カワカマス目
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クサリカワカマスEsox niger
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カワカマス目(英語: Esociformes)は、硬骨魚類の分類群の一つ。2科4属で構成され、釣魚として知られるノーザンパイクなどおよそ10種が含まれる。全種が淡水魚で、北半球の流れの緩やかな河川・湖に生息する。
パイク目とも。サケ目に近縁とする説があり、サケ目に含めることもある。
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[編集] 分布
北アメリカやシベリアを中心に分布する淡水魚のみ、およそ10種で構成される小さなグループである。日本には生息していない。
[編集] 特徴
体型は細長く、カワカマス科の魚類は平たく突き出た顎をもつ。脂鰭をもたず、腹鰭は体の中央付近に、背鰭と臀鰭は体の後方に位置する。幽門垂と中烏口骨をもたない。
[編集] 歴史
カワカマス科魚類の化石はカナダにおける白亜紀後期(~6500万年前)の地層から発見されており、現生のカワカマス属もまた暁新世(6200万年前)には既に出現していた。
白亜紀後期から第三紀にかけて北アメリカを中心に生物の大量絶滅(K-T境界)が生じたが、カワカマス類はこの時期を生き延び、北半球全域に分布を広げたものとみられている。
北米以外での化石記録は、中国での始新世前期のものが最初である。
[編集] 分類
カワカマス目はカワカマス科・ウンブラ科の2科4属からなり、少なくとも10種を含む[1]。本目全体の単系統性には強固な裏付けがなされている一方で、2科それぞれの単系統性には疑念が呈されており、ウンブラ科のダッリア属および Novumbra 属はウンブラ属よりもカワカマス属に近縁であり、これら2属はカワカマス科に含めるべきであるとする見解もある[2]。
絶滅科として Palaeoesocidae 科が知られ、化石記録から始新世~暁新世(およそ3800~6500万年前)にかけて生息していたものとみられている。
[編集] カワカマス科
カワカマス科 Esocidae は1属5種を含む。吻(口先)が長く伸び、縦方向に平たくなっている。尾鰭は二又に分かれ、完全な側線をもつ。最大で体長1.4mにまで成長する。ノーザンパイクは体重25kgを超えることもある大型の魚類で、北米およびユーラシア大陸に分布し、釣りの対象魚として知られる。アムールパイクはシベリアに、マスキーなど残る3種は北アメリカ東部に限局して分布する。
- カワカマス属 Esox
- アムールパイク Esox reicherti
- クサリカワカマス Esox niger
- ノーザンパイク Esox lucius
- マスキー Esox masquinongy
- レッドフィンパイク、グラスパイク Esox americanus
[編集] ウンブラ科
ウンブラ科 Umbridae は3属5種。吻は突出せず、尾鰭には丸みがある。側線はないか、あっても不完全。カワカマス科と比べ小型の魚類で、体長は最大で20cm程度である。3属の区別には鰭の鰭条数(特に胸鰭)、側線鱗数などの形質が用いられる。化石記録は漸新世のものが知られる。ダッリア属(1-3種)はシベリアおよびアラスカ、ウンブラ属(3種)は北米およびヨーロッパ南東部に分布し、Novumbra 属(1種)はワシントン州西部のオリンピック半島のみに限局して生息する。
[編集] 参考文献
- 上野輝彌・坂本一男 『新版 魚の分類の図鑑』 東海大学出版会 2005年 ISBN 978-4-486-01700-4