オオアシトガリネズミ

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オオアシトガリネズミ
Sorex unguiculatus by OpenCage.jpg
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: トガリネズミ目 Soricomorpha
: トガリネズミ科 Soricidae
: トガリネズミ属 Sorex
: オオアシトガリネズミ S. unguiculatus
学名
Sorex unguiculatus
Dobson, 1890
英名
Long-Clawed Shrew
分布域

オオアシトガリネズミSorex unguiculatus)は、トガリネズミ目トガリネズミ科トガリネズミ属に分類されるトガリネズミの一種。

分布[編集]

北海道礼文島利尻島天売島焼尻島大黒島国後島色丹島サハリン、ロシア沿海地方に分布する[2]

形態[編集]

頭胴長54-97mm、後足長12.4-15.5mm、尾長40-53mm、体重6.0-19.3g。日本で最も大きなトガリネズミである[3]

手とその爪が大きく発達しており、爪を除いた手の大きさは8.2-9.9mm、爪は長さ2-3.5mmになる。手と爪は老獣になるほど大きい。また、幼獣や亜成獣では手に短毛があるが、成熟するにつれて裸出し荒い鱗片に覆われる。また指球も、成長につれて大きくなる[4]

尾は長く、頭胴長の54-69%になる。尾は短毛に覆われているが、成長につれて裸出する。体と同じ色だが、毛の光沢が強い[4]

体毛は、亜成獣の夏毛で背面がバーントアンバー色になる。腹面に向かうにつれて明るくなり、明るいタン色になる。体色は、成長をするにつれて濃くなり、背面と腹面の境界が明瞭になっていく[4]

生態[編集]

草原や湿原に生息する。ほとんどの陸上環境に適応することができ、特に落ち葉や腐葉土が厚く湿っている環境に多く生息する[2]。縄張りをもっており、1-2時間の周期で休息と活動を繰り返しながら、餌となる小型の昆虫やミミズ、ジムカデを捕食する[3]。半地下性の生活を送っていることから、他のトガリネズミ類と比べてミミズ類の捕食量が多い[2]

最も長いもので18か月ほど生きる。一般的に3-6頭の子どもを出産する[2]

参考文献[編集]

  1. ^ Insectivore Specialist Group (1996). Sorex cinereus. 2006. IUCN Red List of Threatened Species. IUCN 2006. www.iucnredlist.org. Retrieved on 12 May 2006. Database entry includes justification for why this species is of least concern
  2. ^ a b c d 阿部 永 『日本の哺乳類』 阿部 永 監修、東海大学出版会2008年、改訂2版、P10。ISBN 978-4-486-01802-5
  3. ^ a b 小宮輝之 『フィールドベスト図鑑 日本の哺乳類』 学習研究社2002年3月29日ISBN 4-05-401374-0
  4. ^ a b c 今泉吉典 『原色日本哺乳類図鑑』 保育社1960年、P9。ISBN 978-4-586-30007-5