ぐらばあ

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ぐらばあ
基本情報
船種 旅客船
船籍 日本の旗 日本
所有者 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
野母商船
早駒運輸(2020年-)
運用者 野母商船[1](2004年-2019年)
早駒運輸(2020年-)
建造所 瀬戸内クラフト[1]
船級 JG[1]
信号符字 JM6669
IMO番号 8990067
改名 boh boh KOBE(2020 - )
経歴
起工 2003年6月20日[1]
進水 2004年1月23日[1]
竣工 2004年5月17日[1]
就航 2004年7月6日
現況 就航中
要目
総トン数 430トン[1]
全長 38m[1]
垂線間長 36.18m[1]
全幅 10.66m[1]
深さ 3.50m[1]
喫水 2.00m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 三菱重工業 S12A2-MTK[1]
最大出力 736kW(2000rpm)×2基[1]
定格出力 626kW(1895rpm)×2基[1]
最大速力 15.83ノット[1]
航海速力 15.42ノット[1]
航続距離 450海里[1]
旅客定員 600名[1]
乗組員 6名[1]
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ぐらばあは、野母商船が運航していた旅客船。

概要[編集]

boh boh KOBE時代(2021年4月)

航路[編集]

野母商船

  • 長崎港(大波止ターミナル) - 遠見 - 陰の尾 - 長浜
    • 三菱重工業長崎造船所香焼工場への通勤船として運航されており、香焼工場への通勤者以外は乗船出来なかった。
    • 香焼方面(往航)が2便、長崎港方面(複航)が3便設定されており、必要に応じて各2便まで増便されるが、造船所の休日には運休する場合がある。遠見、陰の尾には寄港しない便があるほか、複航第3便は遠見発となる。

神戸シーバス

  • 神戸港(中突堤中央ターミナル)→川崎重工業神戸工場東岸付近→神戸空港・ポートアイランド付近(60分コース:西岸付近、90分コース:空港南岸・東岸-ポートアイランド東岸・北岸付近)→メリケンパーク付近

設計・船内[編集]

アルミ合金製の双胴船である。船体は3層構造で、1階と2階が船室、3階がデッキおよび操舵室となっており塗装は白を基調に下部には赤・青のラインが引かれ中段の白と合わせ長崎と関係の深いオランダの国旗をイメージしたものとした。長崎湾内の作業場、浮き桟橋などの施設に影響を与えないよう配慮しながら、航行速度を向上するため、水線下に特殊な船形を採用した。曳き波を低減するため、双胴部が蛇行するウェイブ形状になっており、16ノット航行時の波高が半減している[4]。船内設備は通勤も労働環境の一部として快適さを考慮し1階は木目調のビジネスラウンジ風、2階はカラフルで明るい雰囲気、3階はガーデンテラス風とした[5]

2020年の「boh boh KOBE」への就役にあたっては、1階にカフェ・2階にYogiboのソファなどを備えた展望スペース・3階デッキにハーブガーデンを設置するといった改装が行われた[6][7]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t GURABAA(ぐらばあ)詳細データ - 海上技術安全研究所
  2. ^ 利用者減少で通勤船廃止 香焼-大波止 - 長崎新聞
  3. ^ 長崎の双胴船「ぐらばあ」が神戸港中突堤に停泊中! - 三上公也の朝は恋人ラジオ関西
  4. ^ 技術支援部 (2005-07). “「シップ・オブ・ザ・イヤー’04」準賞決定”. 鉄道・運輸機構だより (鉄道建設・運輸施設整備支援機構) (7): 18. https://web.archive.org/web/20130105192634/http://www.jrtt.go.jp/01Organization/publicity/pdf/prm/no6_007.pdf 2016年3月5日閲覧。. 
  5. ^ ぐらばあ - 野母商船グループ(Internet Archive)
  6. ^ 【from 神戸】神戸シーバスに旅客船「boh boh KOBE」が新登場 - リビング兵庫web(サンケイリビング新聞社)
  7. ^ boh boh kobe ついに公開! - KOBE RESORT CRUISE(ラジオ関西)

外部リンク[編集]