ペリカン便

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ペリカン便(ぺりかんびん)とは、2009年3月までは日本通運が提供し、2009年4月からはJPエクスプレス(一部のサービスは、日通航空扱いを含む日本通運が継続)が提供する宅配便サービスの商品名である。

目次

[編集] 概要

日本通運における宅配便事業のブランドとして設置されたが、日通全体としてはこの部門の収益性が良くなかったため、郵便事業とともに受け皿となる合弁会社・JPエクスプレスを設立し、現在は同社のブランドとなっている。

なお、ペリカン便では扱えないサイズ・重量の荷物を扱う、「貨物」扱いのサービスとして、「アロー便」というサービスが日通に存在するが、こちらは2009年4月以降も日通のサービスのままである。また、スーパーペリカン便海外ペリカン便などの日通航空扱いの商品、他法人向けの一部部門などについてはJPEXへ移管されない。


[編集] JPEXへの移行に伴う暫定処置

なお、JPEXへの移管に伴い、ペリカン便関連の電話番号については、フリーダイヤルから新たにKDDIフリーコール番号に変更されている(携帯電話からの問い合わせ用は、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズナビダイヤルが別途設置されている)が、各営業店の番号は概ね、従前の日通のPA支店・営業所番号を継承している。

ただし、PA店の場合は、JPEX側の拠点名が変更になっているケースがある(秋田PA→日通秋田アローセンター・JPEX秋田統括支社秋田北支店(電話番号は共通だが、名義はJPEXが継承し、アローセンターが相乗りしている)、仙台PA→日通仙台アローセンター・JPEX宮城統括支社仙台卸町支店(電話番号は、アロー便とペリカン便で元から別番号であった)、等)。旧PA店(統括店)以外は、2009年9月30日まで従前からの日通の拠点と共用乃至は日通への委託による拠点設置になっているところが殆どとなっている。旧秋田PAは、元から日通秋田支店とは少し離れたところに拠点を設置していたため、現在のJPEX秋田統括支社秋田北支店に、JPEXを分割したあとの秋田アローセンターが同居している状態となっている。

営業店名称は、概ね、直轄店舗(主に統括支店併設拠点)が「支店」、日通委託店舗は従来通り「ペリカンセンター(PC)」、他社委託(正確には、日通による再委託)拠点は従来通り受託企業の社名そのもの(一部は、ペリカンセンターとなっているケースもあるが、正確には受託社名が頭に付く)となる。一部で「営業所」となっている拠点があるが、こちらについては直轄・委託の区分については不明。原則的には、次のようになる(括弧内の名称はない場合もある。なお、2009年9月末までの拠点形態で、同年10月の新ブランド開始以降の形態については現時点では未定)。なお、直轄拠点であっても、上述のように日通と設備を共用しているケースもある(統括支店のケースでは、共用であってもアローセンターのみだが、それ以外の拠点は、他の事業を含めた全部を共用しているケースもある)。

  • ○○統括支店△△支店…直轄
  • ○○統括支店××ペリカンセンター…日通への委託
  • ○○統括支店△△支店××営業所…拠点により、直轄拠点と日通への委託と両方ある
  • △△支店(××営業所・××営業支店・××ペリカンセンター)…ここでの「支店」は「日通の支店」を指すため、日通委託拠点である
  • □□運輸(××ペリカンセンター)…日通から再委託された事業者の拠点(□□運輸は、再委託事業者名。当然ながら、「運輸」とは限らない)


運送車両については、JPEXの事業開始に合わせて新デザインのものが採用されているが、従前の一部日通車両については、日通社名と旧集荷フリーダイヤル番号部分を、JPEX社名や新フリーコール番号が書かれたステッカーでマスクしただけの車両が見られる。

[編集] コンビニエンスストアでの扱い

一部コンビニで、ペリカン便の取扱を行っている。ただし、JR東日本系のNEWDAYSでは、地域によっては他社の宅配便サービスを取り扱っているところも見られる(NEWDAYSは、地方によって運営会社が異なるため、統一した方針をとらずにそれぞれの運営会社が独自に契約しているためと思われるが、詳細は不明)。

日通時代には、ゆうパックと併売している形で取り扱っているチェーンも一部で見られた。これは、日通がゆうパックの集荷も一緒に取扱い、日通が郵便事業の支店へ一括して差し出すという形式を取っていたことに起因する。このため、日本郵政公社時代に公開されていたゆうパックの取扱店リストに、コンビニや一般の取扱店に加え、日通のペリカン・アロー支店ないしはペリカンセンターが含まれていた。

なお、JPEXへの移行に伴い、送り状が2006年以降に発行されたものをベースに新調され、「取扱店・CVS用」の元払い送り状と着払い送り状については、4桁ごとに送り状番号がハイフンで分けられている「ゆうパック」の送り状や、2005年以降に発行された「宅急便」の送り状同様、引き受け店控えでは差出人名と受取人名以外の個人情報以外の情報をマスクする処理がされているが、集荷・JPEX直営の取次所などで利用されている元払いの送り状については従前通りとなっている。

[編集] 沿革

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[編集] ペリカン便の種類

[編集] 日本通運時代

日通時代の「ペリカン便」トラック(いすゞ ビギン
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[編集] JPEX時代

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  • JPエクスプレスのペリカン便
  • ゴルフペリカン便 (個人向け)
  • スキーペリカン便 (個人向け)
  • 空港ペリカン便 (個人向け)
  • クールペリカン便
  • セキュリティサービス(郵便事業書留ゆうパック、あるいは佐川急便飛脚セキュリティ便に相当)
  • コレクトペリカン便(法人向け)

スーパーペリカン便海外ペリカン便などは、2009年4月以降も引き続き日通の事業(一部を除き、日通航空扱い)である。なお、クールペリカン便は、スーパーペリカン便扱いのクール便として、日通航空扱いとなるものが存在する。

[編集] 料金体系

[編集] 日本通運時代

箱のサイズと重量の併用制となっていた。これに距離を加味して料金が決まっていた。

  • 60サイズ(縦×横×高さ≦60cmかつ重量が2kg以下)
  • 80サイズ(縦×横×高さ≦80cmかつ重量が5kg以下)
  • 100サイズ(縦×横×高さ≦100cmかつ重量が10kg以下)
  • 120サイズ(縦×横×高さ≦120cmかつ重量が15kg以下)
  • 140サイズ(縦×横×高さ≦140cmかつ重量が20kg以下)
  • 170サイズ(縦×横×高さ≦170cmかつ重量が30kg以下)

なお、送付する荷物が「縦×横×高さ>170cm」ないしは「重量が30kg超」となる場合は、「ペリカン便」としての扱いが出来ないため、貨物である「アロー便」として扱っていた(こちらは、「ペリカン便」取扱店では受付していなかった)。こちらについては、「ペリカン・アロー支店」(PA店)が担当し、管轄店が「ペリカン便」のみの営業店(ペリカンセンター、またはPCと呼称)の場合は、近隣の担当PA店が引き受けていた。そのため、「ペリカン便」と「アロー便」では、指定できる配達時間に差異が生じていた。上述のように、「アロー便」は、現在も日本通運が継続して行っている。

ただし、スーパーペリカン便のサイズ体系は、2009年4月以降も上記のままで、速配料金を加算する前のベースとなる送料も従前通り(ただし、最大が「140サイズ」となる)。

[編集] JPEX時代

重量が30kg以下であれば、箱のサイズのみで料金を設定する。これに距離を加味して料金が決まる。また、「160サイズ」が新設されたほか、同一県内宛の運賃が新たに設定され、当該エリア宛が値下げとなった。

また、1年以内に同一宛先に送付する場合は、前回の送り状を呈示すれば、「同一宛先割引」(50円引き)が適用されるようになった(ただし、前回送付が2009年4月1日以降のものに限る)。複数口割引(100円引き)は既に日通時代から適用されていたが、JPEX(50円引き)では専用の送り状が新設された(従来通り、一般の元払い用送り状を複数記入しても適用される)。

ゴルフペリカン便・スキーペリカン便・空港ペリカン便については、170サイズをオーバーするものであっても、運送可能な場合がある。また、これらを利用した場合は、往復割引が適用されるケースがある(要・専用送り状)。

クールペリカン便は、取扱店での差し出しは原則不可(一部例外有り)。

なお、持込100円引きは従前どおり。

なお、販売する梱包用の箱のデザインはペリカン便ロゴではなく、JP EXPRESSロゴとなっている。

  • 60サイズ(縦×横×高さ≦60cm)
  • 80サイズ(縦×横×高さ≦80cm)
  • 100サイズ(縦×横×高さ≦100cm)
  • 120サイズ(縦×横×高さ≦120cm)
  • 140サイズ(縦×横×高さ≦140cm)
  • 160サイズ(縦×横×高さ≦160cm)
  • 170サイズ(縦×横×高さ≦170cm)

JPEXのホームページでは2009年4月以降、日通名の送り状は使えないと表示されているが、セキュリティサービスなどの一部サービス利用時(主に、日通名の送り状に項目のないサービスを利用する場合)を除き実際には受付しており、利用可能である(システムを一本化できなかったために起因する、暫定的な処置とのこと)。

なお、ゆうパックの11桁時代の送り状利用時同様、同一宛先の送り状番号記入欄・使用済み印捺印欄がない日通時代の送り状であっても、同一宛先割引の適用自体は可能(前回発送が、JPEXに移行してからのものに限る)。この場合は、左端のペリカン便マークの下の押印される(JPEX名の送り状で設けている欄の位置がここになるため)。

[編集] 配達時間帯指定

日通時代の2006年頃に現行の時間帯指定に変更され、2009年のJPEX移管時点では変更されていない(従って、ゆうパックとの統一はなされていない)。

  • 午前中
  • 12~14時
  • 14~16時
  • 16~18時
  • 18~20時
  • 20~21時

なお、現在の指定時間帯となる以前は、このようになっていた。なお、時間帯指定の幅が変更になったあとで、それ以前の送り状を利用する場合は、送り状の「記事」の項目にその時間帯を記載すれば対応可能である(当然、午前指定であれば、そのまま本来の欄に丸を付ければ問題ない)。

  • 午前中
  • 12~16時
  • 16~19時
  • 19~22時

[編集] 問い合わせ先

日通からJPEXへの移行に当たり、次のように番号が変更された(従来は、各地域の統括支店の受付につながっていたが、新番号はコールセンター専門部署に接続される)。名称は、「JPエクスプレスコールセンター」となった。

なお、従来のフリーダイヤルは、マルツー・マルツー(日通は「マルツー」という俗称がある)の語呂合わせで、下4桁が0202となっており、各直営営業店の一般電話番号も主に都市部では0202としているケースが多かった(現・秋田統括支店秋田北支店(旧・秋田PA支店秋田PC)の(018)862-0202や、現・宮城統括支店仙台卸町支店(旧・仙台PA支店仙台PC。宮城野区若林区多賀城市全域と青葉区仙台駅周辺を担当)の(022)237-0202、仙台泉PC(泉区全域と青葉区北根黒松周辺および黒川郡の一部を担当)の(022)375-0202等。ただし、仙台太白PC(所在地は名取市だが、生出秋保地区を除く太白区全域のみの担当で、名取市の集配は担当しない(岩沼市にある、日通仙南支店が受託した拠点である仙南PCの担当)。(022)381-1130)・仙台青葉PC(仙台駅周辺および北根黒松周辺を除く青葉区全域と太白区の生出・秋保地区を担当。(022)226-2611)のように収容局の割当の都合上や他の企業や家庭ですでに使われているケース等の場合はこれに限らない)。なお、仙台市を管轄する前述の1支店3PCは、これとは別に、日通時代より各拠点で独自のフリーダイヤルを持っているが、0202とは無関係の番号帯となっている(番号は、タウンページを参照)。

  • 集荷を除く問い合わせ用…0120-22-0202(携帯電話等からは、各営業店の一般番号)→0800-0800-222(携帯電話からは、0570-0800-22。PHSやその他ナビダイヤルがかけられない電話からは、別番号があるため要問い合わせ)
    • 営業店判断となる取扱内容に関するものなど、内容により、担当店に直接問い合わせするケースもあるので注意。
  • 集荷専用ダイヤル…0120-41-02020800-0800-111(いずれも携帯電話からの発信可能)

従前のフリーダイヤルは、当面は従来通り使えるが、従来の着信先ではなく、フリーコールでかけた際と同じ部署に転送されて掛かるようになっている。

なお、コールセンターの番号としては、2009年4月時点では、別途、

  • 0800-0800-333個人情報相談窓口およびJPエクスプレスの企業そのものに関する問い合わせ用)
  • 0800-0800-777(転居連絡用)

が新たに設置されている(いずれも携帯電話等からも発信可能)。

このほか、一部地域では再配達の自動音声受付用の番号と「ドライバーコール」(担当ドライバー毎の携帯電話番号)が順次各地に配置されるよう準備中である(すでに、統括支店の直轄地域では、導入済みのところもあり)。

[編集] 輸送補償

JPEXのサービスとしては、下記の要件に当てはまらない場合は、原則30万円までの実損額(セキュリティサービス利用時は、発送時に50万円を上限とした申し出た額まで)が保証される。

  • お荷物の外部に破損の跡がなく、かつ、重量に変わりがないとき
  • 差し出される時点でお荷物の外部に破損の跡があるとき
  • 損害が差出人または受取人の過失(不適切な包装等)や、お荷物の性質・欠陥等の理由により発生したものであるとき
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なお、パソコンの輸送については原則的にペリカン便での扱いは「できない」としており、仮に発送した場合は「自己責任」において発送・受け取りするよう案内されている(個人情報が記録されている媒体(USBメモリ等を含む)の送付は、バックアップを取っているものであっても送付できないという規定も併せて適用していることも関係している)。これに対応するサービスとしては、日通航空扱いのエクスプレスカーゴのサービスのひとつである、「精密機器輸送」の利用を案内している(JPEXコールセンターのオペレータによっては、「スーパーペリカン便」のサービスと案内する場合があるが、これは誤り)。本来、このサービスは、パソコンメーカによる修理パソコンの回収・返却用のサービスとして使われることを想定しているが、個人間の利用も可能である。理由については、リース制の専用資材である、「パソコンポ」と呼ばれる専用ケースに収める必要性があるためとしている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク