アブ・ハッサン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

アブ・ハッサン』(Abu Hassan)J.106は、カール・マリア・フォン・ウェーバーが作曲した1幕からなるオペラ、もしくはジングシュピール(歌芝居)。

概要[編集]

1810年にウェーバーはシュトゥットガルトに住んで生活していたが、この当時ウェーバーにとって経済的に最も苦しく、収入も得ることが出来ない時期であった。

『アブ・ハッサン』は生活が最も苦しい時期に作曲された5番目のオペラで、1810年8月11日から1811年1月12日にかけてシュトゥットガルトで短期間で作曲・完成された。『千夜一夜物語』を題材に、フランツ・カール・ヒーマー(Franz Carl Hiemer)が台本を作成した。

初演は1811年の6月4日ミュンヘン宮廷歌劇場で行われた。その後も各ヨーロッパの小劇場においてレパートリーから消えることなく定着し、上演され続けた。

現在は多く上演されることはなく、序曲のみ演奏される。

登場人物[編集]

人物名 声域
アブ・ハッサン テノール 君主のお気に入り
ファティーメ ソプラノ ハッサンの妻
オマール バス 金持ちの両替屋
ハールーン・アッラシード 台詞 君主
ズバイダ 台詞 ハールーンの妃
ハールーンの従者 台詞
ズバイダの侍女 台詞

構成[編集]

序曲と全10曲から構成される。演奏時間は約60分。

序曲[編集]

序曲は約3分と短いものだが、オペラの主要な旋律が織り込まれている。舞台であるバグダードの街の喧騒を生き生きとしたプレストで表現される序曲である。また所々打楽器が華々しく活躍する。

あらすじ[編集]

時と場所:『千夜一夜物語』の時代におけるバグダード

録音[編集]

正規の録音は極端に少なく、ハインツ・レーグナー指揮によるドレスデン国立歌劇場管弦楽団の録音がある程度である。

参考資料[編集]