エルドラド (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エルドラド
エレクトリック・ライト・オーケストラスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル Warner/United Artists
Epic/Sony
プロデュース ジェフ・リン
専門評論家によるレビュー
エレクトリック・ライト・オーケストラ アルバム 年表
第三世界の曙
(1973)
エルドラド
(1974)
フェイス・ザ・ミュージック
(1975)
ミュージックビデオ
「Boy Blue」 - YouTube
テンプレートを表示

エルドラド: Eldorado - A Symphony By The Electric Light Orchestra)は、1974年に発表されたエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)のスタジオ・アルバム。初期ELOを代表する作品である。

本作は夢の国「エルドラド」にて巻き起こる出来事を描いたコンセプト・アルバムである。本作よりストリングスアレンジに指揮者のルイス・クラークを迎え、ストリングスサウンドが洗練され、彼の指揮する本物のオーケストラが取り入れられることになった。このオーケストラの比率が徐々にアルバムを追って大きくなっていき、『ディスカバリー』(1979年)ではバンド内のストリングスメンバーが参加する機会がなくなるのだが、本作では比較的ELOのストリングスメンバーが参加する作品とオーケストラが参加する作品とのバランスが取れており、共演する作品もある。
ジャケットは「オズの魔法使い」のワンシーンより。

収録曲[編集]

  1. エルドラド=序曲 - Eldorado Overture
    男性の声が、男をエルドラドへ誘う。
    このアルバムのテーマ曲と言える曲で、A面とB面の最後にそれぞれリプライズがある。
  2. 見果てぬ想い - Can't Get It Out Of My Head
    海の波に立つ女性に、男は心を奪われる。
    シングルカットされ、ELO初の全米TOP40ヒットにしてTOP10入りした大ヒット曲となる。
  3. ボーイ・ブルーの帰還 - Boy Blue
    ジェフ・リン曰く、「中世の、全てを統べる英雄についての曲」。反戦歌である。また、ブルーはジェフの好きな色である。
    シングルカットされ、いくつかのベスト盤に収録されている。
  4. ラレドの嵐 - Laredo Tornado
  5. プア・ボーイ - Poor Boy (The Greenwood)
    男はエルドラドの丘の上で、ロビン・フッドの従者である自分を妄想する。
    オランダでシングルカットされた。
  6. 偉大なる支配者 - Mister Kingdom
    この曲で幕をあけるB面は、一続きのメドレーとなっている。
    ザ・ビートルズの「アクロス・ザ・ユニバース」にヴァースのメロディが似ている。
  7. ノーバディズ・チャイルド - Nobody's Child
    エルドラドの年上女性が男を誘惑する。
    ジャズテイストのナンバー。
  8. ト長調の幻想 - Illusions In G Major
    ロックンロール少年が、精神科医に不思議な幻覚のことを話している。
    前曲とは打って変わってロックンロールナンバー。
  9. エルドラド - Eldorado
    目が覚めて現実世界に戻る男だが、すっかりエルドラドが気に入ってしまった彼は、そこへもう一度行こうと試みる。
    逆再生すると、悪魔のメッセージが聞こえるということで訴訟を起こされた。これがきっかけで、ジェフは次のアルバム『フェイス・ザ・ミュージック』にて逆回転メッセージに凝ることとなる。
  10. エルドラド=終曲 - Eldorado - Finale


2001年リマスター盤のボーナス・トラック
  1. エルドラド(インストゥルメンタル・メドレー) - Eldorado Instrumental Medley
    収録曲のオーケストラトラックを連結したメドレー。
  2. ダーク・シティ(デモ) - Dark City (Demo)
    「ラレドの嵐」の初期テイク。