スノータイヤ
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スノータイヤ(英語:Snow tires)とは、自動車のタイヤのうち、冬の積雪下でも安全に走行出来るように設計されたタイヤ全般を指す言葉である[1]。スノータイヤはウィンタータイヤ(winter tires)とも呼ばれ、日本ではこれを直訳して冬タイヤと呼ぶことがある。
今日ではスタッドレスタイヤがスノータイヤとほぼ同義として取り扱われているが、本来のスノータイヤは所謂サマータイヤ(夏タイヤ)と呼ばれるノーマルタイヤにタイヤチェーンを巻いて走行する状態に対して、チェーン無しでも雪道を走行出来るタイヤとして区分するための用語であり、スタッドレスタイヤはあくまでもスノータイヤの中の一ジャンルでしか無いことに注意が必要である。
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構造 [編集]
スノータイヤは一般的に、ノーマルタイヤやオールテレーンタイヤとは異なるゴム組成物を用いて製造される。スノータイヤのゴムは氷点下などの低温でもしなやかさを失わず、雪をトレッド内部に掻き込むように路面に食いつくことでノーマルタイヤよりも優れたトラクション性能を発揮する。
現在の日本では使用が禁止されているが、地域によってはスノータイヤの氷上グリップ性能を補助する為に金属製のスタッド(スパイク)をトレッド面に打ち込んだスパイクタイヤの使用が認められている国も存在する。
種類 [編集]
- スノータイヤ
- ここで示すスノータイヤとは、スタッドレスタイヤが登場する以前、まだスパイクタイヤの使用が禁止されていなかった時代のノンスタッドタイヤを指す。当時のスノータイヤはマッドテレーンタイヤをベースにトレッドの配置やパターンをやや複雑化しただけの簡単なもので、特にシャーベット状の氷雪路面での性能は今日のスタッドレスタイヤに比べて大きく不足していた。そのため、スパイクを打ち込んでスパイクタイヤとする事が豪雪地帯においては一般的であった。タイヤのサイドウォールにはSNOWの表記がなされていることで、夏タイヤとの区別が行うことができた。
- スパイクタイヤ
- スノータイヤに金属製のスパイクを打ち込んで氷上のグリップ性能を強化したもの。極めて強力なグリップ力を示す反面、路面を削って深刻な粉塵公害を引き起こした為に、北欧などの寒冷地帯を除いて世界的に使用が禁止されつつある。日本においては1990年6月27日のスパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律の成立をもって正式に公道上での使用が禁止された。
- スタッドレスタイヤ
- スパイクタイヤの法規制発動後に各国で一挙に開発が進んだ新しいスノータイヤで、旧来のスノータイヤと異なりスパイクを打ち込まなくとも雪上で十分なグリップ性能を発揮出来るように、トレッド面やゴム材質にも特別な設計が施されているのが特徴である。日本で販売されるスタッドレスタイヤのサイドウォールにはSTUDLESSの表記がされており、その他のタイヤとの区別が容易に行うことができるようになっている。
- マッド&スノータイヤ
- 泥濘地などのオフロード及び積雪路面に対応したタイヤで、このようなタイヤにはMud and Snowを示すM&S若しくはM+Sの表記がタイヤのサイドウォールに表記されている。冬タイヤ専用のスタッドレスタイヤの他にも、オールシーズンタイヤ、オールテレーンタイヤ、マッドテレーンタイヤにもマッド&スノーの表記がされている。これらのタイヤは絶対的な性能は冬タイヤ専用品に比べて劣るものの、完全な夏専用タイヤに比べてある程度までは積雪路面にも対応が可能なため、気候の変化が激しい国では純粋な夏タイヤよりも需要が高い傾向がある。
- 厳冬期対応タイヤ
- 北欧や欧米などで販売されるスノータイヤには「雪の結晶があしらわれた山」のエンブレム[1]が記載されていることがある。このエンブレムはSevere Service Emblemと呼ばれ、極めて厳しい寒冷地においても十分な性能を示す事をASTMの公的試験によって認証されたタイヤである事を示している。
- 元々マッド&スノー表記がされたオールシーズンタイヤの利用が盛んであった欧米では、マッド&スノーの表記を過信して厳冬期までそのまま履き続けて重大な事故に至るケースが後を絶たなかったことから、1999年から新たにこのようなマークが制定された。日本に置けるSTUDLESS表記と同様に、欧米ではマッド&スノーに加えてこのマークが表記されているものが、真の意味で信頼性の高いスノータイヤであるという認識の元で販売が行われている。[2]
脚注 [編集]
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- Yahoo!ブログ - 遊んだ記録帳 古タイヤ集め - 旧オーツタイヤやニットータイヤなど、現在では貴重になったスパイクタイヤ時代のスノータイヤの写真を見る事が出来る。
- スノータイヤの選択に悩む - 続・御殿場ボロヨン画報 - Yahoo!ブログ - 新旧のスノータイヤのトレッド面の写真が掲載されている。中央及び左のタイヤが現在のスタッドレスタイヤで、右のタイヤがスパイクタイヤ時代のスノータイヤである。スパイク禁止前後のノンスタッドタイヤのトレッド面の進化を垣間見る事が出来る。
- 清田歴史図鑑 - スパイクタイヤへの交換 - 北海道札幌市清田区の約30年前のスノータイヤへの履き替え風景写真。当時のスノータイヤとノーマルタイヤのトレッド面が比較出来る。
