インゲンテントウ

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インゲンテントウ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目)
Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目(多食亜目)
Polyphaga
下目 : Cucujiformia
上科 : ヒラタムシ上科 Cucujoidea
: テントウムシ科 Coccinellidae
亜科 : マダラテントウムシ亜科 Epilachninae
: Epilachna
: インゲンテントウ
E. varivestis
学名
Epilachna varivestis
Mulsant, 1850
和名
インゲンテントウ
英名
Mexican bean beetle

インゲンテントウEpilachna varivestis)は、コウチュウ目テントウムシ科に分類される昆虫の一種。日本にはもともと分布していない外来種

分布[編集]

中央アメリカメキシコグアテマラ)を原産地とする[1]

アメリカ合衆国、日本(長野県山梨県)に移入分布する[1]

特徴[編集]

体長6-8.5mm。同属の在来種であるニジュウヤホシテントウに似ているが、斑紋は8つしかない[2]

マメ科(とくにインゲンマメ属)の植物を食べる。

外来種問題[編集]

ポディサス・マキュリベントリスPodisus maculiventrisカメムシの一種)に襲われるインゲンテントウの幼虫(黄色)

1997年にあった北海道大学の大学院生からの見慣れないテントウムシがいるという連絡によって初めて日本で存在が確認された[1]。その後、1994年に長野県で採集された標本が本種であることが判明し、1990年代半ばにはすでに日本に侵入していたものと予想されている[1]

今のところ定着が確認されているのは長野県と山梨県の2県だけであり、さらに標高の高い地域に限られる[1]。分布が拡大しない理由として、本種に寄生するハチの存在が挙げられている[3]。在来種のオオニジュウヤホシテントウが年1化であるのに対して、本種は年2化であり、寄生ハチの活動が活発化したとの指摘もある[3]。また、高温に弱く、27度以上では産卵や発育が阻害されることがわかっている[1]

日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d e f 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著) 『外来種ハンドブック』 地人書館2002年9月30日ISBN 4-8052-0706-X
  2. ^ インゲンテントウ 国立環境研究所 侵入生物DB
  3. ^ a b 今井長兵衛「日本における外来種問題 (PDF) 」 、『生活衛生』第49巻第4号、2005年、 p.p.199-214、2011年7月16日閲覧。