリーグのFCペトロルル・プロイェシュティ戦でデビューした。2015-16シーズンにはリーグ戦13得点を記録し、エールディヴィジのミッドフィールダーで最多得点者の一人になった。

フェイエノールト[編集]

2015年6月26日、フェイエノールトと4年契約を結んだ[3]。移籍金は推定350万ユーロ[4]。

フェイエノールト加入後に、アヤックス・ユースでの過去についてヴェイノヴィッチはこう語っている。

「それは一瞬も気にならなかった。僕はアムステルダム生まれで7年間デ・トゥーコムストにいたけど、それも僕がアヤクシートだという意味ではない。僕らはロッテルダムに住んで、自分たちの居場所をここに見つけた。選手が自分の新しいクラブについて夢見ていたというのは常套句だけど、フェイエノールトは僕の期待を遥かに上回っていた」[5]。

2015-16シーズン前半はジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト監督の下レギュラーとしてプレーしたが、次第に出場機会が減少。翌シーズンにはリーグ戦において途中出場2試合に止まった。

AZ復帰[編集]

2017年7月18日、AZへシーズンローンの形で復帰する[6]。2017年10月1日の古巣フェイエノールト戦で右膝前十字靭帯を断裂し戦線を離脱した[7]。

2018年8月に完全移籍となり4年契約を結ぶと[8]、翌月末に実戦へ復帰する[9]。その後はスタメン1試合、計4試合の出場に止まった。

アルカ・グディニャ[編集]

2019年2月28日、エクストラクラサのアルカ・グディニャへシーズン終了までローンとなる[10]。後半戦で14試合に出場し5得点を記録。8月に完全移籍へ移行し3年契約を締結した[11]。

2019-20シーズン終了を以てクラブとの契約を満了した[12]。

ADO[編集]

半年間のフリー期間を経て、2021年1月にADOデン・ハーグと2年半の契約を結び母国へ復帰した[13][14]。

人物・エピソード[編集]

優れたテクニックと広い視野を備え、前方の狙った場所に正確なボールを出せる。特にキックテクニックに優れており、スルーパスやフリーキックの名手である。

ケネス・ペレスは2015年夏に共にトラディツォネール・トップ3（アヤックス・PSV・フェイエノールト）に移籍したネマニャ・グデリ、ダヴィ・プレパーと比較し「この3人の中で最も完璧なフットボール選手。あらゆるボールを前に運べる良いテクニックと本当に美しいスタイルを持っている。私はああいうタイプのファン」と語り、アード・デ・モスは「モダンであり、完璧であり、全てを備えている」と評した[15]。

タイトル[編集]

AZ
フェイエノールト

脚注[編集]

  1. ^ “De gebaartjes van Vejinovic”. NOS.nl (2014年11月8日). 2021年1月3日閲覧。
  2. ^ http://www.vitesse.nl/vitessenl/nieuws/detail/3568
  3. ^ http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/feyenoord-versterkt-zich-met-marko-vejinovic
  4. ^ http://www.telegraaf.nl/telesport/voetbal/feyenoord/24204029/__Feyenoord_strikt_Vejinovic__.html
  5. ^ http://www.fr12.nl/nieuws/33334-feyenoord-heeft-mijn-stoutste-verwachtingen-o.html
  6. ^ “Vejinovic keert na Haps-deal tijdelijk terug bij AZ”. Voetbal International (2017年7月18日). 2021年1月3日閲覧。
  7. ^ “AZ rest van seizoen zonder Vejinovic door zware knieblessure”. NU.nl (2017年10月2日). 2021年1月3日閲覧。
  8. ^ “AZ neemt revaliderende Vejinovic over van Feyenoord”. Voetbal International (2018年6月29日). 2021年1月3日閲覧。
  9. ^ “Vejinovic na jaar afwezigheid terug bij AZ: 'Nooit een patiënt geweest'”. Voetbal International (2018年9月28日). 2021年1月3日閲覧。
  10. ^ “AZ verhuurt Vejinovic aan Poolse club Arka Gdynia”. NU.nl (2019年2月28日). 2021年1月3日閲覧。
  11. ^ “Ekstraklasa: Marko Vejinovic wrócił do Arki. Odmieni grę gdynian?”. TVP Sport (2019年8月29日). 2021年1月3日閲覧。
  12. ^ “PKO Ekstraklasa. Marko Vejinović szczerze o Arce Gdynia. "W klubie panował chaos"”. TVP Sport (2020年9月4日). 2021年1月3日閲覧。
  13. ^ “ADO haalt na Janmaat ook Vejinovic terug naar de eredivisie”. Algemeen Dagblad (2020年12月31日). 2021年1月3日閲覧。
  14. ^ “Meer hulp voor ADO in strijd tegen degradatie: na Janmaat komt ook Vejinovic”. Voetbal International (2020年12月31日). 2021年1月3日閲覧。
  15. ^ http://www.metronieuws.nl/sport/2015/07/davy-propper-is-net-te-licht-voor-de-top

外部リンク[編集]

 
オランダ代表 - 出場大会
U-17オランダ代表 - UEFA U-17欧州選手権2007
オランダの旗
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=マルコ・ヴェイノヴィッチ&oldid=93025878」から取得