フレドリック・スターカウ

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フレドリック・スターカウ
Frederick W. Sturckow
NASA宇宙飛行士
国籍 アメリカ合衆国
現況 Active
生誕 (1961-08-18) 1961年8月18日(62歳)
カリフォルニア州ラ メサ
他の職業 テストパイロット
階級 アメリカ海兵隊退役大佐
宇宙滞在期間 51d 09h 36m
選抜試験 1994 NASA Group
ミッション STS-88, STS-105, STS-117, STS-128
記章

フレドリック・スターカウ(Frederick Wilford "Rick" Sturckow、1961年8月11日- )は、アメリカ海兵隊の退役士官、宇宙飛行士である。 STS-88STS-105では操縦士として、STS-117STS-128では船長として計4回のミッションを経験したベテランであり、 いずれのミッションでも国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングし、ISSを4回も訪れたことがある唯一の人物である。 ジョンソン宇宙センターCapcomとして従事し、2013年に退職。現在は、ヴァージン・ギャラクティックのパイロット[1]

人物[編集]

カリフォルニア州レイクサイド在住の父カールと、同州ラ・メサ在住の母ジャネットの間に生まれる。ラ・メサで生まれたが、レイクサイドをホームタウンとしている。

メリーランド州グレイトミルズのMichele A. Streetと結婚する。

かつてen:Marine Corps Association (MCA)のメンバーであり、またen:Society of Experimental Test Pilots (SETP)の前メンバーであった。

まだ若い海兵隊員だった頃、“Caustic”と呼ばれていた飛行隊の司令官と容姿が似ていたことから、"Caustic Junior"を意味する"CJ"のニックネームをつけられた [2]

教育[編集]

1978年にカリフォルニア州ラ・メサのGrossmont高校を卒業。

1984年にカリフォルニア州立ポリテクニック大学で a bachelor of science degree in en:mechanical engineeringを取得。

海兵隊での経歴[編集]

1984年12月に任官し、1987年4月にはThe Basic Schoolを卒業し, パイロットとなる。 第103戦闘攻撃飛行隊にて初期F/A-18訓練の後、サウスカロライナ州 米海兵隊Beaufort航空基地 第333海兵戦闘攻撃飛行隊に配属され、日本、韓国、フィリピンでの海外勤務を経て、 1990年3月、アメリカ海軍戦闘機兵器学校へ進む。

1990年8月より8か月間、バーレーン シェイク・イサ空軍基地に配属され、「砂漠の嵐」作戦では計41回の戦闘作戦に従事する。

1992年1月、カリフォルニア州 エドワーズ空軍基地 合衆国空軍テストパイロット学校へ進む。

1993年、F/A-18 E/F Project Pilot任務のため、メリーランド州 パタクセント・リバー 海軍航空試験センターのAircraft部門に配属される。

F/A-18テストパイロットとして、様々なプロジェクトや機密扱いのプログラムでも飛行している。 4,000時間以上の飛行経験と50機種以上での飛行経験を持つ。

Awards and honors[編集]

en:Defense Superior Service Medal, en:Single Mission Air Medal with Combat “V”, en:Strike/Flight Air Medals (4), en:Navy and Marine Corps Commendation Medal, en:Navy and Marine Corps Achievement Medal, en:NASA Space Flight Medals (2).

NASAでの経歴[編集]

1994年12月、NASAに選ばれ、 1995年3月、ジョンソン宇宙センターに配属される。 一年間の厳しい選抜訓練を突破し、Astronaut OfficeのVehicle Systems and Operations部門へ技術問題担当として勤務する。 後に、ジョンソン宇宙センターAstronaut OfficeのShuttle Operations部門でDeputy Chiefとして、そして ケネディ宇宙センターOperations SupportのLeadとして勤務する。

1998年12月のエンデバーによるSTS-88、 2001年8月のディスカバリーによるSTS-105に操縦士として参加する。

2007年6月のアトランティスによるSTS-117、 2009年8月のディスカバリーによるSTS-128には船長として参加する。

2010年2月のSTS-130、2010年4月のSTS-131には、the launch CAPCOMとして従事する。

NASAの後[編集]

2013年5月8日、ヴァージン・ギャラクティックは、スペースシップツー宇宙船とホワイトナイトツー航空機の飛行試験にスターカウを雇ったことを発表した[3]

2018年12月13日、VSSUnity英語版の宇宙船VSS Unity VP-03で、米国の宇宙飛行の定義80.47キロメートル (50.00 mi)に到達した[4]

References[編集]

  1. ^ Science: Space, Environment & Trends” (英語). NBC News. 2020年11月1日閲覧。
  2. ^ MSNBC (2007年). “A look at the shuttle Atlantis' crew”. MSNBC. 2009年8月5日閲覧。
  3. ^ VIRGIN GALACTIC ADDS TWO PILOTS TO COMMERCIAL FLIGHT TEAM” (2013年8月5日). 2013年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月15日閲覧。
  4. ^ Malik, Tariq (2018年12月13日). “Virgin Galactic's 4th Powered Test Flight of SpaceShipTwo Unity in Twitter Posts”. Space.com. 2020年11月1日閲覧。