コンテンツにスキップ

ジオポンティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジオポンティーから転送)
ジオポンティ
欧字表記 Gio Ponti[1][2]
品種 サラブレッド[1][2]
性別 [1][2]
毛色 鹿毛[1][2]
生誕 2005年2月28日(19歳)[1][2]
Tale of the Cat[1][2]
Chipeta Springs[1][2]
母の父 Alydar[1][2]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ケンタッキー州[1][2]
生産者 Kilboy Estate Inc.[1][2]
馬主 Castleton Lyons[1][2]
調教師 Christophe Clementアメリカ[1]
競走成績
タイトル エクリプス賞
最優秀古牡馬(2009年)
最優秀芝牡馬(2009、2010年)
[1]
生涯成績 29戦12勝[1][2]
獲得賞金 6,169,800ドル[1]
勝ち鞍
GI フランク・E・キルローマイルハンデキャップ 2009年
GI マンハッタンハンデキャップ 2009年
GI マンノウォーステークス 2009、2010年
GI アーリントンミリオンステークス 2009年
GI シャドウェルターフマイルステークス 2010、2011年
GII バージニアダービー 2008年
GIII ヒルプリンスステークス 2008年
GIII サービューフォートステークス 2008年
Listed バーボンステークス 2008年
テンプレートを表示

ジオポンティ (Gio Ponti) [2][3]アメリカ合衆国競走馬種牡馬。おもな勝ち鞍はフランク・E・キルローマイルハンデキャップ2009年)、マンハッタンハンデキャップ(2009年)、マンノウォーステークス(2009、2010年)、アーリントンミリオンステークス(2009年)、シャドウェルターフマイルステークス(2010、2011年)など。エクリプス賞に最優秀古牡馬(2009年)、最優秀芝牡馬(2009、2010年)と選出された。

経歴

[編集]
  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]

2007年9月7日、ベルモントパーク競馬場でのメイドン競走でデビューし、1着。続くリステッド競走バーボンステークス英語版ナウナウナウを下し2連勝とするが、新設第1回のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフではナウナウナウに巻き返されて8着に終わる。2008年の初戦、6月のヒルプリンスステークスで重賞初勝利を挙げ、G2競走バージニアダービー英語版も勝って重賞2連勝。続くデルマーダービー英語版ジャマイカハンデキャップは2着、ハリウッドダービーは7着に崩れたが、12月のサービューフォートステークス英語版で重賞3勝目を挙げた。

4歳となった2009年、初戦のストラブステークス5着ののち、続くフランク・E・キルローマイルハンデキャップではヴェンチュラにハナ差競り勝ち、G1競走初勝利を挙げた[3]。6月のマンハッタンハンデキャップマーシュサイドに1馬身差をつけて勝利し[4]マンノウォーステークスアーリントンミリオンステークスをも制してG1競走4連勝としたが[5]ジョーハーシュターフインビテーショナルステークスは最低人気インターパテイションの2着[6]、11月のブリーダーズカップ・クラシックではゼニヤッタの2着となった[7]。2009年は7戦してG1競走4勝の成績で、エクリプス賞の最優秀古牡馬と最優秀芝牡馬に選ばれた[8]

2010年は、初戦のリステッド競走タンパベイステークス2着ののちドバイに遠征、3月のドバイワールドカップではグロリアデカンペオンの4着[7]。帰国後、6月のマンハッタンハンデキャップでは2着に終わったものの、7月のマンノウォーステークスでは2着ミッションアプルーヴドをクビ差下して連覇を達成、G1競走5勝目を挙げた[9]。8月のアーリントンミリオンでは伏兵のドビュッシーの2着だったが[10]、10月のシャドウェルターフマイルステークスを勝ってG1競走6勝目を挙げた[11]。11月のブリーダーズカップ・マイルではゴルディコヴァの2着に終わる[7]。2010年はG1競走2勝で、エクリプス賞の最優秀芝牡馬に2年連続で選ばれた[12]2011年は初戦のドバイワールドカップでヴィクトワールピサの5着[7]。6月のマンハッタンハンデキャップで3着となり、7月のマンノウォーステークスと8月のアーリントンミリオンではケープブランコの前に2戦連続の2着。10月のシャドウェルターフマイルステークスに出走し連覇を達成してG1競走7勝目を挙げた。11月のブリーダーズカップ・マイルは4着に敗れ、これを最後に現役を引退した[7]

競走成績

[編集]

以下の内容は、EQIBASE[1]およびRacing Post[13][14]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2007.09.07 ベルモントパーク メイドン 7f 1着 G. ゴメス 2 1/2馬身 (Moral Compass)
0000.10.07 キーンランド バーボンS L 芝8.5f 1着 R. ドミンゲス 1 1/2馬身 (Nownownow)
0000.10.26 モンマスパーク ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ L 芝8f 8着 R. ドミンゲス 4馬身 Nownownow
2008.06.06 ベルモントパーク ヒルプリンスS G3 芝8f 1着 G. ゴメス 2馬身 (Prussian)
0000.07.19 コロニアルダウンズ バージニアダービー G2 芝10f 1着 G. ゴメス ハナ (Court Vision)
0000.08.31 デルマー デルマーダービー G2 芝9f 2着 G. ゴメス 1/2馬身 Madeo
0000.10.04 ベルモントパーク ジャマイカH G2 芝9f 2着 A. ガルシア 3/4馬身 Court Vision
0000.11.30 ハリウッドパーク ハリウッドダービー G1 芝10f 7着 G. ゴメス 2 1/2馬身 Court Vision
0000.12.26 サンタアニタ サービューフォートS G3 AW8f 1着 G. ゴメス 1 1/2馬身 (Medjool)
2009.02.07 サンタアニタ ストラブS G2 AW9f 5着 G. ゴメス 1 1/2馬身 Cowboy Cal
0000.03.07 サンタアニタ フランク・E・キルローマイルH G1 芝8f 1着 R. ドミンゲス ハナ (Ventura)
0000.06.06 ベルモントパーク マンハッタンH G1 芝10f 1着 G. ゴメス 1 1/2馬身 (Marsh Side)
0000.07.11 ベルモントパーク マンノウォーS G1 芝11f 1着 R. ドミンゲス 1 3/4馬身 (Musketier)
0000.08.08 アーリントンパーク アーリントンミリオンS G1 芝10f 1着 R. ドミンゲス 1 1/4馬身 (Just as Well)
0000.10.03 ベルモントパーク ジョーハーシュターフ招待S G1 芝12f 2着 R. ドミンゲス 1 3/4馬身 Interpatation
0000.11.07 サンタアニタパーク ブリーダーズカップ・クラシック G1 AW10f 2着 R. ドミンゲス 1 1/4身 Zenyatta
2010.02.20 タンパベイダウンズ タンパベイS L 芝8.5f 2着 R. ドミンゲス ハナ Karelian
0000.03.27 メイダン ドバイワールドC G1 AW10f 4着 R. ドミンゲス 1 1/2馬身 Gloria de Campeao
0000.06.05 ベルモントパーク マンハッタンH G1 芝10f 2着 R. ドミンゲス 1/2馬身 Winchester
0000.07.10 ベルモントパーク マンノウォーS G1 芝11f 1着 R. ドミンゲス (Mission Approved)
0000.08.21 アーリントンパーク アーリントンミリオンS G1 芝10f 2着 R. ドミンゲス 1/2馬身 Debussy
0000.10.09 キーンランド シャドウェルターフマイルS G1 芝8f 1着 R. ドミンゲス 1馬身 (Society's hairman)
0000.11.06 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップ・マイル G1 芝10f 2着 R. ドミンゲス 1 3/4身 Goldikova
2011.03.26 メイダン ドバイワールドC G1 AW10f 5着 R. ドミンゲス 1 3/4馬身 Victoire Pisa
0000.06.11 ベルモントパーク マンハッタンH G1 芝10f 3着 R. ドミンゲス 1 1/2馬身 Mission Approved
0000.07.09 ベルモントパーク マンノウォーS G1 芝11f 2着 R. ドミンゲス 2 1/2馬身 Cape Blanco
0000.08.13 アーリントンパーク アーリントンミリオンS G1 芝10f 2着 R. ドミンゲス 2 1/2馬身 Cape Blanco
0000.10.08 キーンランド シャドウェルターフマイルS G1 芝8f 1着 R. ドミンゲス 1/2馬身 (Get Stormy)
0000.11.05 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップ・マイル G1 芝8f 4着 R. ドミンゲス 2 3/4身 Court Vision

引退後

[編集]

競走馬引退後は現役時からの馬主であるキャッスルトン・ライオンズ (Castleton Lyons) がレキシントンに所有する牧場で種牡馬となる[7]オーストラリアへのシャトルも行われている[15]

主な産駒

[編集]

血統表

[編集]
ジオポンティ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームバード系
[§ 2]

Tale of the Cat
1994 黒鹿毛
父の父
Storm Cat
1983 黒鹿毛
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
父の母
Yarn
1987 黒鹿毛
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Narrate Honest Pleasure
State

Chipeta Springs
1997 黒鹿毛
Alydar
1975 栗毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Sweet Tooth On-and-On
Plum Cake
母の母
Salt Spring
1979 鹿毛
Salt Marsh Tom Rolfe
Saline
Jungle Mythologic Mount Athos
Jungle Queen
母系(F-No.) プラテイア(GB)系(FN:2-g) [§ 3]
5代内の近親交配 Raise a Native 4 × 3 = 18.75% [§ 4]
出典
  1. ^ [17]
  2. ^ [18]
  3. ^ [17][18]
  4. ^ [17][18]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Gio Ponti (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m Gio Ponti(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月17日閲覧。
  3. ^ a b フランクE.キルローマイルH、ジオポンティがG1初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年3月8日). 2020年5月17日閲覧。
  4. ^ マンハッタンH、ジオポンティがG1・2連勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年6月7日). 2020年5月17日閲覧。
  5. ^ アーリントンミリオン、ジオポンティがG1・4連勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年8月9日). 2020年5月17日閲覧。
  6. ^ 最低人気馬インターパテイションが勝利/米G1”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年10月4日). 2020年5月17日閲覧。
  7. ^ a b c d e f Gio Ponti to Stand at Castleton Lyons” (英語). BloodHorse.com (2011年11月8日). 2012年11月29日閲覧。
  8. ^ 米年度代表馬はレイチェルアレクサンドラ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年1月19日). 2020年5月17日閲覧。
  9. ^ マンノウォーS(米)など海外主要レース結果”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年7月11日). 2020年5月17日閲覧。
  10. ^ 伏兵ドビュッシーがジオポンティを破る/米G1・アーリントンミリオン”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年8月22日). 2020年5月17日閲覧。
  11. ^ 米・シャドウウェルターフマイルSなど海外主要レース結果”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年10月10日). 2020年5月17日閲覧。
  12. ^ ゼニヤッタが米年度代表馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年1月18日). 2020年5月17日閲覧。
  13. ^ Dubai World Cup Sponsored By Emirates Airline (Group 1) (Tapeta)”. Racing Post. 2020年5月17日閲覧。
  14. ^ Dubai World Cup Sponsored By Emirates Airline (Group 1) (Tapeta)”. Racing Post. 2020年5月17日閲覧。
  15. ^ Champion Gio Ponti to Shuttle to Arrowfield” (英語). BloodHorse.com (2012年4月12日). 2012年11月29日閲覧。
  16. ^ ドレフォン(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
  17. ^ a b c Gio Ponti(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月17日閲覧。
  18. ^ a b c Gio Pontiの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月17日閲覧。

外部リンク

[編集]