スーパーパワー (能力)

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スーパーパワー(Superpower)とは、一般的に「架空の超人英語版的な能力」のことを指す。

スーパーパワーは、たいていSFコミックテレビ番組ビデオゲーム映画などでスーパーヒーローの重要な属性として表される。1930年代から1940年代にかけてアメコミパルプ・マガジンに端を発し、徐々に他のジャンルやメディアにも浸透していった[1]

定義[編集]

“スーパーパワー”に厳密な定義はないが、ポップカルチャーにおいては、飛行怪力不死身高速移動英語版などの特殊な能力を連想させることが多い。一方で、知能や武器の熟練度など、人間の潜在能力を極限まで高めた天賦の才能を表すこともある[2][3][4]

一般的に、バットマンアイアンマンのようなスーパーヒーローは、卓越した才能と高度な技術以外に実際の超人的な能力を持っていなくても、スーパーヒーローに分類される。同様に、グリーンランタンパワーリング英語版やトニー・スタークのアイアンアーマーなど、人工的で外部から得た超人的な能力を持つキャラクターは、スーパーパワーと表現されることもあるが、着用者は必ずしも超人とはいえない。

フィクションの世界では、スーパーパワーの根源について、しばしば科学的、技術的、疑似科学的、または超自然的な理由が付加されている。つまり、スーパーパワーは、魔法や科学技術、あるいはキャラクター自身の生理的性質(異星人、超自然的存在、ミュータントであること)などに由来する[2][5]

漫画やアニメ[編集]

スーパーパワーは、漫画アニメ、特に少年漫画のジャンルでよく使われる概念である。『ドラゴンボールZ』や『聖闘士星矢』、『幽遊白書』、『ワンピース』、『ブラッククローバー』、『NARUTO』、『鋼の錬金術師』、『BLEACH』、『コードギアス』、『フェアリーテイル』、『ハンター×ハンター』、『進撃の巨人』、『僕のヒーローアカデミア』などの人気漫画やアニメでよく取り上げられている[6]

シリーズによって、登場する能力の種類はさまざまだが、『ドラゴンボール』や『鋼の錬金術師』のように、同じ種類の能力を持つキャラクターが多数登場する作品もある。また、『ONE PIECE』や『BLEACH』のように、さまざまな能力を持つキャラクターが多数登場し、それぞれの能力は1人または数人のキャラクターだけが持つものになっている作品もある[6]

脚注[編集]

  1. ^ The Golden Age Of Comics”. www.pbs.org. 2018年1月11日閲覧。
  2. ^ a b Lovece, Frank (2008年7月16日). The Dark Knight. (movie review) Film Journal International. オリジナルの2014年11月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141107082934/http://www.filmjournal.com/filmjournal/esearch/article_display.jsp?vnu_content_id=1003828021 2009年2月5日閲覧. "Batman himself is an anomaly as one of the few superheroes without superpowers…" 
  3. ^ Top 100 Comic Book Heroes”. IGN (2011年). 2023年1月4日閲覧。
  4. ^ Superhero | Definition of Superhero by Merriam-Webster”. Merriam-webster.com (2016年3月22日). 2016年3月26日閲覧。
  5. ^ Gesh, Lois H.; Weinberg, Robert (2002). “The Dark Knight: Batman: A NonSuper Superhero”. The Science of Superheroes. John Wiley & Sons. ISBN 978-0-471-02460-6. オリジナルのNovember 6, 2015時点におけるアーカイブ。. http://media.wiley.com/product_data/excerpt/00/04710246/0471024600.pdf 
  6. ^ a b Superpowers Characters | Anime-Planet”. www.anime-planet.com. 2016年7月13日閲覧。

外部リンク[編集]