スネークス・アンド・アローズ (ラッシュのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スネークス・アンド・アローズ
ラッシュスタジオ・アルバム
リリース
録音 2006年10月~12月
ジャンル ロック
プログレッシブ・ロック
ハードロック
時間
プロデュース ラッシュ, ニック・ラスクリネクツ
ラッシュ アルバム 年表
ゴールド
(2006年)
スネークス・アンド・アローズ
(2007年)
スネークス・アンド・アローズ・ライブ
(2008年)
テンプレートを表示

スネークス・アンド・アローズ』 (Snakes & Arrows) は、カナダ出身のロックバンドラッシュの18作目のスタジオ・アルバム

ラッシュのアルバムでは最多となる3曲のインストゥルメンタルが収録されている。また、収録曲の多くは3/4拍子で作曲されている。共同プロデューサーにニック・ラスキュリネッツ(エヴァネッセンスヴェルヴェット・リヴォルヴァースキッド・ロウ)を迎えた。

「マリグナント・ナルシシズム」でグラミー賞の最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた。

背景[編集]

トロントでツアー中だったデイビッド・ギルモアピンク・フロイド)と会い、アコースティック・ギターで作曲するようアドバイスを受けた[1][2]

2006年1月にアルバムに向けた曲作りが開始された[3]

2006年11月から12月にかけて、ニューヨーク州キャッツキル山地のトンチ山にあるグレン・トンチ内のアレア・スタジオで36日間にわたってレコーディングが行われた[4]

アレックス・ライフソンはギャリソン・マンドラマンドリンブズーキギブソンES-335ギブソン・レスポール・ゴールドトップ、フェンダー・テレキャスターなどを使用している[5]

ゲディ・リーはメインベースにフェンダー・ジャズ・モデル(1972年製)を使用し、ニック・ラスキュリネッツの強い要望により、ムーグ・タウルス・ベース・ペダルを「パワー・ウィンドウズ」(1985年)以来、最も多く使用している。

ニール・パートは「私は世界と痴話喧嘩をした」というロバート・フロストの墓碑銘に触発され、15年前に封印していた作詞のアイデアを使用した[6]

楽曲[編集]

「ホープ」はアレックス・ライフソンがギャリソン・AG-400 12弦(DADAADチューニング)を用いて即興で演奏している。

「フェイスレス」や「グッド・ニュース・ファースト」などの曲ではメロトロンが使用されている。

収録曲[編集]

Snakes & Arrows track listing
全作詞: ニール・パート、全作曲: アレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「Far Cry」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
2.「Armor And Sword」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
3.「Workin' Them Angels」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
4.「The Larger Bowl (A Pantoum)」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
5.「Spindrift」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
6.「The Main Monkey Business」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
7.「The Way The Wind Blows」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
8.「Hope」(Music: Lifeson)ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
9.「Faithless」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
10.「Bravest Face」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
11.「Good News First」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
12.「Malignant Narcissism」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)
13.「We Hold On」ニール・パートアレックス・ライフソンゲディ・リー(注記ない場合)

チャート[編集]

Year Chart 最高順位
2007 Billboard 200 3[7]
全英アルバムチャート 13[8]

脚注[編集]

  1. ^ "Alex Lifeson: Rock's Gold Standard" - Guitar One, June 2007”. www.2112.net. 2023年1月31日閲覧。
  2. ^ Pink Floyd news :: Brain Damage - Interesting "thanks" on new Rush album”. www.brain-damage.co.uk. 2023年1月31日閲覧。
  3. ^ "'The Drums of Snakes & Arrows' by Neil Peart" - Modern Drummer, August 2007”. www.2112.net. 2023年1月31日閲覧。
  4. ^ "In The Studio With Rush" - Canadian Musician, Spring 2007”. www.2112.net. 2023年1月31日閲覧。
  5. ^ "Alex Lifeson: Rock's Gold Standard" - Guitar One, June 2007”. www.2112.net. 2023年1月31日閲覧。
  6. ^ "Neil Peart: Progressive Progress" - DRUM!, June 2007”. www.2112.net. 2023年1月31日閲覧。
  7. ^ Snakes & Arrows chart position in the US”. Billboard. 2023年2月4日閲覧。
  8. ^ Rush chart positions in the UK”. 2023年2月4日閲覧。