フロイド・ローズ

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オリジナルのフロイド・ローズ

フロイド・ローズ(英語名:Floyd Rose)とは、Q5ギタリスト、フロイド・ローズが考案したビブラート・ユニット

目次

概要 [編集]

ロック式ナット

このトレモロユニットの基本的な概念は以下の2点である。

  • ナットとブリッジで弦を固定する
  • 従来のシンクロナイズド・トレモロユニットのような面接点の6点支持を廃し、ナイフ・エッジによる2点支持とすることで、アーミング時のビブラート・ユニットの摺動を滑らかにする

これにより、アーミング時に弦がナットやブリッジ部分で動き、チューニングが変化するのを防いでいる。

解説 [編集]

フロイド・ローズ・トレモロユニットの基本概念
I
緑色の部分がフロイド・ローズユニットである。左端にあるのがロック式のナットで、ここで上下から弦を挟み込んで固定している。右端にあるのがブリッジ部分で、弦は各サドル内で前後から挟み込まれて固定されている。殆どの演奏者は図のようなフローティング状態で使用するが[1]、この場合、ブリッジ部分は弦の張力とボディ裏のスプリング・キャビティ内に張られたばねの張力を受けて平衡状態にある。
II
これはアーミング・ダウン時の概念図である。弦はナットとサドルで固定されているので、シンクロナイズド・トレモロユニットのようにナット・糸巻き間やサドルとテイルピース(シンクロナイズド・トレモロユニットの場合、テイルピースはブリッジプレート下部に装着されたサスティン・ブロックである)間の張力変化が発生しない。
III
これはアーミング・アップ時である。やはり弦の張力変化はナット・サドル間でのみ発生する。


バリエーション [編集]

アイバニーズの「エッジ・プロ2」
後藤ガットのGE1996T
初期型
最初のフロイド・ローズユニットは1977年に発売され、ローズ自身がガレージで製作していた。ファイン・チューナ(後述)は搭載されておらず、1号機はエドワード・ヴァン・ヘイレン、2号機はニール・ショーン、3号機はブラッド・ギルスに渡っている(スティーブ・ルカサーも、自らが使用していたものは3号機であると語っている[要出典])。その後、前述のミュージシャンの影響による人気と需要の高まりに応じ、アメリカ市場向けは1979年にKramer Guitarsに生産が委託された。また、日本市場向けは1983年、既に前年から独自に類似品を製造(「FRT-1」という品番で販売)していたフェルナンデスに生産が委託され、「FRT-3」という品番で販売された。
フェンダーはこれに近いものをAmerican Deluxe Stratocasterに搭載している。
ファイン・チューナ搭載型
1980年代に入ると、弦をロックしたままでもチューニングの微調整ができるファイン・チューナを搭載したモデルが登場する。初期はツマミの位置がサドルに近く、演奏中に手がツマミに触れてしまう難点があったが、後にツマミの位置をサドルから離したモデルが登場し、これが弦をロックする種類のトレモロ・ユニットのスタンダードとして一世を風靡した(現在は“Floyd Rose Original”として販売)。これらのタイプについて、日本国内ではフェルナンデスが「FRT-4」「FRT-5」「FRT-7」という品番で販売していた。
その他
以降、何種類もの改良型が発表されている。近年では専用の弦を使用した"スピードローダーブリッジ"が注目を集めている。ブリッジサドルとナット部のクランプに、スタインバーガーのダブルボールエンド弦の様に弦を固定する砲弾型のエンドを引っ掛けてレンチで固定するとチューニングが即座に終了するというシステムで、自身のブランドのギターに標準搭載されている。1980年代にはレスポールタイプのギターに、ボディを削る事無くほぼ無改造で取り付けられるユニットも発売されていたが、それ程の人気を得られず生産中止となっている[要出典]
ライセンス製品
特許使用料をフロイド・ローズ社に支払った上で製造される、他社製の製品も存在する。特に有名なライセンス生産品としては、シャーラー社の「S・FRT-II」や後藤ガット社の「GE1996T」、YAMAHAの「Rockin' Magic」シリーズ(ポールエンドを切らずに弦をセットすることが可能)がある。

脚注 [編集]

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  1. ^ ジョージ・リンチなど例外もある

外部リンク [編集]