ザット・グリーン・ジェントルマン

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「ザット・グリーン・ジェントルマン」
パニック・アット・ザ・ディスコ の シングル
初出アルバム『プリティ。オッド。』
B面
  • シー・ハッド・ザ・ワールド（オルタネイト・ヴァージョン）
  • ホエン・ザ・デイ・メット・ザ・ナイト
リリース
ジャンル
時間
レーベル
作詞 ライアン・ロス
作曲
プロデュース ロブ・メイセス
チャート最高順位
後述を参照
パニック・アット・ザ・ディスコ シングル 年表
  • ザット・グリーン・ジェントルマン
  • （2008年）
『プリティ。オッド。』 収録曲
ドゥ・ユー・ノウ・ワット・アイム・シーイング?
（4） 		ザット・グリーン・ジェントルマン
（5） 		アイ・ハヴ・フレンズ・イン・ホーリー・スペーシズ
（6）
ミュージックビデオ
「That Green Gentleman」 - YouTube
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「ザット・グリーン・ジェントルマン」（That Green Gentleman (Things Have Changed)[注釈 1]）は、アメリカ合衆国のポップ・ロック・バンドであるパニック・アット・ザ・ディスコの楽曲。2008年3月25日に発売された2作目のスタジオ・アルバム『プリティ。オッド。』の7曲目に収録された後[3][4]、同年5月2日にシングル・カットされた[5]。作詞はライアン・ロスが手がけ、作曲はメンバー全員の共作。

『ビルボード』誌のHot Singles Salesでは最高位16位を記録した。

背景・制作[編集]

2007年3月、ネバダ州の田舎町にある小屋で後に『プリティ。オッド。』となるアルバムのための楽曲制作を開始[6][7]。ロスいわく「ロマンティックな展開のある現代的なおとぎ話」というアイデアをもとに制作が行なわれていたが[8]、メンバーができあがった曲に対する興味を失ったことから8月までにこのアイデアを破棄[9]。その後、当初のアイデアと相反するそれぞれに全然、違うタイプの曲を集めた作品として改めて楽曲制作が始められ[10]、その中で最初に書かれた楽曲の1つが「ザット・グリーン・ジェントルマン」となる[11]。

制作過程について、ジョン・ウォーカーは「僕がCメジャーを弾いて、（スペンサーが）ドラムを叩き始めたのがその始まりだった。それから4時間後に曲が完成した。僕らはいくつか曲の構成と歌詞を変えたよ。僕らは曲作りにおける自発性が好きなんだ」と回想している[12]。ロスは本作と「ナイン・イン・ジ・アフターヌーン〜恋するタイミング」について「僕らがバンドとして気持ちよく演奏できた2曲」と語っている[12]。

曲の構成[編集]

「ザット・グリーン・ジェントルマン」のキーはB♭メジャーで、テンポは96BPM[13]。アルバム『プリティ。オッド。』の日本語解説文を手がけた山口智男は、本作を「スワンピーなカントリー・ソウル」と説明している[1]。

本作の特徴として、『スピン』誌のウィリアム・グッドマンは「キャッチーなギターとビートルズ風のハーモニー」[14]、『ビルボード』誌のブライアン・ロッリは「軽く歪んだギターのリックと陽気でばかげた歌詞」[15]を挙げた。

ミュージック・ビデオ[編集]

2008年2月10日、アラン・ファーガソンを監督に迎えて「ザット・グリーン・ジェントルマン」のミュージック・ビデオの撮影を翌日から開始することを発表[16]。『NME』誌は、「ビートルズのアニメーション映画『イエロー・サブマリン』を連想させるサイケデリックな雰囲気を持った」ミュージック・ビデオと説明している[17]。撮影はロサンゼルスから30分の場所にある開けた農地で行なわれた[17]。

ミュージック・ビデオはマトリョーシカから小さなメンバーが出てくるところから始まり、子供の姿になっておとぎ話を連想させる景観で遊び戯れたり、ペニー・ファージングやボートを漕ぐシーンで構成される[17]。ビデオにはキャメロン・ボイス（子供の姿になったロス役）が出演している[18]。

シングル収録曲[編集]

3inchシングル（イギリス盤）
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ザット・グリーン・ジェントルマン」(That Green Gentleman (Things Have Changed))  
合計時間:
CDシングル（デジパック仕様 / イギリス盤）
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ザット・グリーン・ジェントルマン」(That Green Gentleman (Things Have Changed))  
2.「シー・ハッド・ザ・ワールド（オルタネイト・ヴァージョン）」(She Had the World (Alternative Version))   
合計時間:
7inchシングル（アメリカ盤）
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ザット・グリーン・ジェントルマン」(That Green Gentleman (Things Have Changed))  
2.「ホエン・ザ・デイ・メット・ザ・ナイト」(When The Day Met the Night)  
合計時間:
プロモーション・シングル（イギリス盤・アメリカ盤）
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ザット・グリーン・ジェントルマン」(That Green Gentleman (Things Have Changed))  
合計時間:

チャート成績[編集]

チャート (2008年) 最高位
UK シングルス (Official Charts Company)[19] 96
US Hot Singles Sales (Billboard)[20] 16

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 英題は「That Green Gentleman」と省略されることもある。

出典[編集]

  1. ^ a b 山口智男 (2008). プリティ。オッド。 (日本語解説文). パニック・アット・ザ・ディスコ. ワーナーミュージック・ジャパン. p. 2. WPCR 12855。
  2. ^ Smith, Troy L. (30 January 2019). "All 82 Panic! at the Disco songs ranked from worst to best". cleveland.com. Advance Local Media. 2023年9月12日閲覧。
  3. ^ Walters, Barry (25 March 2008). "Panic at the Disco, 'Pretty. Odd.' (Decaydance/Fueled By Ramen)". Spin. Next Management Partners. 2023年9月20日閲覧。
  4. ^ "Panic！ At The Disco / パニック！アット・ザ・ディスコ「PRETTY.ODD. / プリティ。オッド。（初回盤）」". Warner Music Japan. 2023年9月20日閲覧。
  5. ^ Graff, Gary (18 April 2008). "Panic At The Disco Plans "Pretty. Odd." Follow-Up". Billboard. 2023年8月15日閲覧。
  6. ^ "Panic! At The Disco move into cabin to begin work on new LP". Alternative Press. 8 March 2007. 2011年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月12日閲覧。
  7. ^ "Panic! At The Disco 'hibernate' for new album". NME. NME Networks. 8 March 2007. 2023年9月12日閲覧。
  8. ^ Montgomery, James (4 April 2007). "Panic! At The Disco Planning 'Love Story' — And Dr. Dre Hookup?". MTV News. MTV. 2023年9月12日閲覧。
  9. ^ Montgomery, James (13 September 2007). "Panic! At The Disco Divulge Why They Wanted Second Chance At Second Album". MTV News. MTV. 2023年9月12日閲覧。
  10. ^ 山口智男 (2008). プリティ。オッド。 (日本語解説文). パニック・アット・ザ・ディスコ. ワーナーミュージック・ジャパン. p. 1. WPCR 12855。
  11. ^ Wilson-Taylor, James (4 January 2018). "All 71 Panic! At The Disco Songs Ranked From Worst To Best". PopBuzz. Global. 2023年9月12日閲覧。
  12. ^ a b "That Green Gentleman by Panic! At The Disco". Songfacts. 2023年9月12日閲覧。
  13. ^ "Key & BPM for That Green Gentleman (Things Have Changed) by Panic! At The Disco". tunebat.com. Tunebat. 2023年9月12日閲覧。
  14. ^ Goodman, William (13 May 2008). "New Video: Panic at the Disco, "That Green Gentleman (Things Have Changed)"". Spin. Next Management Partners. 2023年9月12日閲覧。
  15. ^ Rolli, Bryan (27 March 2018). "Panic! At the Disco's 'Pretty, Odd.': Looking Back at the Band's Risky Sophomore Album Ten Years Later". Billboard. 2023年9月12日閲覧。
  16. ^ Montgomery, James (10 February 2008). "Panic At The Disco Turn Into Toddlers For New Video, 'That Green Gentleman'". MTV News. MTV. 2023年9月8日閲覧。
  17. ^ a b c "Panic At The Disco's psychedelic new video". NME. NME Networks. 15 May 2008. 2023年9月12日閲覧。
  18. ^ Kaur, Harmeet (7 July 2019). "10 things you might not know about Cameron Boyce". CNN. 2023年9月12日閲覧。
  19. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2023年9月12日閲覧。
  20. ^ “Hot Singles Sales”. Billboard (Nielsen Business Media) 120 (24): 54. (June 14, 2008). ISSN 0006-2510. https://books.google.co.jp/books?id=DhMEAAAAMBAJ&pg=PA54. 

外部リンク[編集]

シングル
  • 殉死と自殺の差は記事になるかならないか
  • アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ〜いつわりのウェディング
  • 君がやってくれた方がいいのに
  • 嘘は女の子が服を脱がずに楽しめる最上の方法
  • 神を創造し、僕達は話そう
  • ナイン・イン・ジ・アフターヌーン〜恋するタイミング
  • マッド・アズ・ラビッツ
  • ザット・グリーン・ジェントルマン
  • ノーザン・ダウンポア
  • ニュー・パースペクティブ
  • モナリザのバラード
  • C'mon（with Fun.）
  • レディ・トゥ・ゴー
  • レッツ・キル・トゥナイト
  • ミス・ジャクソン（feat. Lolo）
  • ディス・イズ・ゴスペル
  • ガールズ/ガールズ/ボーイズ
  • ハレルヤ
  • ビクトリアス
  • 裸の王様
  • ある独身男の死
  • セイ・アーメン（サタデー・ナイト）
  • ハイ・ホープス
  • ヘイ・ルック・マ、アイ・メイド・イット
  • イントゥ・ジ・アンノウン
  • ヴィヴァ・ラス・ヴェンジャンス
  • ミドル・オブ・ア・ブレイクアップ
  • ローカル・ゴッド
  • ドント・レット・ザ・ライド・ゴー・アウト
    • プロモーション・シングル
    楽曲
    スタジオ・アルバム
    ライブ・アルバム
    コンピレーション・アルバム
    • Introducing... Panic at the Disco
    • Panic! at the Disco Video Catalog
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