笠陽一郎
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笠 陽一郎 | |
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生誕 |
1947年 愛媛県松山市和気[1] |
職業 | 精神科医 |
笠 陽一郎(りゅう よういちろう、1947年5月4日 - )は、日本の精神科医。愛光学園卒(8期)→神戸大学医学部卒業[1]。
経歴
[編集]8年間の医局および精神科病院勤務(松山精神病院、堀江病院など)を経て1980年5月より、味酒心療内科(精神科内科有床診療所)開業。診療所近隣の精神障害者患者会運動「「精神病」者グループごかい(松山精神障害者互助会)」やその交流団体に医師として深くかかわる。
2003年、精神科医としての過ちの検証を目的としたウェブサイト「毒舌セカンドオピニオン」を開設。その後、2005年、患者・家族との協働によるウェブサイト「精神科セカンドオピニオン掲示板」で、患者への情報提供ボランティアを開始[1]。誤診とみられる診断や抗精神病薬などの医薬品の不適切な処方の指摘と対案の提供を行う[2][3]。
主な活動
[編集]- 精神障害者患者会活動への支援を行った
- 「『わしらの街じゃあ!―「精神病」者が立ちあがりはじめた』、精神病者グループごかい著、社会評論社、ISBN 9784784501243」に参加した。
- 「『天上天下「病」者反撃』、「病」者の本出版委員会著、社会評論社、ISBN 978-4784501397」の連絡係として編集に参加した。
- 精神科薬物治療における多剤療法の解消に務めた
- 「誤診の10のパターン」と称して、精神医学領域で誤診につながりやすいパターンを十箇条に簡潔にまとめて公開した。
- 家族・患者向けに出版された薬の解説書には省略されがちな抗精神病薬のクロルプロマジン換算の解説とその計算法、上限値を公開した。
- 日本の精神医療現場にて常識の上限値(800mg程度)をはるかに超えた抗精神病薬の投薬が横行していることをウェブサイト等で告発した。
- ボランティアとして、精神科セカンドオピニオン活動を続けている[1]。
- 5年間の闘病を経て、2015年より、おおぞら病院→しいのき心療内科(松山市)にて、診療に復帰している。
- 子どもへの精神薬処方や、高齢者への認知症薬をはじめとした大量処方の減薬、断薬に取り組んでいる。
- うつ病や統合失調症のほとんどが誤診だと主張し、抗精神病薬、抗うつ剤、ベンゾジアゼピン薬の減、断薬を進めている。
著作
[編集]- 笠陽一郎; 誤診・誤処方を受けた患者とその家族たち『精神科セカンドオピニオン-正しい診断と処方を求めて』シーニュ、2008年。ISBN 978-4990301415。
- 『精神科セカンドオピニオン2-発達障害への気づきが診断と治療を変える』「適正診断・治療を追求する有志たち」との共編著。シーニュ、2010年。ISBN 978-4-9903014-2-2
脚注
[編集]- ^ a b c d 笠陽一郎; 誤診・誤処方を受けた患者とその家族たち『精神科セカンドオピニオン-正しい診断と処方を求めて』シーニュ、2008年。ISBN 978-4990301415。
- ^ 医療ルネサンス No.4470「ネット相談で誤診気づく」シリーズこころ これ統合失調症?(8)、『読売新聞』2008年11月7日付朝刊、くらし面
- ^ 医療ルネサンス No.4503「「統合失調症」相次ぐ誤診」 シリーズこころ 読者の反響、『読売新聞』2008年12月26日付朝刊、くらし面
関連項目
[編集]- 無駄な医療 / 過剰診断
- 多剤大量処方
- 神田橋條治「ほんとの対話:誤診・誤処方を受けた患者とその家族たち、笠陽一郎編著『精神科セカンドオピニオン』」『こころの科学』第143号、2008年1月、ISBN 978-4-535-14043-1。
- 内海聡 - 内科医。時期は違うものの精神科セカンドオピニオン掲示板で同じくボランティアをしていた。のちに対立することになる。
外部リンク
[編集]- 毒語鯨笑 - 2021年04月より開始した個人ブログ