スティーブン・ウルフラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
スティーブン・ウルフラム
人物情報
生誕 1959年8月29日(54歳)
英国ロンドン
国籍 英国
出身校 オックスフォード大学カリフォルニア工科大学
学問
研究分野 数学物理学コンピューティング
研究機関 Wolfram Research
主な業績 MathematicaWolfram Alphaの開発
A New Kind of Science」の著作
主な受賞歴 マッカーサー・フェローズ・プログラム
テンプレートを表示

スティーブン・ウルフラムStephen Wolfram1959年8月29日 - )は英国人(学部卒業後はアメリカで進学)の理論物理学者で、米ウルフラム・リサーチ社を創業し現在も最高経営責任者である。

来歴[編集]

ロンドン生まれ。両親はドイツヴェストファーレンから亡命したユダヤ人難民だった[1][2]。父・ヒューゴは小説家で、母・シビルはオックスフォード大学で哲学の教授を務めていた[3]。弟は技術者のコンラッド・ウルフラム英語版[3]。 彼は高校時代、授業が退屈で他の生徒の数学の宿題をアルバイトにしていた。17歳でオックスフォード大学に入学したものの、授業に出ずに独学をしていた。在学中に10本の論文を執筆した後、18歳でカリフォルニア工科大学に進み、高エネルギー物理学場の理論宇宙論の研究を行った。20歳で理論物理学の研究により、カリフォルニア工科大学においてPh.D. の学位を取得。

その一方で、コンピューターを用いた代数計算の方法を検討していた。1981年にこのアイディアを具現化した数学ソフト(Mathematicaの前身のSMP(Symbolic Manipulation Program))を商業リリース。

1982年より、現在では『複雑系』に分類される自然界の複雑さについて研究。セル・オートマトンに関する革新的研究を行った。

カリフォルニア工科大学プリンストン高等研究所イリノイ大学で教授を歴任した後、1986年に複雑系研究の学術センター、Wolfram Research Inc. を設立。同分野の学術雑誌を創刊した。

数学ソフト Mathematica の開発は1986年より行い、1988年6月23日に最初のバージョンをリリース。1991年にバージョン2をリリースした後は、Mathematica の開発と自然科学の研究を並行して行っている。

逸話[編集]

  • ノーベル物理学賞受賞者のリチャード・P・ファインマンをして、「カリフォルニア工科大学で次にノーベル物理学賞を受賞するのは彼だ」と言わしめた。
  • 数式処理ソフトを作成した理由は、場の理論の計算があまりに複雑だからだったらしい。
  • 研究業界の大御所が最近の研究成果をまとめて掲載する学術誌 Review of Modern Physics に、セル・オートマトンのレビュー論文が23歳の時に掲載された[4]

著書[編集]

書籍[編集]

論文集[編集]

  • Cellular Automata And Complexity Collected Papers (Westview Press, 1994年) ISBN 0-201-62664-0

マセマティカの解説書[編集]

  • The Mathematica Book, Fourth Edition (Cambridge University Press, 1999年) ISBN 0-521-64314-7

脚注[編集]

  1. ^ Jüdische Schriftsteller in Westfalen: Hugo Wolfram”. 2011年2月14日閲覧。
  2. ^ Giles, J (May 2002). “Stephen Wolfram”. Nature 417 (6886): 216–8. doi:10.1038/417216a. ISSN 0028-0836. PMID 12015565. http://www.nndb.com/people/325/000022259/ 
  3. ^ a b Stephen Wolfram”. nndb.com. 2011年2月14日閲覧。
  4. ^ Stephen Wolfram, "Statistical mechanics of cellular automata", Rev. Mod. Phys., 55, p.601 (1983) doi:10.1103/RevModPhys.55.601

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

サイト
ビデオ