サバクツノトカゲ

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サバクツノトカゲ
サバクツノトカゲ
サバクツノトカゲ Phrynosoma platyrhinos
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : イグアナ下目 Iguania
: イグアナ科 Iguanidae
亜科 : ツノトカゲ亜科 Phrynosomatinae
: ツノトカゲ属 Phrynosoma
: サバクツノトカゲ P. platyrhinos
学名
Phrynosoma platyrhinos
Girard, 1852
和名
サバクツノトカゲ
英名
Desert horned lizard
飼育されているサバクツノトカゲ

サバクツノトカゲ(砂漠角蜥蜴、Phrynosoma platyrhinos)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目イグアナ科(ツノトカゲ科とする説もあり)ツノトカゲ属に分類されるトカゲ。

分布[編集]

  • P. p. platyrhinos

アメリカ合衆国アイダホ州カリフォルニア州北東部、ネバダ州北部、モンタナ州南部、ユタ州北部)

  • P. p. calidiarum

アメリカ合衆国(アリゾナ州西部、カリフォルニア州南東部、ネバダ州南部、ユタ州南部)、メキシコソノラ州バハカリフォルニア州北部)

形態[編集]

全長7-13cm。体形は非常に扁平。体側面には襞状の鱗が1列に並ぶ。腹面の鱗は滑らか。後頭部にはやや短い角状の鱗がある。背面には赤、褐色、白、灰色などの複雑な斑紋が入る。

分類[編集]

  • Phrynosoma platyrhinos platyrhinos Girard, 1852  Northern desert horned lizard
  • Phrynosoma platyrhinos calidiarum (Cope, 1896)  Southern desert horned lizard

生態[編集]

基底砂礫の、砂漠や荒地などに生息する。昼行性。危険を感じると体を平たくして相手をやり過ごすか、茂みの中へ逃げこむ。また口を大きく開けて相手に噛みつき威嚇することもある。さらに眼から相手の眼を目掛けて、天敵が嫌う成分が含まれている血液を射出することもある。この時、体内の三分の一の血液を放出する。

食性は動物食の強い雑食で、主にアリを食べるが、植物質を食べることもある。

繁殖形態は卵生。6-7月に1回に2-16個の卵を産む。卵は50-60日で孵化する。

人間との関係[編集]

ペット用として流通されることがあり、日本にも輸入されている。野生個体だけでなく飼育下繁殖個体が流通することもある。飼育は難しく、日本国内では飼育下繁殖だけではなく長期飼育例も少ない。テラリウムで飼育される。シート状の遠赤外線ヒーターや保温用の電球などで保温し、それとは別に昼間(もしくは照明と合わせて一定持間)小型の保温用の電球などをケージの中へ照射し局所的に高温になる場所を作る。照明として紫外線照射量の多い専用の蛍光灯やメタルハライドランプを一定時間点灯する。水容器を設置しても容器から水を飲むことはまずなく脱水症状を起こすこともあるため、ケージの壁面に霧吹きをしたりスポイトを用いて直接的に水を与える。餌は必ずしもアリのみを与える必要はないと考えられているが、大量の小型昆虫(コオロギの幼虫など)を比較的高い頻度で与える必要がある。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1 アガマ科&イグアナ科』、誠文堂新光社2004年、88頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、34頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館、2004年、85頁。