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{{精度|date=2020年9月}}<!--医学や心理学、性科学の専門書など高次の文献を参照してください-->
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'''セックスレス'''とは、日本性科学会[http://www14.plala.or.jp/jsss/index.html]によれば、「[[病気]]など特別な事情がないのに、1'''ヶ月以上[[性行為|性交渉]]がない[[カップル]]'''」と定義されている。しかし、便宜上「'''カップルのうち、どちらか'''がセックスをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」を総じて「セックスレス」と呼ぶのが一般的な解釈である。セックスレスはレスされたと感じた側の浮気や不倫、離婚願望につながることが多い<ref>{{Cite web|url=https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1532526660250/|website=woman.excite.co.jp|accessdate=2019-06-21|title=夫婦生活の平均頻度は? 子どもがいる夫婦の本音とセックスレス改善策|publisher=}}</ref>。
'''セックスレス'''とは、日本性科学会によれば、「[[病気]]など特別な事情がないのに、1'''ヶ月以上[[性行為|性交渉]]がない[[カップル]]'''」と定義されている<ref>{{Cite web |url = https://p-dress.jp/keyword/key_1103|title = 病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がない|website = p-dress.jp|publisher = p-dress.jp|date = |accessdate = 2020-12-21}}</ref><ref>{{Cite web |url = https://www.mine-3m.com/mine/news/image?news_id=15825|title = 交際期間によって変わる?みんなの夜事情|website = p-dress.jp|publisher = p-dress.jp|date = |accessdate = 2020-12-21}}</ref><ref>{{Cite web |url = https://www.minamino-clinic.net/sexual-hang-up/|title = 性に対するお悩みはお一人おひとり異なります。|website = www.minamino-clinic.net|publisher = www.minamino-clinic.netdate = |accessdate = 2020-12-21}}</ref>。しかし、便宜上「'''カップルのうち、どちらか'''がセックスをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」を総じて「セックスレス」と呼ぶのが一般的な解釈である。セックスレスはレスされたと感じた側の浮気や不倫、離婚願望につながることが多い<ref>{{Cite web|url=https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1532526660250/|website=woman.excite.co.jp|accessdate=2019-06-21|title=夫婦生活の平均頻度は? 子どもがいる夫婦の本音とセックスレス改善策|publisher=}}</ref>。


== 概要 ==
== 概要 ==
年齢が上がるにつれて、セックスレスの[[カップル]]は増加する傾向にある。[[日本]]では[[夫婦]]は歳を重ねると性的に積極的であることを恥ずる風潮があり、現在でもセックスレスの夫婦どちらかに「高齢者となってなお頻繁に性交渉があることは恥ずかしい」という感覚があるためである。朝日新聞の調査によると、 セックスの回数が「この1年まったくない - 年数回程度」と回答したカップルは世代毎に、20代で11%、30代で26%、40代で36%、50代で46%という結果になっている<ref>「夫婦の性1000人に聞く」朝日新聞の2001年7月4日付</ref>。
年齢が上がるにつれて、セックスレスの[[カップル]]は増加する傾向にある。[[日本]]では[[夫婦]]は歳を重ねると性的に積極的であることを恥ずる風潮があり、現在でもセックスレスの夫婦どちらかに「高齢者となってなお頻繁に性交渉があることは恥ずかしい」という感覚があるためである。朝日新聞の調査によると、 セックスの回数が「この1年まったくない - 年数回程度」と回答したカップルは世代毎に、20代で11%、30代で26%、40代で36%、50代で46%という結果になっている<ref>「夫婦の性1000人に聞く」朝日新聞の2001年7月4日付</ref>。女性は求められたのでという理由が多い<ref>{{Cite web |url = https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsyap/30/1/30_67/_article/-char/ja/|title = セックス(性行為)を捉える研究の様々な視点|website = www.jstage.jst.go.jp|publisher = www.jstage.jst.go.jp|date = |accessdate = 2020-12-21}}</ref>。


また、都道府県別でセックスの平均回数のデータをみていくと、47都道府県中、21都道府県が月に1回未満のセックスレスという結果がでた。<ref>https://www.lovecosmetic.jp/category/lovesup/sexless/count.html 一晩でするセックス回数 一ヶ月でする理想のエッチの頻度とは?</ref>
また、都道府県別でセックスの平均回数のデータをみていくと、47都道府県中、21都道府県が月に1回未満のセックスレスという結果がでた。<ref>https://www.lovecosmetic.jp/category/lovesup/sexless/count.html 一晩でするセックス回数 一ヶ月でする理想のエッチの頻度とは?</ref>

2020年12月21日 (月) 07:35時点における版

セックスレスとは、日本性科学会によれば、「病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がないカップル」と定義されている[1][2][3]。しかし、便宜上「カップルのうち、どちらかがセックスをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」を総じて「セックスレス」と呼ぶのが一般的な解釈である。セックスレスはレスされたと感じた側の浮気や不倫、離婚願望につながることが多い[4]

概要

年齢が上がるにつれて、セックスレスのカップルは増加する傾向にある。日本では夫婦は歳を重ねると性的に積極的であることを恥ずる風潮があり、現在でもセックスレスの夫婦どちらかに「高齢者となってなお頻繁に性交渉があることは恥ずかしい」という感覚があるためである。朝日新聞の調査によると、 セックスの回数が「この1年まったくない - 年数回程度」と回答したカップルは世代毎に、20代で11%、30代で26%、40代で36%、50代で46%という結果になっている[5]。女性は求められたのでという理由が多い[6]

また、都道府県別でセックスの平均回数のデータをみていくと、47都道府県中、21都道府県が月に1回未満のセックスレスという結果がでた。[7]

また、日本性科学会の発刊する日本性科学会雑誌Vol.32 Suppl. 2014「2012年・中高年セクシュアリティ調査特集号」での「調査結果と分析」「調査結果の全データ」によれば、2000年調査と2012年調査の比較で、全くセックスをしていない人が2000年調査では4人に1人だったのが、2012年調査では2人に1人以上になり、夫婦間のセックスレス化が著しく進行している反面、配偶者以外の異性との親密な交際は男女ともほぼ3倍に増えていた[8]

2017年5月18日にはNHKが「クローズアップ現代+」で高齢者の問題を取り上げたが、男性では60歳代の76%、70歳代では75%が性的な欲求があることが明らかにされた。また、60歳以上のシニア専門の派遣風俗店が紹介され、妻に性交渉を拒否された70歳代の男性が登場、2ヶ月に一度店を利用している実態が明らかにされた。その風俗店が本番は行わないと紹介されたのに対し、コメンテーターの田原総一朗は「本番以外って、何をやるのですか?」と聞いたのに対し、宋美玄が「主に手と口によるサービスが行なわれていると思われます」と答えた。さらに田原が「ちょっと待った!さっき2か月に1度行くと言ったけど、何やってるの!ホントは」と発言、宋は「それは、1人1人違うでしょうが...。添い寝で満足する方もいれば、お話だけで満足する方もいるし、性的な普通のサービスをする方もいるでしょうし...」と返答。妻が嫌がった場合、夫はどうすればいいのかという田原の問いに対しては、宋は「存在するものとして風俗産業がある。従事する女性の問題もあるのですが、解決法の1つになっている現実はあると思います」と回答している。また、アメリカ合衆国においては性交渉が1年に10回を下回る夫婦をセックスレスとし、20%の夫婦が当てはまるとされる[9]ニューヨーク老人ホームでは、入居者同士の恋愛を奨励し、性感染症を防ぐため入居者に避妊具を配り、施設内で自由にセックスができるように配慮されていることなども紹介された。宋は、「高齢者施設での恋愛は日本でもあっていい、相手が変われば、女性の側でもう一度セックスしたいという方が結構いる」と話すと、田原が「施設でモテる女性とモテない女性がいたら、どうする?モテる女性に3人も4人も男性が来たら、どうする?」と詰め寄ったところ、宋は「うまくマッチングしなければ悲劇もありうるでしょうね」と答えた。また番組中で、83歳の田原は自分にも性欲があると告げた[10][11]。2008年に避妊具の大手メーカーDurex社が公表した調査によると、年間の性交回数は、ギリシャがトップで164,ブラジル145、ポーランド・ロシアが143、インド130、メキシコ・スイス123である。日本は年48回の週1回程度で、世界平均の103回の半分以下である[12]

原因

夫の2人に1人(54.5%)、妻の3人に1人(37.1%)がセックスレスに不満を感じている。夫婦生活が無くなる最初のきっかけは、拒否された側の容姿の劣化又は出産後にホルモンバランスが崩れてイライラすることなどが多い。レスされる側も結婚後に容姿を磨いたり、維持するなどを疎かにしがちである。一方でホルモンバランスの戻った女性が好みの男性に求められることで肌ツヤがよくなり、承認欲求が満たされるとも言われている。セックスレスによって欲求不満となり、買い物で無駄使いをしたり、やけ食いなどをすると言われている[13][14][15]。さらに女性は50歳前後に閉経すると性交痛が生じやすくなり、セックスレスの一因になる。愛情に満ちあふれ、質の高い性生活を送る夫婦は70代でも痛みが少ない。逆に愛撫の無い男の独りよがりの乱暴なセックスは、若い女性でも潤わないため、セックスレスの原因となる[16]

理由について、厚生労働省の研究班のアンケート配布による統計では、「仕事で疲れている」男性24.6%、女性15.1%、「出産後何となく」男性13.6%、女性21.0%、「面倒くさい」男性9.3%、女性18.8%となっている[17]

脚注

  1. ^ 病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がない”. p-dress.jp. p-dress.jp. 2020年12月21日閲覧。
  2. ^ 交際期間によって変わる?みんなの夜事情”. p-dress.jp. p-dress.jp. 2020年12月21日閲覧。
  3. ^ 性に対するお悩みはお一人おひとり異なります。”. www.minamino-clinic.net. www.minamino-clinic.netdate =. 2020年12月21日閲覧。
  4. ^ 夫婦生活の平均頻度は? 子どもがいる夫婦の本音とセックスレス改善策”. woman.excite.co.jp. 2019年6月21日閲覧。
  5. ^ 「夫婦の性1000人に聞く」朝日新聞の2001年7月4日付
  6. ^ セックス(性行為)を捉える研究の様々な視点”. www.jstage.jst.go.jp. www.jstage.jst.go.jp. 2020年12月21日閲覧。
  7. ^ https://www.lovecosmetic.jp/category/lovesup/sexless/count.html 一晩でするセックス回数 一ヶ月でする理想のエッチの頻度とは?
  8. ^ 日本性科学会公式サイト
  9. ^ 全米保健社会生活調査、1994年。
  10. ^ livedoor News 武田アナが凍りついた田原総一朗のツッコミ NHKクロ現「高齢者セックス特集」2017年5月19日 18時19分 J-CASTニュース
  11. ^ クローズアップ現代+ 公式サイト
  12. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【ニュースの深層】既婚者のセックスレス47%の衝撃 年々進むレス過去最多 日本の夫婦の回数は世界平均半分以下の年◯回”. 産経ニュース. 2019年6月21日閲覧。
  13. ^ 中高年夫婦の7割がセックスレス”. yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞). 2019年6月21日閲覧。
  14. ^ 「セックスレス」の原因は妻にある 夫の4割がアンケートで回答”. ライブドアニュース. 2019年6月21日閲覧。
  15. ^ セックスレス8年の妻が“女の幸せ”を取り戻した危ない方法 - Peachy”. ライブドアニュース. 2019年6月21日閲覧。
  16. ^ セックスレス化進む…50歳の性の壁、越える人、越えない人 〈週刊朝日〉”. AERA dot. (アエラドット) (20161104T160000+0900). 2019年6月21日閲覧。
  17. ^ 時事通信社 2009年1月3日

参考文献

  • 玄田有史斎藤珠里『仕事とセックスのあいだ』朝日新聞社〈朝日新書 024〉、2007年1月。ISBN 9784022731241 

関連項目

外部リンク

参考サイト