アヴェ・ヴェルム・コルプス

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アヴェ・ヴェルム・コルプス (Ave verum corpus) は、カトリックで用いられる聖体賛美歌である。トリエント公会議で確立された対抗宗教改革の一環として典礼に取り入れられ、主に聖体祭ミサで用いられた[1]

現在では、ウィリアム・バードモーツァルトフォーレ作曲によるものが有名(モーツァルトらのテキストには一部変更もみられる)。

テキスト[編集]

Ave verum corpus natum de Maria Virgine. めでたし、乙女マリアより生まれ給いしまことのお体よ。
Vere passum immolatum in cruce pro homine: 人々のため犠牲となりて十字架上でまことの苦しみを受け、
cujus latus perforatum fluxit aqua et sanguine. 貫かれたその脇腹から血と水を流し給いし方よ。
Esto nobis praegustatum mortis in examine. 我らの臨終の試練をあらかじめ知らせ給え。
O Iesu dulcis, 優しきイエスよ。
O Iesu pie, 慈悲深きイエスよ。
O Iesu Fili Mariae. Amen. マリアの子イエスよ。アーメン。

モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」ニ長調、K.618[編集]

ゼンフテンベルク管弦楽団・合唱団

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この曲はモーツァルトが、妻コンスタンツェの療養を世話した合唱指揮者アントン・シュトルのために作曲したものである。簡素な編成でわずか46小節の小品だが、絶妙な転調による静謐な雰囲気から、モーツァルト晩年の傑作とされる。

フランツ・リストはピアノ用の編曲を残している。ピョートル・チャイコフスキーは、この編曲をオーケストレーションし、「組曲第4番『モーツァルティアーナ』」の第3曲『祈り』とした。

テキストの変更箇所[編集]

  • fluxit aqua et sanguine → unda fluxit et sanguine
    意味はほぼ同じ。
  • mortis in examine → in mortis examine
    第4行 (in cruce pro homine) に合わせたという説があるが、定かではない。
  • O Iesu 以下 → 省略

テキストの元の姿[編集]

1300年頃から伝承されている本テキストには数多くのヴァージョン即ち逸脱箇所が見られるが、おそらく初期の姿は以下のようであったと思われる[2]

Ave verum corpus natum
ex Maria virgine,
vere passum, immolatum
in cruce pro homine,
cuius latus perforatum
vero fluxit sanguine,
esto nobis praegustatum
mortis in examine.
o dulcis, o pie,
o fili Mariae.

脚注[編集]

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  1. ^ 「Ave Verum」のカトリック神学の解釈については、ローマ法王ヨハネパウロ二世自身の講和(1983年6月5日)を参照: http://www.vatican.va/holy_father/john_paul_ii/angelus/1983/documents/hf_jp-ii_ang_19830605_it.html
  2. ^ Marcos Casquero, Manuel A. y José Oroz Reta(編): Lírica Latina Medieval II - Poesía Religiosa, Madrid, Biblioteca de Autores Cristianos, 1997, (p.698)

外部リンク[編集]