雪 (童謡)
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『雪』(ゆき)は、日本の童謡。文部省唱歌。 作詞は、明治大正期の国定教科書の編纂や文部省唱歌『池の鯉』『案山子』などの作詞も担当した国文学者の武笠三。作曲者は不詳。
概要
[編集]1911年(明治44年)の『尋常小学唱歌(二)』が初出。2007年(平成19年)に、「日本の歌百選」に選ばれた。
1番と2番を間違えて歌ったり、1番の第2節から2番の第3節につなげて歌う人が多い。
歌詞
[編集]こんこ
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「こんこ」の正確な意味・語源は不明で諸説あるが、「来む」(来い = 降れ)と関係がある言葉と思われている。特に、
- 「来む来む」(降れ降れ)
- 「来む此」(ここに降れ)
の2説が有力とされる。「来む来む」説の場合、語源的には本来は「雪やこんこん」となる。これについては、雪やこんこん(補足を参照)の歌詞の最初の部分と一緒になる事を避けたという説がある[要出典]。国語学者の大野晋によれば「コンコン」はもとは「来ム来ム」であり、「雪よ、もっと降れ降れ」が最初の意味であったとしている[1]。
編曲
[編集]- 犬の無邪気、猫の憂鬱、心地よい夢 - 秋山さやかの編曲。『おもしろ変奏曲にアレンジ! 〜日本のうた〜』(ヤマハミュージックメディア)に掲載。
補足
[編集]- 瀧廉太郎作曲、東くめ作詞の幼稚園唱歌(明治34年(1901年)7月出版「幼稚園唱歌」の18曲目)に「雪やこんこん」という曲がある(「こんこ」ではない)が、こちらは別の曲である。こちらは、始めの歌詞は「雪やこんこん あられやこんこん」である。
- グレッグ・アーウィンによる英訳詞「The Snowy Day」が存在し、アーウィン自身の歌唱により1997年4月21日発売のアルバム『ハッピー・チャイルド!〜英語でうたおう こどものうた みんなのうた〜』、1999年発売のアルバム『英語でうたう日本の童謡2』(共にビクターエンタテインメントから発売)に収録された。
- 任天堂より発売されたスーパーファミコン用シューティングゲーム『スターフォックス』では、隠しステージ「OUT OF THIS DIMENSION」のボス戦BGMとしてこの曲と「聖者の行進」と「ちょうちょう」をつなげたものが使用されている。
- 2010年、ハウス食品「ウコンの力」(忘年会に篇)のCMで「雪やウコンウコン」という替え歌のCMソングとして起用された。
- 大滝詠一が「多羅尾伴内楽団VOL・1」で「雪やコンコン」としてロックインストにアレッジしシンガーズ・スリーのコーラスを加えた上、エンディングをエルビス・プレスリーにした。
- フジテレビの子供向け番組『じゃじゃじゃじゃ〜ン!』で、町あかりが「歌のお姉さん」として替え歌「ふりやまなくって大変身! 雪」を歌い、2019年発売のアルバム『あかりおねえさんのニコニコへんなうた』に収録された[2]。
脚注
[編集]- ^ 大野晋 (1974). 日本語をさかのぼる. 岩波書店. pp. 217p. ISBN 4-00-412092-6
- ^ 町あかり、「じゃじゃじゃじゃーン!」で歌唱している童謡を収録したアルバム『あかりおねえさんの ニコニコへんなうた』9月25日発売、TOWER RECORDS ONLINE、2019年08月22日 11:22。