グレイシー一族

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グレイシー一族(-いちぞく)とは、ブラジル柔術家一族。

「コンデ・コマ」として有名な日本の柔道前田光世が、カーロス・グレイシーに技を指導したのが起源。カーロスの弟、エリオ・グレイシーもこれらの技を研究し、「グレイシー柔術」と呼ばれる技術体系を築きあげた。エリオは日本の柔道家木村政彦と死闘を繰り広げている。

桜庭和志とグレイシー一族との戦いも有名。ホイラー・グレイシーホイス・グレイシーヘンゾ・グレイシーハイアン・グレイシーが桜庭に挑んだが、勝利を奪う事はできなかった。ヒクソン・グレイシーは、ホイラー戦終了後に桜庭和志から対戦を要求されたが、これを拒否している。その後、ホイス・グレイシーは桜庭と再戦を行い勝利し、リベンジを果たしている。

ブラジルの柔術家ヴァリッジ・イズマイウとも因縁が深く、ホイス・グレイシー、ヘンゾ・グレイシー、ハウフ・グレイシーは試合でイズマイウに敗れている。ナイトクラブでイズマイウとケンカになったハイアン・グレイシーは、フロントチョークで絞め落とされてしまった。

エリオ派[編集]

第一夫人系
ガスタオン
 ┃
エリオ
 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ホリオン                    ヒクソン
 ┣━━━━┳━━━━┳━━━━┓       ┣━━━━┓
ヒーロン ヘナー ハレック  ヘイレン    ハクソン クロン
第二夫人系
エリオ
 ┣━━━━┓
ホイラー ホイス

カーロス派[編集]

第一夫人系
               ガスタオン
                ┃
               カーロス 
           ┏━━━━┻━━━━━━━━━━━━┓
 姉妹━━妻━━━カーロスボブソン          カーウソン
  ┃    ┏━━━━╋━━━┳━━━┓         ¦(元・師弟関係)
ダニエル フラビア ヘンゾ ハウフ ハイアン  ブラジリアン・トップチーム
      ┃
     キーラ
第三夫人系
カーロス
 ┣━━━━┓
ヘイウソン ?
 ┃    ┃
ホドリゴ クラウスレイ
第五夫人系
カーロス
 ┃
ホーウス
 ┃
ホーレス
第六夫人系
カーロス
 ┣━━━━━━━┓
カーロスJr   ヘイラ
         ┃
        ホジャー

評価[編集]

上記の通り一族には名だたる実力派の格闘家が名を連ねており、1990年代後半から隆盛した総合格闘技界を代表する名門一族といって差し支えない。実績を見ても、他流派との対戦で優秀な勝率を残している。近年は指導者としても手腕を発揮しており、一族の人物が経営するジムに所属する強豪選手も多い。

ただしその一方で、大会で定められたルールに対するクレームなどトラブルも少なくなく、その強硬的姿勢をマスコミに報じられることも多い。有名な例として1999年11月21日PRIDE.8でホイラーが桜庭和志と対戦した際、ホイラー側のセコンドが桜庭が極めたアームロックでホイラーがタップしていない点を指摘。「腕が折れても構わない。試合を再開させろ」と主張し、レフェリーストップの裁定に対して猛抗議を行ったというものがある。

これに関してスポーツ記者で作家の桜井康雄は、雑誌『格闘王』(集英社)内の対談の中で「負けてもいいが(腕、あるいは足を)折られるまでやれ、ギブアップは絶対にするなというのがグレイシー一族のスタイル。だが、それでは怖くて興行には呼べない」と評しており、彼ら一族の実力を認めた上で「確かにタップしたことは一回もない。要するにアマチュアなんだけど」と述べ、勝敗にこだわるあまりルールやジャッジを軽視する姿勢に苦言を呈した。

関連[編集]