パルテノン神殿 (テネシー州ナッシュビル)

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ナッシュビルのパルテノン神殿(Parthenon)は、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビルに作られたアテネパルテノン神殿の原寸大レプリカである。1897年のテネシー・センテニアル万国博覧会のために建てられた。

テネシー州ナッシュビルのパルテノン神殿

初期の歴史[編集]

原住民以外の白人による入植が1790年代初めに始まったテネシーは、ノースカロライナの西部地域として急速に発展し、1796年、南部において第16番目の州となった。その後、1840年代に古代ギリシヤ哲学やラテン語教育を取り入れる動きが高まり、1850年代までにはナッシュビルが俗称として『南部のアテネ』と呼ばれるようになっていた。その影響下、州の100周年を記念するにあたり1897年(一年遅れの催事)の万博開催の際の中心的建築物とする目的でパルテノン神殿を建造した。万博のほとんどの建築物は古代建造物をベースに模造されていたが、このパルテノンは唯一学術研究のなされた正確な復元建造物である。ナイト・オブ・ピュティオスの建物は、万博の後に買収されテネシー州フランクリンの郊外へ移されたが、世界中多くの人々がこれらの美しさを見に訪れている。

元々石膏レンガで作られたパルテノンは1920年に同じコンクリート基盤で再建が開始され、1925年に外装が完成し、1931年に内装が完成した。

近年の歴史[編集]

現在、美術館として機能するパルテノンはナッシュビルのダウンタウンの西部にある大きな公共公園であるセンテニアル・パークの中心に位置している。1990年、アラン・ルクワイアによって再建されたアテナ・パルテノスの像は古代ギリシャのパルテノンに焦点を合わせている。この建物はアテネの神殿の等身大レプリカであり、アテナ・パルテノスの像は学術的基準により胸よろいで保護され、ヘルメットをかぶり、左手に盾を持ち、右手の平には小さな(6フィート)ニケ(勝利)の像がおり、高さが42フィート(13m)で8パウンドの金箔を使い、像の体と盾の間に巨大な蛇を従えるなど忠実に再現された。建物が完成してから、古代建築であるアテネのパルテノン神殿の上層のモニュメントに施された元の色を推測し可能な限り近い色で装飾した。神殿のメイン・ホールの西の部屋の備え付けられたエルギン・マーブルの石膏のレプリカは、紀元前438年に作られたアテネのパルテノンのペディメントに飾られていたオリジナルの彫刻である。オリジナルの建物の残骸はロンドン大英博物館とアテネのアクロポリス博物館に所蔵されている。

美術館にはジェームズ・M・コウワンにより寄付された19世紀から20世紀のアメリカの芸術家の63点の常設展示物がある。また企画展示のためのスペースもある。

夏期には地元の劇団が背景にこの建物を使用しパルテノンの階段で通常無料でエウリピデスの『メディア』、ソポクレスの『アンティゴネー』などの古代ギリシアの演劇を上演する。他に室内のアテナ・パルテノスの像の下でメアリー・ジマーマンの『メタモルフォーゼス』が上演されたこともある。

1975年、ロバート・アルトマンの映画『ナッシュビル』の政治集会のクライマックスのシーンに使用された。

2010年、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』でヒュドラーと戦うシーンの背景に使われた。

外部リンク[編集]