ピーター・ポドランセック

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ピーター・ポドランセック
Peter Podlunšek
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生誕 (1970-05-25) 1970年5月25日(53歳)
スロベニアの旗 スロベニア
国籍 スロベニアの旗 スロベニア
レース経歴
初出場 2014年
最高順位 2位(2015年・チャレンジャークラス)
2位(2017年・マスタークラス)
機体 エクストラ330 (2014 - 2015)
ジブコ エッジ540 (2016 -)
公式サイト
http://www.peterpodlunsek.aero/pages/si.php
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2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉 ピーター・ポドランセック(スロベニア)の機体

ピーター・ポドランセックPeter Podlunšek, 1970年5月25日 - )は、スロベニア曲技飛行パイロット。スロベニアを代表するエアレーサーであり、長年にわたってトップ選手として活躍している。トルボヴリェ出身、ムルスカ・ソボタ在住。

経歴[編集]

1970年、スロベニア中部の町トルボヴリェに生まれる。子供の頃に飛行機を好きになり、16歳の時にグライダーのライセンスを取得。エンジン付きの飛行機に初めて乗ったのは21歳の時で、その3年後には曲技飛行を始めた。初めて出場した国内選手権で3位に入ると、以後順調にメダルを獲得していった。スロベニア選手権で8度優勝し、スロベニア代表になると、世界選手権やヨーロッパ選手権を含む多くの国際大会でも勝利を収めた。また、競技型でないエアショーにも多く出場しており、1800時間にのぼる総飛行時間のうち1000時間は、曲技飛行でつちかったものである[1]

2014年からレッドブル・エアレース・ワールドシリーズのチャレンジャークラスに参戦し、2シーズン目となる2015年シーズンでは、最終戦で2位に入るなど健闘した。シーズン後に行われたトレーニング・キャンプの結果、2016年からチェコペトル・コプシュタインと共にマスタークラスに昇格することが発表された[2]。スロベニア出身パイロットがマスタークラスに参戦するのは、ポドランセックが初めてとなる[2]。2016年シーズンで使用するジブコ エッジ540V2は、2015年の途中まで室屋義秀が使用していた機体である。2017年シーズン第2戦・サンディエゴ大会でマスタークラスに昇格してから初めてファイナル4に進出し、2位となった[3]。2017年シーズンを最後に引退することを表明した[4]

レッドブル・エアレース戦績[編集]

金色 銀色 銅色 ポイント圏内完走 ポイント圏外完走
チャレンジャークラス 1位 2位 3位 4・5位 6位以下
マスタークラス 4-10位[注 1] 11-14位[注 1]
開催年 1 2 3 4 5 6 7 8 ポイント 勝利数 最終
順位
チャレンジャークラス
2014年 アラブ首長国連邦の旗
不参加
クロアチアの旗
3位
6
マレーシアの旗
5位
2
ポーランドの旗
不参加
イギリスの旗
5位
2
アメリカ合衆国の旗
4位
4
アメリカ合衆国の旗
不参加
オーストリアの旗
不参加[注 2]
12[注 3] 0 9位
2015年 アラブ首長国連邦の旗
不参加
日本の旗
6位
0
クロアチアの旗
4位
4
ハンガリーの旗
3位
6
イギリスの旗
4位
4
オーストリアの旗
4位
4
アメリカ合衆国の旗
2位
8
アメリカ合衆国の旗
2位
18[注 3] 0 2位
マスタークラス
2016年 アラブ首長国連邦の旗
12位[5]
0
オーストリアの旗
8位[6]
3
日本の旗
11位[7]
0
ハンガリーの旗
12位[8]
0
イギリスの旗
10位[9]
1
ドイツの旗
13位[10]
0
アメリカ合衆国の旗
11位[11]
0
アメリカ合衆国の旗
中止[12]
4 0 13位
2017年 アラブ首長国連邦の旗
DSQ(14位)[13]
0
アメリカ合衆国の旗
2位[3]
12
日本の旗
12位[14]
0
ハンガリーの旗
DNS(14位)[15]
0
ロシアの旗
14位[16]
0
ポルトガルの旗
9位[17]
2
ドイツの旗
13位[18]
0
アメリカ合衆国の旗
14位[19]
0
14 0 12位

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b 2016年シーズンは初戦のみ9位までポイント圏内、第2戦以降改訂された。
  2. ^ 先の7戦で上位6名に入れなかったため、出場資格を得られず。
  3. ^ a b チャレンジャークラスのルールは、出場した試合の内、最も良かった3大会のスコアの合計ポイントのランキング上位6名のパイロットが最終レースへの参加権を得るというもの。

出典[編集]

  1. ^ Peter Podlunšek”. Red Bull Air Race. 2016年2月5日閲覧。
  2. ^ a b Kopfstein and Podlunšek join 2016 Master Class”. Red Bull Air Race (2016年1月19日). 2016年2月5日閲覧。
  3. ^ a b サンディエゴ:室屋義秀が優勝!”. Red Bull Air Race (2017年4月16日). 2017年4月17日閲覧。
  4. ^ ポドランセックが2017シーズン限りで引退”. Red Bull Air Race (2017年10月5日). 2017年10月13日閲覧。
  5. ^ アブダビ決勝: パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2016年3月12日). 2016年3月14日閲覧。
  6. ^ シュピールベルク決勝:パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2016年4月24日). 2016年4月25日閲覧。
  7. ^ Muroya celebrates stunning home victory”. Red Bull Air Race (2016年6月5日). 2016年6月6日閲覧。
  8. ^ Dolderer unstoppable in Budapest”. Red Bull Air Race (2016年7月17日). 2016年7月18日閲覧。
  9. ^ アスコット:決勝レース・リアクション”. Red Bull Air Race (2016年8月14日). 2016年8月15日閲覧。
  10. ^ Lausitz 2016: Master Class Race Day reactions”. Red Bull Air Race (2016年9月4日). 2016年9月5日閲覧。
  11. ^ インディアナポリス:決勝レース・リアクション”. Red Bull Air Race (2016年10月2日). 2016年10月3日閲覧。
  12. ^ NEWS UPDATE: Las Vegas race cancelled due to desert wind”. Red Bull Air Race (2016年10月17日). 2016年10月17日閲覧。
  13. ^ アブダビ:決勝後・パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2017年2月11日). 2017年2月19日閲覧。
  14. ^ 千葉:室屋がホームレース2連覇を達成”. Red Bull Air Race (2017年6月4日). 2017年6月4日閲覧。
  15. ^ ブダペスト:チャンブリスが優勝 室屋は3位”. Red Bull Air Race (2017年7月2日). 2017年7月3日閲覧。
  16. ^ カザン:チャンブリスが2連勝”. Red Bull Air Race (2017年7月23日). 2017年7月24日閲覧。
  17. ^ Sonka stuns rivals with Porto win”. Red Bull Air Race (2017年9月3日). 2017年9月4日閲覧。
  18. ^ Muroya the master of Lausitz”. Red Bull Air Race (2017年9月17日). 2017年9月18日閲覧。
  19. ^ インディアナポリス:室屋が優勝&ワールドチャンピオン獲得”. Red Bull Air Race (2017年10月15日). 2017年10月16日閲覧。

外部リンク[編集]