関西中央グループ
関西中央グループ(かんさいちゅうおうグループ)は大阪市北区堂山に本部を置く、大阪府内大手のタクシー会社である。
代表 薬師寺 薫[1]。
グループのシンボルマークは「信号マーク」と呼ばれ信号機の色をイメージしたものである[2]。
00年代にはグループ全体で1500両もの保有台数を誇っていたが現在はほぼ半減している[3]。
2005年、5000円超分は5割引の遠距離割引を全国に先駆けて当社が初めて導入した[4]。導入当初、大阪市内で発行する朝日新聞や読売新聞などに一面の全面広告を出稿した。その後大阪のタクシーの運賃体系の主流となったが2024年に多くの事業者が撤退した。
同時期には初乗り500円のいわゆる「ワンコインタクシー」に進出することも計画していて全車「ワンコインタクシー」に切り替える構想もあった[5]。
これよりやや前の00年代前半には東京23区と武蔵野市、三鷹市を営業エリアとする東京武三地域に進出し運賃7000円超分は3割引の独自の遠距離割引を導入したが後述の通り撤退した。
大阪府と沖縄県で観光バス業を営む関西中央交通(本社:大阪府泉佐野市)とは一切関係ない[6]。
2024年3月11日、グループ9社が大阪地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。新型コロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛などの影響で収入が激減し5類移行後も燃料価格の高騰などで採算が悪化していた[7][8]。9社は3月25日に民事再生手続開始決定を受けた[9]。
2024年5月1日、グループのうち5社(高槻交通、茨木高槻交通、ユタカ中央交通、関西中央第一、関西中央旅客守口)、335台の営業権を日本交通 (東京都)傘下の日本交通グループ関西が譲り受けることが発表された[10]。しかし、事業譲渡代金をもって滞納していた社会保険料などの公租公課を完済できなかった事から、関西中央交通を除く8社は2024年4月30日に大阪地方裁判所から民事再生手続廃止決定を受けた。8社は破産へ移行する予定である他、関西中央交通は民事再生手続を継続しながら自主再建を図る[9]。
グループ会社[編集]
※は関西ハイタク事業協同組合(関協タクシー)加盟社
- 民事再生手続が廃止された企業
- 民事再生手続を継続する企業
- 法的処理を受けていない企業
脚注[編集]
- ^ “バス・タクシーの専門情報紙 トラポルト | 2020年9月の記事”. traport.biz. 2023年12月24日閲覧。
- ^ “ユタカ中央交通株式会社”. yutaka-chuou-kootsuu.hp.peraichi.com. 2023年12月24日閲覧。
- ^ mystic_bird. “タクシードライバーは眠れない。”. ワンコイングループ会長のブログ. 2023年12月24日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2023年5月25日). “タクシー料金 5000円超えると半額に 大阪の55割ってなんでなん? | NHK”. NHKニュース. 2024年5月12日閲覧。
- ^ 『NHKスペシャル~タクシードライバーは眠れない~』(NHK総合、2005年)
- ^ “やさしさと楽しさをお届けする快適バス空間 関西中央交通株式会社”. 関西中央交通株式会社. 2023年12月24日閲覧。
- ^ “【速報】タクシー事業を展開「関西中央グループ」の9社が民事再生法の適用を申請 コロナ禍で収入が激減 燃料価格の高騰などで採算が悪化”. MBSニュース. 2024年3月12日閲覧。
- ^ “TSR速報 茨木高槻交通(株)ほか8社”. 東京商工リサーチ (2024年3月12日). 2024年5月13日閲覧。
- ^ a b “倒産・動向速報記事 茨木高槻交通株式会社ほか8社”. 帝国データバンク (2024年5月13日). 2024年5月13日閲覧。
- ^ 『日本交通グループ関西 関西中央グループより335台を営業譲渡』(プレスリリース)日本交通グループ関西、2024年5月1日 。