ピエール・アンリ

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ピエール・アンリ
Pierre Henry
ピエール・アンリ(2008年1月)
基本情報
出生名 Pierre Georges Henry
生誕 (1927-12-09) 1927年12月9日
フランスの旗 フランスパリ
死没 (2017-07-05) 2017年7月5日(89歳没)
フランスの旗 フランス、パリ
ジャンル 現代音楽
職業 作曲家
活動期間 1948年 - 2017年

ピエール・アンリ[1]Pierre Henry1927年12月9日 - 2017年7月5日[2])は、フランス現代音楽作曲家ピエール・シェフェールとともに、電子音楽の一分野であるミュジーク・コンクレートの先駆者と見なされている。

10歳でパリ国立高等音楽院に入学し、パーカッションクラスとエクリチュールクラスに在籍。ナディア・ブーランジェに作曲を、オリヴィエ・メシアンに和声を、フェリックス・パッセロヌにピアノとパーカッションを師事した。1949年から1958年まで、フランス国営放送局にシェフェールが併設した「クラブ・デセー」に務める。1950年にシェフェールと『ひとりの男のための交響曲 (Symphonie pour un homme seul)』を共作、これは後にモーリス・ベジャールの振付けでバレエ音楽に使われた。このミュジック・コンクレートの処女作は、1952年の短編映画『占星術または生の鏡 (Astrologie ou le miroir de la vie)』にも使われている。アンリはほかにも数々の映画音楽やバレエ音楽を手懸けている。アンリの作品の中で最も有名なのは、1967年の実験的なアルバム『現在のためのミサ (Messe pour le temps présent)』であり、その収録曲のいくつかにモーリス・ベジャールが振付けた。

アンリの作品は現代の大衆文化に影響を与えており、テレビ番組『フューチュラマ』のテーマ曲は、アンリの「Psyché Rock」に触発されている。

1969年には、イギリスロックバンドスプーキー・トゥースとの共演盤『セレモニー』を発表。

2017年7月5日死去[3]。89歳没。

主な作品[編集]

ディスコグラフィ[編集]

リーダー・アルバム[編集]

  • Le voyage (1962年、Limelight Records)
  • Variations pour une porte et un soupir (Variations For a Door And a Sigh) (1963年、Limelight Records)
  • L’Apocalypse de Jean (1968年)
  • セレモニー』 - Ceremony (1969年) ※with スプーキー・トゥース、旧邦題『現代音楽の領域』
  • Machine Danse (1973年)
  • La Dixième Symphonie De Beethoven (1986年)
  • Le livre des morts égyptien (1990年) ※死者の書 (古代エジプト)がテーマ
  • 『現代のためのミサ』 - Messe pour le temps présent (1997年)
  • Interieur/Exterrieur (1997年)
  • Choix d'oeuvres de 1950–1985 (2015年) ※コンピレーション

脚注[編集]

  1. ^ ピエール・アンリー」の表記もある。
  2. ^ ピエール・アンリさん死去 フランスの現代音楽作曲家”. 朝日新聞 (2017年7月6日). 2017年7月7日閲覧。
  3. ^ “Mort de Pierre Henry, compositeur français et père de la musique concrète”. LE MONDE. (2017年7月6日). http://www.lemonde.fr/disparitions/article/2017/07/06/le-compositeur-francais-pierre-henry-est-mort_5156693_3382.html 2017年7月6日閲覧。 

外部リンク[編集]