近藤るるる
近藤 るるる(こんどう るるる)は、日本の漫画家。高知県生まれ、徳島県・宮崎県育ち[1]。男性。主に『週刊ファミ通』等のゲーム雑誌にて、ゲームネタを絡めた漫画を描いている。
略歴
[編集]第1回ファミ通マンガ大賞入選作「愛の砂嵐」にてデビュー、『ファミコン通信』1990年第26号に掲載される。1995年から2011年まで『週刊ファミ通』で、作品は変わりながらも長年連載を続けていた。
ペンネームは大学時代の先輩に勝手に命名された[1]。『コミックビーム』の前身である『月刊アスキーコミック』で『ハイパーあんな』を連載していた時期、同じく連載をしていた島本和彦が、近藤のペンネームをもじって「島本ららら和彦」というペンネームを使用していたこともあった。
可愛らしい筆名、作風、一言コメントのためか、昔は「近藤るるるは女である」という説が流布していた。また本人も女を装って、『コミックビーム』1996年3月号の付録「バレンタイン特典・女性作家のキスマークシール」に、自身のキスマークを公開した事がある[2]。一方で、桜玉吉の漫画『しあわせのかたち』では、男性であることが明言されていたが、元々ネタ要素の強い作品のため、却って男性であることを信じなくなった者も少なくなかった。
うえやまとちのアシスタントをしていた。自身は和六里ハル等をアシスタントとして抱えていた。カラー原稿を描くのが大の苦手だという。
漫画の特徴
[編集]『ファミ通』に連載されている一連の作品群は、意図的に何かしらの共通した世界観を持つように描かれている。例えば、『あんな』の主人公たちが通う学校へ『タカマル』の主人公一行が足を運んだり、『タカマル』のキャラクターである蓮沼が『テラオ』の主要人物として登場する。
前述の通り女性に間違えられるほどのかわいらしい絵柄に反して、作中では登場人物が過激な暴力を受ける場面が度々描かれている。
作品リスト
[編集]- ハイパーあんな(1994年 - 1995年、全3巻)
- 新ハイパーあんな(1998年、全4巻)
- ハイパーあんな 新装版(2014年、全4巻)※「ハイパーあんな」と「新ハイパーあんな」を全話収録し、描き下ろしを加えたもの。
- だんぜんコースケ!(1995年 -1996年、全4巻)
- 天からトルテ!(1996年 - 2001年、全14巻)
- 天からトルテ!×3(2001年、全1巻)
- 天からトルテ! 新装版(2006年 - 2007年、全6巻)
- 黒蘭(2000年 - 2002年、全4巻)
- 黒蘭 〜反逆の黒髪〜(2003年 - 2004年、全2巻)
- たかまれ!タカマル(2002年 - 2009年、全17巻)
- しはるじぇねしす(2006年 - 2010年、全6巻)
- テラオ(2009年 - 2011年、全6巻)
- アリョーシャ!(2010年 - 2013年、全5巻)
- ガーゴイル(『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)2014年 - 2015年、原作:冲方丁、全4巻)
- 神撃のバハムート ミスタルシアサーガ(2013年 - 2019年、原作:Cygames、全6巻)
- 影姫〜KAGE-HIME〜(『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)2021年12月号[3] - 2024年5月号、全29話、全4巻)
ファンブック
[編集]- 『天からるるる! 近藤るるるFANBOOK』(エンターブレイン、2000年) ISBN 978-4757700598
画集
[編集]- 『近藤るるる画集 L』(エンターブレイン、2010年10月25日) ISBN 978-4-04-726691-9
- 『近藤るるる画集 R』(エンターブレイン、2010年10月25日) ISBN 978-4-04-726692-6
その他
[編集]- アニメ まりあ†ほりっく 第3話 エンドカードイラスト
- アニメ それでも町は廻っている 第8話 提供バックイラスト
- アニメ 刹界エイトレイド キャラクター原案
アシスタント
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “近藤るるる プロフィール”. 近藤るるる オフィシャルウェブサイト. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “ちょっと(アレ)レアなものたち”. 近藤るるるセンセをたたえるファンのページ. 2010年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月6日閲覧。
- ^ “宇河弘樹の近未来デリバリーアクションが開幕、近藤るるるのアート×バトルな新連載も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年10月29日) 2022年7月29日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 近藤るるる オフィシャルウェブサイト
- 近藤るるる (@kondourururu) - X(旧Twitter) - 2021年4月から開始。