キレる

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キレる(切れる)とは、主に対人関係において昂ぶった怒り感情が、我慢の限界を超えて一気に露わになる様子を表す、日本俗語

同義の言葉には「激昂」「激高」[1]などがある。

語源[編集]

諸説あるが、古来のことわざにある「堪忍袋の緒が切れる」から「切れる」を採った説と、激しく怒ったり興奮した場合、額角に青筋(静脈)が浮き立つが、その血管が「切れる」様相を表したとする説が有力である。お笑い用語からの発祥とも、若者言葉ともされるが、今日では日常会話においてもよく用いられる。

派生語[編集]

とくに若者の間においては、以下のような派生語が用いられることが多い。

  • キレやすい - ささいな事柄でカッとなりやすく、時には暴力の手段に出るなどの不安定な性格を表す。
  • マジギレ - 真剣を表す「マジメ」の省略から「マジ」を重ねて、「本当にキレる」という意味。さらに、「マジでキレる5秒前」のことを「MK5」とも。
  • ブチギレ - 備後地方の方言で、強調を表す「ブチ」を重ねて。あるいは、紐がちぎれる擬音語の「ブチッ」から。「マジギレ」とほぼ同じ意味だが、突然キレ始める、といったニュアンスで使う。「ブチキレ」とする場合もあり、動詞として活用する場合「ブチキレる」が一般的。
  • 逆ギレ - 「逆ギレ」の項を参照。
  • キレキャラ - 逆上することが本人の大きな特徴(キャラクター)といえる人物像をさす。この特徴を生かした芸風やネタをもつとされるタレントお笑い芸人も多い。
  • キレ芸 - 定番のリアクションとして、漫才やトークの最中に逆上することによって、笑いを成立させる芸風。この芸風やネタをもつとされるタレントやお笑い芸人も多い。

社会問題[編集]

1990年代初期に「若者がキレやすくなった」とマスコミで言われるようになり、一種の「若者に対するレッテル」として社会問題化して扱われることがあった。

とりわけ、1998年黒磯教師刺殺事件で「キレる」という語が流行り出し、2000年には17歳の凶悪犯罪が続出したことから「キレる17歳」という語が世間を賑わした。

近年では、「キレやすい老人」「暴走老人」と言われる老人、または「モンスターペアレント」といった子育てをする「キレやすい」中年世代も出現し、若者に限らず「キレる」という現象が議論されている。

関連人物[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 三省堂大辞林 第二版』

外部リンク[編集]