ウは宇宙船のウ

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ウは宇宙船のウ』(ウはうちゅうせんのウ、原題:R is for Rocket)は、レイ・ブラッドベリの短編集。


概要[編集]

1962年に出版され、日本では東京創元社から1968年4月18日に初版が出版された。

2006年2月28日に同出版社から新版が発行された。既存の短編集に載っていた短編をヤングアダルト読者向けに選んだ。日本語版では「アングル・エナー」が除かれ、17篇から16篇になっている。

作者の著作には他に『スは宇宙(スペース)のス』(原題:S is for SPACE)という似た表題の短編集がある。

なお、萩尾望都による同名のコミック短編集がある[1][2]が、それは『ウは宇宙船のウ』の他、『10月はたそがれの国』、『スは宇宙(スペース)のス』からそれぞれ数編ずつ作品を取り混ぜた「ブラッドベリSF傑作選」である[3]

収録作品[編集]

  • 「ウ」は宇宙船の略号さ
  • 初期の終わり
  • 霧笛
  • 宇宙船
  • 宇宙船乗組員
  • 太陽の金色のりんご
  • 雷のとどろくような声
  • 長雨
  • 亡命した人々
  • この地に虎数匹おれり
  • いちご色の窓
  • おくりもの
  • 霜と炎
  • タイム・マシン
  • 駆けまわる夏の足音

萩尾望都によるコミック作品[編集]

萩尾望都のコミック作品『ウは宇宙船のウ -ブラッドベリSF傑作選』は、1977年から1978年にかけて『週刊マーガレット』に断続的に掲載されたブラッドベリ原作シリーズを1冊にまとめた短編集である。

収録作品[編集]

  • ウは宇宙船のウ(『ウは宇宙船のウ』より。『週刊マーガレット』1978年14号に掲載)
  • 泣きさけぶ女の人(『スは宇宙(スペース)のス』より。『週刊マーガレット』1978年22号に掲載)
  • 霧笛(『ウは宇宙船のウ』より。『週刊マーガレット』1977年9号に掲載)
  • みずうみ(『10月はたそがれの国』より。『週刊マーガレット』1977年9号に掲載)
  • ぼくの地下室へおいで(『スは宇宙(スペース)のス』より。『週刊マーガレット』1978年18号に掲載)
  • 集会(『10月はたそがれの国』より。『週刊マーガレット』1978年32号に掲載)
  • びっくり箱(『10月はたそがれの国』より。『週刊マーガレット』1978年26号に掲載)
  • 宇宙船乗組員(『ウは宇宙船のウ』より。『週刊マーガレット』1978年22号に掲載)

関連[編集]

  • 津原泰水は、萩尾の漫画化作品を先に読んで、後で原作を読んだと語っている[4]
  • 恩田陸は、萩尾の作品を通じてブラッドベリ的な要素に引かれ、二次的にブラッドベリを感じていて、後で原作を読んだと語っている[5]

脚注[編集]

  1. ^ 萩尾望都作品集 第2期・全17巻中第6巻『ウは宇宙船のウ』 小学館 1985年12月20日初版発行 ISBN 9784091780263
  2. ^ 集英社漫画文庫『ウは宇宙船のウ』 集英社 1988年12月31日初版発行 ISBN 9784091910202
  3. ^ 萩尾は、ブラッドベリ作品集を描いたことについて次のように語っている。「私はまさか、ブラッドベリを描く機会が与えられるとは思っていなかった。(諸外国の作家はその著作権の取りにくさで知られている)これほどに端麗な彼の文章を、絵と間合いの風景で表現することを、いちど試みてみたいとは思っていた。」(『週刊マーガレット1977年2月20日号 特集萩尾望都の世界「ブラッドベリとわたし」より)
  4. ^ 小説すばる』2005年3月号「スペシャルWトーク(1) 津原泰水×萩尾望都」より。
  5. ^ 『SFJapan』2006年AUTUMN「萩尾望都×恩田陸 “原点”との邂逅」より。