ウンカ
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ウンカ(浮塵子)は、イネの害虫となる体長5mmほどの昆虫を指す。ただしウンカという標準和名を持つものはいない。
大発生して米の収穫に大打撃を与えるだけでなく、ウイルスなどの伝播の媒体ともなる。江戸時代に起きた享保の大飢饉の原因とされ、稲作文化圏では忌避される。時に大繁殖して大群を成す様は「雲霞のごとき」と形容される。
カメムシ目ヨコバイ亜目の一部のグループで、アブラムシ、キジラミ、カイガラムシ、それにセミ以外の成虫の体長が5mm程のものである。そのような範疇の昆虫のいわば典型の一つがウンカであるため、この仲間にはウンカの名を持つ分類群が非常に多い。
一方、近年の研究においては稲の細菌性病原体に対する抵抗力を活性化させる性質も報告されており、少数発生時には益虫となる場合も考えられる(2009年11月5日産経新聞)。
また、台湾茶の「東方美人」や紅茶の「ダージリン・ティー」はウンカによる食害がチャ葉の香気生成を促進する作用を利用して生産される。[1][2]
[編集] 害虫として
イネの害虫として有名なのは、セジロウンカ、トビイロウンカ、ヒメトビウンカなどである。これらはいずれも良く跳びはね、また良く飛ぶ虫である。しかし翅多型をあらわし、定着時には羽根の短いいわゆる短翅型がでる。これは繁殖力が強く、その周辺一帯で大発生を起こすため、水田には丸く穴が空いたように枯れた区画を生じる。これを俗に坪がれと言う。
[編集] 関連項目
- 蝗害 - 本来はバッタ類の大発生による農業被害の意だが、日本ではウンカでの被害に対してもこの用語が使われる。
- 鯨油 - 水田におけるウンカを駆除するのに使われた。鯨油の油膜を水田に張ってウンカをそこに叩き落とす手法は江戸時代に開発された技術。
[編集] 参考文献
- ^ 坂田 完三『ウンカ食害を利用した台湾高級烏龍茶製法の秘密解明への調査研究』http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/15405023
- ^ 坂田 完三、水谷 正治『ダージリン高級紅茶の香気生成の秘密解明と新しい紅茶製造への利用に向けた調査研究』http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/18405027