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=== 火災 ===
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*[[ポカリスエット]] - 2017年のTVCM「踊る修学旅行編」の撮影に本船が使用された。
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2018年10月4日 (木) 08:29時点における版

フェリーびざん
徳島港に接岸中の「フェリーびざん」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
所有者 オーシャントランス
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
運用者 オーシャントランス
建造所 佐伯重工業[1]
母港 徳島市
姉妹船 フェリーしまんと
フェリーどうご
フェリーりつりん[1]
航行区域 限定近海[1]
信号符字 JD3924
MMSI番号 431007129
経歴
起工 2015年
進水 2015年8月18日
竣工 2015年12月23日
就航 2016年1月3日
現況 就航中
要目
総トン数 12,641トン
全長 190.97 m[1]
垂線間長 176.5 m[1]
型幅 27.0m[1]
型深さ 10.05m[1]
満載喫水 7.1m[1]
機関方式 ディーゼル[1]
主機関 三井造船-MAN B&W 9S50ME-C8.2[1]
航海速力 21.5ノット[1]
旅客定員 266名[1]
車両搭載数 13mトラック188台、乗用車80台[1]
テンプレートを表示

フェリーびざんは、オーシャントランスが運航するフェリー。

概要

2等洋室と各種個室で構成される「シンプルフェリー」の第一船として、スタンダードフェリー「おーしゃんいーすと」に代わり2016年1月に就航。当船の就航に合わせ、徳島港の沖洲地区に新フェリーターミナルが建設された。船名は徳島市の山「眉山」から名付けられた。船体側面のラインカラーは鳴門の渦潮をイメージしたブルーとなっている。

航路

オーシャン東九フェリー

設計

設計思想は安全の確保と省エネ・省力・省メンテナンスを向上させ環境性能に優れたものとし、尾道造船のRORO船特許を用い低速主機関による1機1軸推進のシステムを採用[1]。旧船「おーしゃんいーすと」と比較し20%以上の燃料消費の削減を実現した[1]

車両甲板は7レーンから8レーンに増やしトラックの積載量を1.7倍にしたほか、オーシャントランスが尾道造船などと共同開発した「オートラッシングシステム」を採用し乗組員の負担軽減や荷役時間の短縮を実現した[1]

船内

船内は四国をイメージした内装となっている。

船室

各個室は窓付き、2等洋室は窓なし(内側)となっている。

船室タイプの一覧
クラス 部屋数 定員 設備
2名個室 14室×2名(3名) 28名 2段式プルマンベッド、テレビ、冷蔵庫、テーブル
4名個室 14室×4名 56名 2段式プルマンベッド、テレビ、冷蔵庫、テーブル
withペットルーム 2名×2室 4名 シングルベッド、ペットケージ、テレビ、冷蔵庫、テーブル
バリアフリールーム 2名×6室 12名 ローハイトベッド、テレビ、テーブル、専用浴室・トイレ(共用)
2等洋室 8名×11室
16名×4室
152名 階段式2段ベッド

公室

  • エントランスホール
  • 案内所・売店
  • イートインスペース「オーシャンプラザ」
  • 自動販売機コーナー
  • バスルーム
  • コインランドリー
  • パウダールーム(女性洗面所内)
  • リラックススペース
  • フォワードロビー
  • 輪行スペース
  • ゲームコーナー
  • キッズルーム
  • 喫煙室
オーシャン東九フェリー「フェリーびざん」(2016年5月5日,徳島港沖洲フェリーターミナル)
オーシャン東九フェリー「フェリーびざん」(2016年5月5日,徳島港沖洲フェリーターミナル)

事故・インシデント

岸壁との衝突

2016年4月16日、14時13分ごろ、徳島港沖洲フェリーターミナルで着岸作業中だった本船は、強風により圧流され右舷船尾部が岸壁に衝突した。衝突により、本船は右舷船尾部の外板に凹損を生じ、防舷材が破損した。岸壁は防舷材およびコンクリートが破損した。事故発生当時の天候は晴で、南南東の風力6の風が吹いていた[2]

火災

2016年10月13日、20時53分ごろ、東京港から徳島港へ向かっていた本船は、横須賀港北北東方沖を南進中、他船から船尾方に火の粉が飛散していると連絡を受けた。防火部署を発令、船尾係船機に巻かれた係船索に炎を認め、持運び式消火器などによる消火作業で21時3分ごろ鎮火した。火災の原因は、主機の排気の廃熱を回収する排ガスエコノマイザに付着堆積した煤が煙突から火の粉となって噴出、船尾係船機の係船索に落下して出火したものであった[3]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 辰巳順 (2017-09-01). “日本の物流大動脈に大型フェリー同型船4隻就航 - 燃費20%以上削減を実現”. マリンエンジニアリング (日本マリンエンジニアリング学会) 52 (2): 631-635. https://doi.org/10.5988/jime.52.631 2018年9月27日閲覧。. 
  2. ^ 運輸安全委員会(海事専門部会) (19 September 2016). 船舶事故等調査報告書 2016神第49号 旅客フェリーフェリーびざん衝突(岸壁) (PDF) (Report). 運輸安全委員会. 2016年11月7日閲覧
  3. ^ 運輸安全委員会(海事専門部会) (20 July 2017). 船舶事故等調査報告書 2016横第106号 旅客フェリーフェリーびざん火災 (PDF) (Report). 運輸安全委員会. 2017年9月30日閲覧

関連項目

外部リンク