アキュイティー

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アキュイティー株式会社
Acuity Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
150-0002
東京都港区港南1丁目2-70
設立 2015年平成27年)3月27日
業種 サービス業
法人番号 6011001104667
事業内容

1. 計測機器、検査機器、情報機器およびこれらに関連する電子応用機器、光学機器、医療機器の研究、設計、開発、製造、販売

2. ソフトウェアおよび関連システムの企画、設計、開発、製造、販売および保守

3. クラウドコンピューティングを利用したシステムインテグレーション事業

4. 各種情報処理サービス業及び情報提供サービス業

5. 上記に関連するコンピューターシステム、ソフトウェア・ハードウェア、計測機器などのレンタル

6. 上記に関連するコンサルティング

7. 前各号に付帯または関連する一切の事業
代表者 佐藤眞平(代表取締役 CEO 兼 CTO)
従業員数 34名(2022年2月末時点)
決算期 2月
外部リンク www.acuity-inc.co.jp
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アキュイティー株式会社(あきゅいてぃー 英:Acuity Inc.)は、日本のAI(人工知能)・画像処理システム企業である。センシングを中心としたDX(デジタルトランスフォーメーション)のコンサルタントおよびシステム開発・販売ならびにそれらに関するサービス提供を行っている。

概要[編集]

画像及び周辺領域における知見をもとに、2018年よりAI(人工知能)及び画像処理の独自システム開発に事業の幅を拡げ、主に製造業や物流業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)化ソリューションを展開。目視検査の自動化や移動体の自動制御など、既存製品では実現することができなかった数々の自動化ソリューションを構築。様々な領域で省人化、自動化、工数短縮、技術伝承等を実現している。

社名の由来[編集]

Acuityとは、“人間の視覚や聴覚といった能力“と“鋭敏さ“という意味を併せ持つ英単語。画像に専門性を持つ同社が、世の中に鋭敏なデジタルの視覚をひとつでも多く実装し、曖昧さをなくしていくことで、世の中の発展と安心安全な社会を実現するという思いを込めて命名。

Mission(企業理念)[編集]

世界をもっとアキュイティーに -解像度高く、感性を鋭く、新しい世界をソウゾウする-

Value(行動指針)[編集]

  • 相手のその先をソウゾウする

相手の未来を想像(創造)し、その先で関わるすべての人が価値を享受できる仕事を。

  • 難しいことを分かりやすく、使いやすく

相手が理解して活用できて、初めて成果に繋がるから。より一層分かりやすく、使いやすく。

  • ベストを考え尽くす

常に最新の情報にアンテナを張りながら、あらゆる選択肢の中から相手にとってベストな提案を。

  • やり遂げた先の信頼を獲得する

モノの提供ではなく、価値の提供を通じて、お客様とともに仕事の成果を確認し、次に繋がる終わり方を。

  • 自分はオープンに、相手にリスペクトを

自分がしてほしいことをしてもらう前に、まずは自分が相手のことを想って行動を起こしていく。

  • 期待を超える変化を追求する

お客様が期待していた以上の変化を体感するレベルを追求することで、その先の信頼と未来を生み出していく。

歴史[編集]

2015年平成27年)3月に、画像処理業界で20年近い経歴を持った佐藤眞平がアキュイティー株式会社(Acuity Inc.)の前身であるオプティトラック・ジャパン株式会社(OptiTrack Japan,Ltd.)を設立。モーションキャプチャシステム「OptiTrack」の製造元である米国NaturalPoint社と世界で唯一テクニカルパートナーシップ契約を結んだ代理店として活動を開始[1]。OptiTrackで取得したデータから速度角度等の物理量を解析・評価するソフトウェア「SKYCOM」を自社開発、同年9月にリリースしている。

同ソフトウェア内の一部の機能において、2015年平成27年)9月10日に特許を出願。2019年令和元年)3月1日に特許を取得している(特願2015-178122,特開2017-053739,特許6485964)[2]2017年平成29年)11月には3次元視線解析ソフトウェア「SKYCOM EYE」、翌2018年平成30年)6月には3次元寸法測定ソフトウェア「SKYCOM TOUCH」等、SKYCOMシリーズのリリースを行っている。

2019年令和元年)6月3日、アキュイティー株式会社(Acuity Inc.)に商号変更[3][4]し、OptiTrackを中心とした動きを数値化するシステムのプロデュース・ソフトウェア開発・技術サポートを引き続き提供するとともに、床反力計(フォースプレート)や視線計測機と同期収録、動作の取得・解析できるソフトウェアも開発している[5]

スポーツ分野や医療分野での動作分析から、ものづくりメーカーにおける計測機器としての活用、ロボット制御やVR・ARへの応用など、多岐にわたる分野で事業を展開。「一般社団法人スポーツ能力発見協会」が展開するスポーツ能力測定会「SOSU」のシステムを株式会社プライムラボと共同で開発している[6]

2019年令和元年)からは、不織布マスクや射出成形された樹脂成形品などの自動検査装置、画像位置測位における、人流や製造ライン作業の見える化、移動体制御システム等を構築。画像処理、AI(人工知能)、点群処理等を用いて、目的ドリブンでセンサーの選択から処理手法の最適解を選択実装することにより、実現が困難であった課題に対して、安定的に運用可能なシステムを数多く創出している。

主な製品[編集]

  • Skycom(3次元変位解析ソフトウェア)
  • Skycom Eye(3次元視線解析ソフトウェア)
  • Skycom Touch(ハンディープローブ式CMM)
  • Pokayoke(組付トレーサビリティシステム)
  • Human Tracker(作業見える化システム)
  • OptiTrack(光学式モーションキャプチャシステム)
  • Shadow(慣性式モーションキャプチャシステム)
  • AI MachineVision(AIピッキングソフトウェア)

脚注[編集]

  1. ^ Distributors”. OptiTrack. NaturalPoint, Inc.. 2018年2月6日閲覧。
  2. ^ 特願2015-178122”. 特許情報プラットフォーム『J-PlatPat』. 独立行政法人工業所有権情報・研修館. 2019年6月12日閲覧。
  3. ^ オプティトラック・ジャパン株式会社が社名変更 アキュイティー株式会社へ”. (プレスリリース), アキュイティー株式会社へ. 2019年6月10日閲覧。
  4. ^ Distributors”. MoguraVR (2019年6月4日). 2019年6月10日閲覧。
  5. ^ フォースプレートとMotiveとの連携”. お知らせ. 株式会社テック技販 (2017年6月15日). 2018年2月6日閲覧。
  6. ^ 練習効率が格段にアップ!5分で適正ポジションがわかる「SOSU」がスゴい”. SPOT+. ゼビオホールディングス株式会社 (2016年4月1日). 2018年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月6日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]