サケスズキ目

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サケスズキ目
Percopsis omiscomaycus.jpg
サケスズキ Percopsis omiscomaycus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 側棘鰭上目 Paracanthopterygii
: サケスズキ目 Percopsiformes
下位分類
本文参照

サケスズキ目学名Percopsiformes)は、硬骨魚類の分類群の一つ。トラウトパーチ目とも呼ばれ、3科7属で構成される[1]。所属する現生の魚類淡水魚のみ9種で、すべて北アメリカに限局して分布する[2]

分布と形態[編集]

サケスズキ目はタラ目アンコウ目と同じ側棘鰭上目と呼ばれるグループに属する。9種のみからなる小さな分類群であり、いずれも北アメリカの河川あるいは洞窟に生息し、日本には分布していない。

背鰭に弱い棘条をもつ[1]。腹鰭は胸鰭よりも後ろの位置にあり、尾鰭の分枝鰭条は16本[1]。脂鰭の有無はさまざま[1]。基蝶形骨と眼窩蝶形骨を欠き、前上顎骨を突出させることはできない[1]。外翼状骨と口蓋骨をもつ[1]。鰓条骨は6本、椎骨は28-35個[1]

分類[編集]

サケスズキ目は3科7属9種で構成される[1]。かつては肛門の位置や脂鰭の有無に基づき、サケスズキ亜目・カイゾクスズキ亜目の2亜目に分けられていた[3]。本目の単系統性については異論があり、ドウクツギョ科は側棘鰭上目の他のグループや、棘鰭上目ハゼ亜目に近いとする意見もある[1]

サケスズキ科[編集]

サケスズキ科魚類の化石種(Amphiplaga brachyptera)。本科は暁新世から始新世にかけて繁栄し、1属2種のみが現代に生き残っている

サケスズキ科 Percopsidae は1属2種からなる。北アメリカ北部、特にアラスカからカナダケベック州にかけて分布する[1]。所属する2種類のうちサケスズキ Percopsis omiscomaycus は比較的広範囲に生息するが、P. transmontanaコロンビア川水系に限局している[1]

サケスズキは本目の魚類としては最も大きくなるものの、それでも体長は20cmほどである[1]。脂鰭をもつ。頭部には鱗がなく、体幹には円鱗と櫛鱗がある。背鰭は1-2本の棘条と9-12本の軟条からなる。腹鰭の位置は胸鰭よりやや後方で、軟条は8本。ほぼ完全な側線をもつ。肛門は臀鰭の前にある。

カイゾクスズキ科[編集]

カイゾクスズキ Aphredoderus sayanus

カイゾクスズキ科 Aphredoderidae は1属1種で、カイゾクスズキ Aphredoderus sayanus のみを含む。アメリカ合衆国東部に分布する[1]

体長は13cmほどになり、脂鰭を欠く[1]。背鰭の棘条は3-4本、軟条は10-11本[1]。腹鰭は胸鰭の後方にあり、軟条は7本[1]。鱗は櫛鱗で、頭部の側面も鱗で覆われる。側線はないか、あっても不完全[1]。肛門は稚魚の段階では臀鰭のすぐ前にあるが、成長にしたがって移動し、成魚では鰓蓋の間に位置するようになる[1]。また、成長につれて臀鰭の第3鰭条が軟条から棘条に変形するという特徴もある[1]

ドウクツギョ科[編集]

ドウクツギョ科の1種(Amblyopsis rosae)。本科魚類は大半が洞穴生物で、視覚を失った種類が多い

ドウクツギョ科 Amblyopsidae は5属6種を含み、アメリカ合衆国南部から東部にかけて分布する。Chologaster 属を除く5種は石灰岩鍾乳洞を主な住みかとする[1]

眼は小さく退化し痕跡的で、4種では完全に機能を失っている[1]。体長は最大でも9cm程度。ほとんどの種類は腹鰭をもたないが、ある場合は腹部に位置する。脂鰭をもたず、成魚の肛門は鰓蓋の間にある[1]。側線はないか、不完全。

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.233-235
  2. ^ 『新版 魚の分類の図鑑』 pp.80-81
  3. ^ 『Fishes of the World Third Edition』 pp.220-222

参考文献[編集]

外部リンク[編集]