オルトチタン酸テトライソプロピル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
オルトチタン酸テトライソプロピル
識別情報
CAS登録番号 546-68-9
PubChem 11026
特性
化学式 C12H28O4Ti
モル質量 284.215 g/mol
外観 無色から淡い黄色の液体
密度 0.96 g/cm3
融点

17 °C, 290 K, 63 °F (approx.)

沸点

232 °C, 505 K, 450 °F

への溶解度 反応しTiO2を形成
溶解度 エタノールエーテルベンゼンクロロホルムに可溶
屈折率 (nD) 1.46
危険性
半数致死量 LD50 7,600 mg/kg(ラット経口
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

オルトチタン酸テトライソプロピル(オルトチタンさんテトライソプロピル、titanium isopropoxide)は、化学式がTi{OCH(CH3)2}4化合物である。英語名の一般名称であるTitanium tetraisopropoxide からTTIPと略される。TTIPは、金属種が4価のチタンであるアルコキシドで、4面体構造を持った反磁性の分子である。主に無極性溶媒で単量体の状態で存在し[1]有機合成材料科学の分野で利用される。

生成[編集]

TTIPは、塩化チタン(IV)2-プロパノールとを反応させて得られる。副生成物として塩化水素が発生する[1]

TiCl4 + 4 (CH3)2CHOH → Ti{OCH(CH3)2}4 + 4 HCl

特性[編集]

TTIPはと反応させると酸化チタン(IV)が沈殿する。

Ti{OCH(CH3)2}4 + 2 H2O → TiO2 + 4 (CH3)2CHOH

この反応はゾル-ゲル法により、粉体や薄膜の酸化チタン(IV)を合成する際に用いられる。

出典[編集]

  1. ^ a b Bradley, D. C.; Mehrotra, R.; Rothwell, I.; Singh, A. “Alkoxo and Aryloxo Derivatives of Metals” Academic Press, San Diego, 2001. ISBN 0-12-124140-8.